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2007年08月 アーカイブ

2007年08月30日

内覧会★同行日記 【ゼネコンにお任せ!】

【95時限目】                              author アーキスケット 出口

内覧会で、
ものづくりに,"誠意ある姿勢が感じられない"マンションに出会った。
指摘の数だけでも、私と購入者を合わせて、100を超えている。

・バルコニー、廊下の長尺シートも水上側は、シールがされていない。
・外構にある擁壁の伸縮目地のシールがされていない。
・壁の倒れは、上下2mで、10mm。同じ面の左右で20mmのねじれ。
・床のフローリングは、全面、キズ・補修ムラ・ワックスムラだらけ。
・外壁タイルの目地や、廊下天井目地の位置が悪い。

などなど、取り上げたら、きりがない。

内覧会検査後の、指摘事項についての確認の場で、
売主責任者とゼネコンの所長が指摘について対応。


私  :「長尺シートの水上端部のシールはしないのですか?」
所長 :「接着剤で、しっかり貼っているので問題ないと考えています。」
売主 :「当社の物件は、普通シールするのですが、所長が提案するもので・・・」
『接着剤は防水材ではない。所長のコストダウン案に乗せられたんじゃないの!』

私  :「擁壁の伸縮目地のシールはしないのですか?」
所長 :「しません。必要ないと考えています。」
売主 :「所長がそう言っていますから・・・・・」
『伸縮目地にクラックが入り、雨水が浸入して鉄筋が錆びてしまうぞ!』

私  :「壁の倒れ精度は、いくつで管理していますか?」
所長 :「精度は、3/1000で管理してます。」
売主 :「住宅性能評価も取ってます。」
『壁のねじれ20mm。管理どころか、チェックもしてないな!』

私  :「これだけの数のフローリングのキズ・補修ムラを、気がつかなかったのですか?」
所長 :「・・・・・」
売主 :「・・・・・」
『この様子だと、売主の完成検査をしてないな!』

私  :「伸縮目地の位置は、どういう根拠で、この位置になったのですか?」
所長 :「大工が目地を付けましたから。」
売主 :「ゼネコンに任せていますから。」
『売主は、ゼネコン任せ。ゼネコンは、下請け業者任せかよ!』

売主のデベロッパーさん。
『あなたの商品なんだぞー!こんな姿勢でいいのかあー?』

2007年08月26日

内覧会★同行日記 【ムッツリ 施工担当・立会い者】

【94時限目】                              author アーキスケット 出口

ご依頼者夫婦+舅・姑夫婦+妹の一家5人と、私で合計6人。
マンション内覧会のチェックです。

ご依頼者は、さまざまな検査道具と脚立まで持ち込み、準備万端!

事前に打合せをしてきたらしく、
依頼者である奥さんは、キッチンと和室担当。
妹は、洋室2つを担当。
夫は、トータルチェック。
舅・姑夫婦は、ご意見番!

全員が、当社サービスの『内覧会チェックリスト』のコピーを片手に、
内覧会チェックを厳しく進めていきます。

部屋のあちらこちらで、
「洋室のクロスにヨゴレがありますよー!」
「リビングの床フローリングにキズがありますよー!」
「和室の敷居に色ムラがありますよー!」
「ユニットバスの扉がよごれてますよー!」
と、指摘が挙がります。

施工会社の担当者は、
指摘事項記載表を片手に、どこに行って良いのか???
リビングで、”ムッツリ”と立ち往生!

わかる気もしますが、
もう少し、笑顔で対応ができないものかと、言ってやりたくなります。

時間の経過とともに、少しは要領を得たのか、
それぞれの検査員たちの指摘を、シートに記載していくようになりました。

それでも、やっぱり、”ムッツリ”な対応です。

指摘事項としては、
キズ・ヨゴレといったものがほとんどで、
大きな問題点も見つからず、無事に内覧会を終えました。

翌日のお礼メールの中に、
「施工会社の対応には、不安を感じましたので、
 心して、再内覧会に臨もうと思っています。」
という決意の記載がありました。

楽しみにしていたマンション内覧会も、
施工担当者の、”ムッツリ”な対応で、台無しです。
人生、何事も、スマイル・スマイル!

2007年08月22日

内覧会★同行日記 【広すぎる!でも格安?内覧会料金】

【93時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会立会い同行の依頼者から、
事前に送付されてきた、マンションの間取り図を見て、
「こんな広いルーフバルコニーは見たこと無い!」

部屋の専有面積が、112m2。
ルーフバルコニーの面積が、何と、177m2。
部屋に面する共用廊下面積が、15m2
これらを合計すると、
内覧会検査面積が、合計304m2!

