【48時限目】 author アーキスケット 出口
「もしもし・・・・今度マンション購入しようと思っているんですけど、
マンションモデルルーム同行をお願いできますか?」
「はい解りました。マンション購入段階でプロの意見を聞くことは、
絶対おススメです。では当日よろしくお願いします。」
とういうことで、
マンションモデルルーム同行させていただくこととなりました。
当日、マンション販売センターへ行くと、
「いらっしゃいませ!○○様ですね。お待ちしておりました。
こちらが、マンションモデルルーム同行の方ですね。
それでは、こちらのテーブルへどうぞ。」
案内されたテーブルで着くと、
「これが、用意するようご連絡いただいた、設計図と構造計算書です。」
と意匠・構造・設備の各設計図と
何百ページにも及ぶ構造計算書をテーブルの上に並べだしました。
「耐震偽装問題もあり、心配なので構造計算書をチェックしてもらえますか?」
と依頼者からの一言。
マンション購入予定の方にはご理解いただきたいのですが、
『構造計算書のチェックは簡単には出来ない!』ということです。
それこそ、その場で”偽装”を見破るなんていうことは不可能に近いのです。
ここで、偽装を見破るまでのチェックは出来ないにせよ、
構造計算書をチェックするポイントがあります。
?荷重条件がどの様になっているか
?安全率は、どの程度の値になっているか
?構造計算書で示された鉄筋量や部材断面が、
そのとおりに構造図に示されているか
話しは、少々専門的になりますが、
建物を構成する各部材の重さ(固定荷重)と
建物内に置かれる人や物の重さ(積載荷重)が、
妥当な値、あるいは建築基準法を満たした値になっているかを
確認するということです。
?は、柱や梁などの全ての部材について、
『部材の持つ実際の耐力』 ÷ 『部材の計算上必要な耐力』 ≧ 1.0
(安全率)
を確認するということです。
全ての部材について、この安全率が記載されているので、
どの程度の安全率があるのか解る目安となります。
安全率は、大きければ良いということではなく、
構造計算者は、1.0を下回らない範囲(1.0を下回れば違法)で、
出来るだけ1.0に近い値になるよう設計を行います。
理由は、『経済設計』ということです。
?は、計算されたものと、設計図(構造図)が違うものであったら
オカシイですよね。
マンションモデルルーム同行では、
計算書から、いくつか抜粋した部材について、
???をチェックし問題が無いことを確認しました。
次回は、【どうやって防ぐ? 結露・カビ】を予定しています。
それでは、次回をお楽しみに・・・・・・・お疲れ様でした。