« 内覧会同行ブログ 【クロス貼り仕舞はコークボンドで?】 | メイン | 内覧会同行ブログ 【手直し職人 全員集合!】 »

内覧会同行ブログ 【誘発目地 タイルまたいで大丈夫?】

【114時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

マンションの内覧会でバルコニーの手摺から身を乗り出し、
外壁の誘発目地はちゃんと入っているかな?と厳しくチェック!

よく指摘事項であるのは、
『下の階と上の階で、誘発目地の位置が違っている。』
『下の階では、誘発目地があるのに、この階では入れ忘れている。』
などがあります。

ここで、誘発目地についてお勉強!

誘発目地とは、特に在来コンクリート構造の建物において、
ひび割れを防止する為に外壁やハネ出し床(バルコニー等)に
3mから4mピッチに設けられる20mmから30mm程度の欠き込み(断面欠損)です。
通常、雨水浸入防止の為にコーキングがされています。
コンクリートの性質上、乾燥収縮などによるひび割れを避けることが困難であり、
この誘発目地(断面欠損)を設けることにより、
ここに、ひび割れを集中させ、他の部分にひび割れを起こさせにくくするものです。


さて、バルコニーで検査を進めると、
コンクリート手摺の内側(吹付け塗装)の部分には誘発目地があるのですが、
その反対側の同じ場所の外壁側タイル仕上げのところに、
誘発目地が無いところがあります。
さらに悪いことに、外壁タイルが誘発目地をまたいで貼られています。

ここで、先ほどのお勉強を思い出してください。

誘発目地とは、『わざわざ、ひび割れを集中(誘発)させるところです。』

であるなら、
誘発目地をまたいで貼られたタイルは割れてしまうことになるのです。

施工会社の担当者にこの指摘を言うと、
「わたしには解りません!」

見るからに、年齢的には主任クラス。
その主任クラスが、こんなことも答えられないのか!

内覧会検査がひととおり完了し確認会場で、
事前にこの主任クラスと所長が”何やらコソコソ”
そして5分後に、所長、主任クラス、売主設計担当者がやってきて、
内覧会検査の指摘事項について確認が始まります。

「誘発目地部分にタイルが貼られていますが、ひび割れは大丈夫ですか?」と尋ねると、
「このマンションでは、そういうふうにしています。現状のとおりです!」

答えになっていない!

「ひび割れは大丈夫かと聞いているんです!」
「・・・・・・」
「誘発目地にタイルをまたいで貼るのは常識ではないですよね!」

ここで、売主側設計担当者の女性が、
「すぐには答えられませんので、後日、見解書をお渡しします。」


失敗を何とか誤魔化そうとしているのか?
それとも、知識が無く当たり前のことと思っているのか?
いずれにせよ、いずれタイルが割れてしまうことは請け合い!

About

2007年11月20日 10:36に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「内覧会同行ブログ 【クロス貼り仕舞はコークボンドで?】」です。

次の投稿は「内覧会同行ブログ 【手直し職人 全員集合!】」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。