【29時限目】 author アーキスケット 出口
営業部長が現場事務所に現れたときの会話です。
「所長、建物もずいぶん出来てきたけど、
少しくらいはクレームが有るようにしてもらいたいなあー。
クレーム処理にお金があまりかからない様なものでお願いしますよ。」
「えっ?」、一瞬耳を疑いましたが、
「どうして、そんなこと言うんですか?」と聞くと、
「建物が完成してしまうと、営業マンは話題も少なくなり、
お施主さんの所へ行くキッカケが無くなってしまうからだよ。」との回答。
そういえば、ある大学の構内には、
建物も造っていないのに、
現場事務所を構え、メンテナンスに走り回っているゼネコンすらあります。
これも、次の棟の建物を受注するための営業戦略です。
『情けない営業だなあー』と思いつつ、
『営業マンも、そんなことまで考えないといけない程、
苦労しているんだ。』と、一方で同情してしまいそうです。
世間では、
『欠陥マンション』、『不良施工』、『手抜き』、
などの言葉が飛び交ってますが、
『”技術屋”というのは、故意にそういったものを造るということは無い。』
と信じています。
しかし、建物というのは、たくさんの職人達の協力で出来上がるものであり、
また、工場製品でもないため、
どうしても、全てを完璧に管理するということは困難な一面もあります。
結果として、不良や欠陥が出てしまうのです。
『建物の良し悪しは、現場管理の良し悪しに比例する。』
と言っても過言ではありません。
しかし、もしかしたら、『故意に手抜き』が行われているかもしれません。
次回は、【モデルルームが無いマンション販売にはご注意!】
を予定しています。
それでは、次回をお楽しみに・・・・・・・お疲れ様でした。