【35時限目】 author アーキスケット 出口
「せっかくの新居の内覧会の日だというのに、雨だなんて残念だなあー」
「そうよねー!子供も連れて行くのも大変よね。」
そんな風に思っているあなた、雨の日の内覧会はチャンスと思って下さい。
先日、雨の日に一戸建て住宅の内覧会の立会いがありました。
先ず、屋上にあるルーフバルコニーを検査したのですが、
屋上の防水仕様であるアスファルト露出防水の上に、
何と、1cm程度雨水が溜まっています。
施工の担当者に、
「この屋上のコンクリートスラブの勾配はいくつなんですか?」
と質問すると、
「勾配は取っていません。」との信じられない回答です。
通常、屋上のコンクリートスラブの勾配は、
1/100程度の勾配を取るものなのです。
屋上に雨水が溜まったままでは、いつ漏水するとも限らず、
結局、アスファルト防水材(ルーフィング)を増し貼りし、
雨水が溜まらない様に手直ししてもらうこととなりました。
次に、外から外壁の仕上り具合を確認してみると、
各アルミサッシに取付けてある水切の下部の外壁が雨水で濡れています。
こういった状態だと、
後々サッシの下部の外壁が汚れていってしまいます。
街にある建物を見ると、
よくアルミサッシの下の外壁が汚れているのを見ますよね!
原因は、コーキングが水切の内部全体に施工されている為、
水切に落ちてきた雨水が、コーキングの表面を伝わり、
外壁を濡らしているのです。
そうならない為には、
コーキングを水切より少し凹ませて施工する必要があるのです。
次に、外構を見渡すと、
玄関へ上がる階段の踊り場に雨水が1cm程度溜まっています。
「階段の踊り場に雨水が溜まっていますよ。」と指摘をすると、
施工担当者は、
「住居内が漏水する訳ではないので問題ないんじゃないですか?」
との信じられない回答。
実は、これを手直しする為には、
タイルを剥がし、左官で下地を作り、再びタイルを貼らなければなりません。
すなわち、お金が掛かってしまうので信じられない回答をしたということです。
しかし、
「これでは、次の日が快晴となっても、
水溜まりを通らなければならないんですよ!」
と強く指摘をすると、
施工担当者も、渋々手直しを了解しました。
いかがですか?
雨の日の内覧会は、こんな不具合を見つけるチャンスなのです。
次回は、【残置物の修繕義務は貸主?それとも借主?】を予定しています。
それでは、次回をお楽しみに・・・・・・・お疲れ様でした。