こりゃー、
「内覧会の検査時間は、ルーフバルコニーだけでも、1時間はかかるよなあー???」
と、覚悟を決めてマンション内覧会に臨んだ。

覚悟を決めた、ルーフバルコニーに出ると、
「ゴルフの、20ヤードのアプローチの練習が出来るよな!」
と思いつつ、遠くに、富士山が見える。
すばらしい眺めだ!

そんな感激に浸っている場合でもなく、
ルーフバルコニーの内覧会検査からスタート。

ところが、
非常に出来が悪く、検査が、はかどらない。
外壁の塗装は、ムラだらけ。
パラペット兼用の手摺が1.1mに満たず、建築基準法違反。
掃き出しのアルミサッシが、このルーフバルコニーに大小含め、8つも面しているのだが、
全てのアルミサッシの水切り下のシーリングがされていない。

これを、立ち会った施工会社の担当者に指摘すると、
「アルミサッシの水切りの下のシーリングは、必要あるんですか?」と、
無知きわまりない回答。

あきれつでに、
「それじゃー、必要ない理由として、納まりのスケッチを描いてみてよ!」
と、申し入れると、
「・・・・・・・」

『そんなレベルの技術の知識じゃ、出来映えはこんなものかなあー』と、
開いた口が塞がらない!

そんな、こんなんで、
ルーフバルコニーの内覧会検査だけでも、
ゆうに、2時間30分を要してしまった。

その後、部屋の中と共用廊下と内覧会検査を進めたが、
出来映えは、普通ランクだったものの、
112m2の広さのため、3時間を要してしまった。
内覧会検査前後の、説明および協議を含めると、
合計、6時間の内覧会立会い検査になってしまった!

午後1時から始めた内覧会検査だったので、
もう、すでに廻りの景色は真っ暗!
富士山も見えない。


当社の、「内覧会立会い・同行コース」の料金規定は、
あくまで、専有部分の面積で決めている。
そして、延長料金の規定もない!

専有面積120m2未満は、42,000円
同業他社に比べ、
当社の内覧会立会い・同行料金は、本当に格安である!?(自画自賛)

ちなみに、ある有名内覧会立会い同行料金規定で換算すると、
152,000円となる。

2007年08月20日

内覧会★同行日記 【1リットルの汗】

【92時限目】                              author アーキスケット 出口

猛暑・猛暑・猛暑・・・・・猛暑の連日です。

本当に暑い夏、いかがお過ごしですか?

さて、こんな猛暑の中、
新築一戸建て住宅の、内覧会検査に立会いました。

「熱中症になってはいけない。」と、
内覧会検査の前に、500ミリリットルのミネラルウォーターを飲んで準備万端。
いざ、検査開始!

内覧会検査を行う、新築一戸建て住宅の玄関を開け、中に入ると、
熱気がムンムンと伝わってきます。
携帯の温度計を見ると、
なっ、何と!!!・・・ 43℃です。

「こんなに暑いんだから、内覧会検査の前の準備として、窓くらい開けとけよ!」と、
ハウスメーカーの担当者に愚痴を言いたくなります。
(あくまでも、ご依頼者の為です。)

2階の、炎天下にさらされているバルコニーから検査を始め、
しゃがんだり、はいつくばったり、寝転んだり、立ったり・・・・・の繰り返し。

顔から汗が、ポタッ・ポタッ・ポタッ・・・・・
腕から汗が、ダラッ・ダラッ・ダラッ・・・・・
湧き水のごとく、噴出してきます。

2階部分の検査を終了するころには、
先ほど飲んだ、500ミリリットルのミネラルウォーターも、
全部、汗で出尽くし、意識モウロウです。

気を取り直し、1階に下りると、
内覧会検査を依頼してくれた奥さんが、
「これ、飲んでください!」と、差し入れ。

こんな時は、
「大好きなビールより、冷たい500ミリリットルのミネラルウォーターが、本当に嬉しい!」
ゴクッ・ゴクッ・ゴクッ・・・・・と、一気に飲み干します。

「ヨシッ、やるぞ!」と、気合を入れ、1階部分の検査を開始。
しかし、ものの10秒もしない内に、汗が噴出。

合計、4時間にも及ぶ、内覧会の検査を終了するころには、
もう、のどもカラカラ。
差し入れのミネラルウォーターも、全部、汗で出尽くしました。

「この新築一戸建て住宅の内覧会検査を終了するまでに、
1リットルの汗が、必要でした!」
と、思わず人気ドラマの、≪1リットルの涙≫の名ぜりふを連想。


この、新築一戸建て住宅の内覧会検査を終え、
帰りの駅のキオスクで、
「やっぱり最後は、350ミリリットルの冷たいビール!」

ゴクッ・ゴクッ・ゴクッ・・・・・、 ブッハアーーーーー、快汗!
今日は特別、自分におつかれさん!

