【107時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
マンション内覧会で、
バルコニーにあるアルミサッシの検査をすると、
ひとつひとつのアルミサッシは指摘事項も無く問題ありません。
しかし、『なんだかチョット変???』
改めて、バルコニーに居並ぶサッシを見比べると、
水切が付いているアルミサッシと、
水切が取り付いていないものがあります。
胸に”副所長の肩書き”の名刺を付けた施工会社の立会い者に、
「何で、アルミサッシに水切が付いているものと付いてないものがあるんですか?」
と尋ねると、
「何ででしょう?解りません!後で責任者に確認します!」
『オイオイ、副所長も責任者じゃないのか!』
次に、部屋内に入り、
リビングにある戸境壁南側際のクロス面を拳骨で”コンコン”と叩くと、
下地がコンクリート壁だということが解ります。
『外壁に面する部分の断熱材の折り返しはしてないのかなあー?』
と、パンフレットを見ると、
コンクリートの壁面の欠込みは無く、また、フカシ壁にもなっていません。
『結露は大丈夫なのだろうか?』
と思いつつも、こういった仕様でマンションが設計されているんだなと判断。
念の為、
北側にある洋室の戸境壁北側際のクロス面を拳骨で”コツン”と叩くと、
下地が、断熱材付きのボードです。
パンフレットを見ると、やっぱり、
コンクリートの壁面の欠込みは無く、また、フカシ壁にもなっていません。
パンフレットでは、南側も北側も同じ標記なのに、異なった断熱仕様です。
再び、副所長に、
「何で断熱の仕様が異なるのですか?」
と尋ねると、
「何ででしょう?解りません!後で責任者に確認します!」
と同じ答え。
内覧会検査を終え、
確認会場で、施工会社の所長とデベロッパー担当者が、
”アルミサッシの仕様”と”断熱材の仕様”について説明です。
「アルミサッシについては、リビングと洋室でアルミサッシの仕様を変えています。」
「モデルルームでもそうでしたか?」
「マンション計画時の設計で、協議しておりモデルルームでもそうなっています。」
『そういった仕様でマンションを販売しているということであれば、仕方がないな!』
「断熱材の折り返しについてはどうですか?」
と尋ねると、
「南側は結露しにくいということで、北側のみ断熱の折り返しをしています。」
『そういう考え方もあるので否定は出来ないな!
でも、結露については、環境条件を明確にし計算するべきだぞ!』と思いつつ、
「パンフレットの標記では、南側と北側で断熱仕様が異なることが解りませんよね!」
「こんなことまでパンフレットに標記すると解りづらくなるから標記してません。」
「下がり天井(梁形部分)の高さも、パンフレットとことごとく異なっていますが、
同じ理由ですか?」
「そうです!一番条件の悪い数値で標記しています。」
『手抜きをしているから、梁底高さと一般天井高さの逆転に気付かないんだぞ!』
※普通は天井に梁形が出るのに、梁形より天井が低い状態で変な納まりになっている。
最後に、
「同じ部屋の中で、異なった仕様にした本当の理由は何ですか?」
「見透かされていますね。本音を言えばコストダウンです!」