【47時限目】 author アーキスケット 出口
「設計図面もほとんど出来上がりましたので、
そろそろ建築価格を決めて、ご契約いただきたいのですが。」
(そろそろ契約して、今月の歩合給を上乗せしよう・・・・)
「そうだよねー。それで一体いくらになるの?」
(高く言ってくるんだろうなあー?値切ってやろう・・・・)
「当初、坪単価65万円ということで設計しましたが、
色々オプションやグレードアップしましたので、
建築価格が、3,200万円になってしまいました。」
(原価は2,200万円だけど、吹っかけてやろう・・・・)
「えっ! それじゃー建築価格坪単価80万円になっているじゃないかあー。」
(たぶん、吹っかけているなあー・・・・)
「そう言われましても、そちらのご希望で変更があったものですから。」
(出来るだけ高い建築価格で契約してやろう・・・・)
「うーん??? どれだけ値下げ出来るの?」
(出来るだけ建築価格を値下げさせよう・・・・)
「そうですねー 非常に厳しいですけど、建築価格3,000万円でいかがですか?」
(この金額で契約しても、800万円の儲けになるなあー・・・・)
「そんなに予算はないよ! 2,800万円だったら何とか支払えるかなあー?」
(やっぱり値下げ出来たなあー ダメ元でもう一押ししてみよう・・・・)
「そうですか。それでは私から会社に言って何とかしてもらいますよ!」
(シメシメ、うまくいった。これで、600万円の儲け確定!・・・・)
「それじゃー、その建築価格でお願いしますよ!」
(シメシメ、400万円も値引きが出来たあー!・・・・)
これは、
ある建築主と売主との建築価格交渉での会話です。
まるで、バナナの叩き売りの様な建築価格交渉です。
この場合、両者とも、『シメシメ、うまく交渉成立!』と思っています。
しかし、売主は建築のプロ。
そして、建築主は建築の素人。
この会話では、建築主が、まんまと営業マンの営業戦略にハマッテいます。
後日談として、
「契約交渉の時、お金の感覚が麻痺していました。」
と、建築主は後悔しています。
建物価格というのは、バナナの様に安いものではありません。
建築価格交渉とは、見積書をベースに行うものであり、
その内容を確認することによって契約価格が、
数百万円、時には数千万円の違いが出てきます。
建築価格交渉は慎重に!
次回は、【モデルルーム同行で用意されていた構造計算書】
を予定しています。
それでは、次回をお楽しみに・・・・・・・お疲れ様でした。