2007年08月12日

内覧会★同行日記 【ネットに踊らされるマンション購入者】

【91時限目】                              author アーキスケット 出口

・・・・・日経新聞8/10夕刊生活面《ネット掲示板に功罪》の記事補足・・・・・

マンション内覧会同行依頼者より、
『事前に、当該マンション購入者のネット掲示板の評判を見ておいてほしい。』
との要望がありました。

ネット掲示板で最大の、”マンションコミュニティー”を閲覧すると、

「コンクリート床に穴をあけるなんてとんでもない!」
「それは、構造的欠陥じゃないか!」
「マンションの資産価値が下がってしまう!」

などなどの評判で、”ネット炎上”しています。

このマンションコミュニティーの書込みの主導者と思しき人は、
「この欠陥は、内覧同行会社○○の△△さんが発見。
 この人に、内覧会同行を依頼すると良いよ!」
と、やたらに宣伝しています。

『本当にマンション購入者なのだろうか?』
と疑いたくなるくらいの宣伝です。


内覧会の当日、施工者側の内覧会立会い者に、
「ネット掲示板で、色々と悪い評判の書込みがされているね!」
と言うと、

「本当に大変なんです!
 それもこれも、”あそこ”に居る内覧会同行会社○○の△△さんが、
 この悪い評判の口コミを拡げているみたいなんです!
 内覧会の期間、連日の様に朝から晩まで居ますよ!」
と、指をさして、その人物を教えてくれます。

偶然なのですが、
この施工会社の内覧会立会い者は、私の元部下(教え子)。
色々な本音を暴露してくれました。

検査する部屋に入り、
ユニットバスの天井点検口から、”悪い評判となっている穴”を見ると、
直径13mmの穴が数箇所、仮設の水抜きの為の穴が空いています。

「この程度じゃ、その他の設備配管の無補強の開口や、インサート開口の比じゃないよ!
 構造的に、ほとんど影響無いね!」
と、私の個人的見解。
  (その後のデベロッパー、施工会社の見解でも”影響無し”と判断し、対処は無かった。)


本当に、内覧会同行会社○○の△△さんの営業戦略だったら、
ここのマンション購入者で、マンションコミュニティーを見た人は、
”ネット掲示板に踊らされてしまった。”
ということであり、
”いつの間にかクレーマーになってしまった。”
ということでしょう!

ネット掲示板には、有益な情報もたくさん有りますが、
”誹謗・中傷”が多く書込みされているのも事実。

閲覧者の、
”良識あるネット掲示板情報の選別”が大事です!

2007年08月10日

内覧会★同行日記 【玄関に置かれた指名手配写真?】

【90時限目】                              author アーキスケット 出口

マンションの内覧会で、
目的のお部屋の玄関ドアを開けると、
何やら、交番なんかの掲示板に貼られている”指名手配写真”
の様なものが置かれています。

顔写真には、
目つきの鋭い50年配の顔!
ひげ面の30代と思われる悪党顔!
気弱そうな20代の若者顔!
などなど・・・が勢揃い。
一つだけ共通点と言えば、全員、”作業着姿”

そして、このポスター(?)には、

”私達が心を込めてつくりました!”
という、堂々たる標題が挙げられています。

その下には、
現場所長、部屋担当者(施工会社)、検査担当者(施工会社)、
クロス職人、フローリング職人、造作大工職人、クリーニング職人・・・・・
の顔写真が載っています。

『こういう取組み、好きだなあー!』
と感心感心。

職人とは、本来、
自分の仕事を、”粋に感じ””責任を持って”行っています。
確かに、職人の中には、
経験不足や技量不足な人も居ますが、
自主検査等で指摘するなどして、
皆でカバーし合いながら、
商品である部屋を、最善を尽くして提供してほしいものです。
そして、”顔写真のポスター”の取組みは、
このことを前面に押し出した好例だと思います。


このマンション内覧会の検査では、
流石に指摘の数が”ゼロ”とはいきませんでしたが、
”誠意を持って造られている。”
と感じられました。


最後に、願わくば、この、”顔写真のポスター”に、
売主の責任者、売主の検査担当者の顔写真
も載せてもたいたいものです。


PS
本日(8/10)の日本経済新聞(関東版?)の夕刊生活面に、
先日の取材(【86時限目】記載)について掲載されるそうです。
ご興味ある方は、ご一読ください!

