【110時限目】 author アーキスケット 出口
ここは、植栽が素晴らしく良い、
本当に私好みの大規模マンションです。
内覧会検査の最後に、
「すいませーん!ここの袖壁は480mmあるんですが、
構造スリットは無いんでしょうか?」
と施工会社の内覧会立会い者に質問。
「無いと思いますよ!」と、
あやふやな答えが返ってきます。
ここのゼネコンの仕様では、
この寸法の袖壁では、上下に構造スリットが入るはずです。
「念の為、ここを指で押えてみて下さい。下地はコンクリートですよね!」
「うーん。そうみたいですね。。。。」
「後で、構造図を見せてください!」
「解りました。でも構造スリットは無いと思いますよ。」
で、内覧会検査指摘事項の説明をひととおり終え、内覧会会場へ。
チェックリストに記載した指摘事項を確認し、
「それでは、ここにサインと印鑑を押してください!」
まるで、先ほどの構造図の件は忘れているかのようです。
「構造図はどうなりましたか?」
「アッ、そうでしたね!」と構造図を持ってきます。
この担当者が構造図をペラペラめくり、
該当する階の伏せ図をチラッと見て次ぎのページをめくっていきます。
「伏せ図はもっと前のページですよ!」と言うと、
あきらめた様子で、「ハイ、解りました。。。」
するとそこには、しっかりと、▲が記載されています。
これは構造スリットのマークです。
すると後ろから、これまでの経緯を知らない上司と思しき人が現れ、
単純に構造スリットとは何かを説明しているのだろうと勘違いしたのか、
「構造スリットとは、うんぬん・・・・・」と説明が始まります。
「それは解っています。今問題なのは、図面にある構造スリットが入っていないことです。」
「構造スリットは、タイルで隠してしまう場合もあるんですよ!」
「タイルで隠してしまうこと自体も、クラックが発生して良いと思いませんが、
この場所は、吹付け塗装の場所ですよ!」
「左官屋が、下地補修の時に、スリット部分もモルタルを塗ってしまったんですかね。」
「シールはしていないんですか?」
「・・・・・」
「構造スリットが入っていることを期待しますが、
いずれにしても、現状では、
漏水する危険(シールをしていない。)か、
構造上の問題(構造スリットが入っていない。)があるんですから、
再度、施工会社の方で、構造スリットが入っているかどうか調査してください!
そして、入っている場合は、その証拠写真を撮って下さい!」
まさか、写真を偽装することは無いでしょうが、
念の為、後で釘でも差し込んでチェックしてみよっと!
それにしても、その他のお部屋は大丈夫なのだろうか?
巷では、構造設計の偽装や
建材の耐火性能の偽装が騒がれているけど、
施工上の偽装(故意?、過失?)って、イッパイありそうですね!
PS
この施工会社は、この指摘が気になったのか(?)、
先ほど、当社の”内覧会ブログ”をチェックしていました。