【60時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
「もしもし、今度、内覧会同行をお願いしたいと思っておりますセレブですが、
内覧会の前にお顔を拝見させていただき、お打合せをしたいのですが・・・」
(やっぱり、セレブは美男がお好き???)
「結構ですよ。それでは設計図などの資料をお持ちください。」
お約束の日時に、
「ピンポーン、ピンポーン」とインターホンが鳴り、
見るからにセレブさんが事務所にやって来ました。
持ってきたパンフレットを見ると、
購入した間取りの広さが、私のマンションの広さの5倍もあります。
(一体、何億円するんだろー?)
次に、オプションの注文書を見ると、
部屋の形状変更、ユニットバスのグレードアップ、・・・・・・
合わせてその額が、何と2000万円を超えてます。
(私のマンションが買えてしまうぞ!)
いつもは、「オプションの単価は高すぎますよ。値引きした方が良いですよ!」
とアドバイスするのですが、
『セレブにとっては、高いことがステータス。』
何も言えませんでした。
内覧会当日、マンションに入ってみると、
1階のフロアーは、まるで高級ホテル並みで全てがロビーです。
そのロビー内にある喫茶コーナーに、VIP待遇で案内されると、
綺麗な売主の担当者が、
コーヒーと高級チョコレートを持って来て、
「本日は、わたくしがご案内させていただきます。」と自己紹介。
(普通は、施工業者の担当者が立ち会うのですが、
『大丈夫かな?』とチョット心配です。)
しかし、超高層の最上階にある、プレミアムタイプの部屋に入ると、
その心配も取り越し苦労だったと気付かされます。
内覧会検査で指摘することが無いほど、完璧な仕上がり具合なのです。
セレブも、「まー素敵!」の一言。
一通り内覧会検査をして、細かいところをいくつか指摘したのですが、
その担当者の回答は全て、
「ハイ、解りました。直させていただきます。」なのです。
まるで、これ以外の言葉を禁止されているかの様です。
(これだったら、イカツイ施工担当者でなくても立会いが出来ると納得です。)
無事、内覧会を終え、セレブは大満足なのですが、
「セレブと庶民に差があり過ぎだぞ!」
という私の感想です。
このセレブは、近い将来、
ワイングラスを片手に、
最上階から、『第2東京タワー』の夜景を楽しむことでしょう。
次回は、【建物請負会社営業マンの常套手段に乗せられるな!】
を予定しています。