【55時限目】 author アーキスケット 出口
「トウルルルル・・・トウルルルル・・・トウルルルル・・・ 」
・・・・・・ (誰も電話に出ません。)
翌日、改めて
「トウルルルル・・・トウルルルル・・・トウルルルル・・・ 」
・・・・・・ (やはり、誰も電話に出ません。)
この電話は、
ある建築請負契約のトラブルに巻き込まれた方から相談があった為、
建築請負契約の相手側である施工業者の事務所に電話をしたものです。
実は、このご依頼者は、
建築請負契約当事者である請負業者の担当者と会った事も無く、
仲介業者に言われるがままに、
威迫を受けながら建築請負契約をしてしまったとのことです。
仕方なく、その仲介業者の担当者に連絡をとり、
話し合いの機会を設けました。
話し合い当日、
「はじめまして。仲介業者●●の××です。」
「はじめまして。請負業者■■の△△です。」
「はじめまして。実際に工事を行う施工業者▲▲の○○です。」
と、3社、勢揃いでお迎えされました。
「ところで、請負請負契約は威迫によって行なわれたと聞いていますが?」
との問いに、
「・・・・・・・」 と無言の建築請負業者
「そんなことはありません。同意のうえで建築請負契約しました。」 と
仲介業者がフォロー。
「建築請負業者の■■さんは、建築請負契約当事者なのに、
ご依頼者に会ったことも無いのですか?」 との問いに、
「・・・・・・・」 と無言の建築請負業者
「実際の工事管理は、施工業者▲▲さんですよね。
これは、『一括下請け』に該当し、
建設業法違反ではありませんか?」 との問いに、
「・・・・・・・」 と無言の請負業者
「色々、管理をしてもらっていますよ!」 と仲介業者がフォロー
「その管理とは、実際には何を行っているのですか?」 の問いに、
「・・・・・・・」 と無言の建築請負業者
こんなやり取りの後、
もらった名刺に書いてある建築請負業者の会社所在地に行ってみると、
小さな一軒家で、小さな看板は揚げているものの、
平日の昼だというのに、電気も点けず事務所の機能はしていません。
結局、この建築請負業者は、
仲介業者とツルンデ、利ザヤを抜いて『一括下請け発注』をしているのです。
金額規模により建設業法違反にならない場合がありますが、
だからと言って、
平然とそんなことをやっていること自体が、精神に反しますよね!
もちろん、『威迫』は宅建業法違反です。
建設業界や不動産業界には、
残念ながらこんなことが横行しているのも事実です。
建築主のあなた、
実際に工事管理を行っている現場監督の名刺は、
建築請負契約先の施工会社となっていますか?
次回は、【「ナイショにしてください。」と頼まれた内覧会指摘事項】
を予定しています。
それでは、次回をお楽しみに・・・・・・・お疲れ様でした。