2007年08月07日

内覧会★同行日記 【逆ギレ若手社員 VS 内覧業者】

【89時限目】                              author アーキスケット 出口

廊下部分で、指摘事項は無いかとチェックしていると、
和室から、
内覧会同行の依頼者と、施工会社の若手社員の”やり取り”が聞こえてきます。

「ここの壁クロスに折りたたんだ様な線がありますが・・・・・」

「そうですね。。。。。」

「ここの壁クロスにもありますよ!」

「これは、業者がクロスに糊付けした時に、長いクロスを折りたたむ為に出来るんです!
 だから、しょうがないんですよ!」

「へー、そうなんですかあー???」

何とか、素人であるマンション購入者を
言いくるめてしまおうというのが伺えます。


この壁クロスの折りたたんだ様な線は、部屋全体の1/3程度にも及んでおり、
内覧業者として私の指摘事項にも、当然、挙げています。

ここで、内覧業者である私も、この”やり取り”に参戦!

「クロスを折りたたむのは解るけど、
 だからといって、折れた線が出て良いというもんじゃないでしょう!」

すると、この施工会社の若手社員は、
『たかが、内覧業者のもんが、口出しをするんじゃないよ!』
といった、内覧業者を蔑んだ様な態度で、

「クロスを糊付けした後、折りたたむんだから、線が入ってもしょうがないじゃないですか!
 それとも、折りたたまないで置けと言うんですか!」

と、逆ギレ発言!

「そんなことを言っているんじゃなく、折りたたむ時に注意すれば良いことでしょう!
 実際、2/3程度のクロスは、折れた線が無いんじゃないですか?」

と、冷静(?)に反論すると、

「クロスの種類によっても違うし、業者がやることだから仕方無いでしょう!」

と、逆ギレ発言が過熱していきます。

この若手社員は、
手直しによる被害を、
少しでも少なくする為の愛社精神(?)からの発言かもしれませんが、
本末転倒です。
これでは、施工会社の”信頼”を失いかねません!

結局、折れた線のあるクロスは、全て貼り替えをしてもらうことになったのですが、
最後に、
本当に残念だったことは、
この施工会社は、私が以前勤めていた会社だったことです。


2007年08月02日

住宅検査★第三者監理日記 【見て見ぬ振りの施工管理】

【88時限目】                              author アーキスケット 出口

「おー 久しぶりの軽井沢!」
廻りを見ればサマーバケーションを楽しむ人。人。人。。。。。

何故、軽井沢に居るの? かと言うと、
別荘として使う新築住宅の第三者監理を依頼され、
今回は、第1回目の第三者監理として、基礎の配筋検査にやって来ました。

「はじめまして。第三者監理を担当するアーキスケットの出口です!」
と、住宅メーカーの施工管理担当者と挨拶を交わし、配筋検査をスタート。

「ここの主筋の”定着長さ”が不足してますね!」
「そうですね。直します。」

「ここの”かぶり”が確保出来てませんね!」
「そうですね。確保します。」

「ここの”開口補強”が行われていませんね!」
「そうですね。補強します。」

「ここの”防湿シート”が破れていますね!」
「そうですね。テープ貼りします。」

といった、第三者監理の基礎配筋検査で、ありがちな指摘事項が続きます。

一通りの細かい検査が終了し、全体を見回してみると、

『何だかチョット変???』
スラブ配筋が全体的に砲台状になっています。

「コンクリートは、どの高さまで打設しますか?」
と尋ねると、

「そこの型枠に印してある高さまでです。」
との回答。

「??? これじゃー上部の方の基礎躯体に鉄筋が無い状態ですよね!」

「・・・・・」

どうして、こういった状態になったのかをチェックすると、
住宅外周基礎部分の掘削深さが間違っていることが判明!

基礎配筋が10cm程度、下がってしまっています。

「基礎が全体に下がっていますが、知ってましたか?」
と、住宅メーカーの施工管理担当者に尋ねると、

建築現場を毎日見ているので、”当然”とばかりに、
「知ってましたよ!」

「明日、コンクリート打設なのに、手直しする職人もいませんよね!
 このまま、コンクリートを打設するつもりだったんですか?」
と尋ねると、

「・・・・・・」


結局、翌日の午前中に配筋手直しの職人を手配し、
コンクリート打設は、午後からに予定変更しました。

この建築現場に限りませんが、
建築の第三者監理を行っていると、往々に、

施工会社の、『見て見ぬ振りの施工管理』が見られます。

そして、施工管理担当者の言い訳は、

「工期が遅れてしまうから・・・・・」
「手直しのお金がもったいないから・・・・・」
「職人に対して、手直しを言い出せない・・・・・」
などなど。

何の為の施工管理なのか?・・・・・・疑問です。

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