« 内覧会同行ブログ 【内覧業者のレベル?】 | メイン | 内覧会同行ブログ 【直角・平行 チェックのコツ】 »

内覧会同行ブログ 【断熱材 仕様が違うぞ!】

【117時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

一戸建て住宅の内覧会検査。
床点検口から床下を覗くと、
床下に貼ってある断熱材が、
事前に入手していた契約図面の矩計図(断面詳細図)と仕様が違っています。

矩計図では、床下の断熱材の仕様はスチレンフォーム。
しかし、実際の施工はグラスウール素地。

ハウスメーカー立会い者に、
「図面とは異なった断熱材の仕様ですけど何でですか?」
と質問すると、
「あれっ? 図面が直っていませんね!現在当社ではそういった仕様です!」

「契約図面と違った仕様というのも問題ありますが、
 グラスウール素地では、透湿性があるので内部結露の危険があるのではないですか?」

 ※スチレンフォームは透湿性はない。

ここで、内部結露についてお勉強。

結露する要素として、
 ・外部と内部の温度差
 ・壁や屋根の材料の熱抵抗率と厚さ
 ・部屋側の水蒸気量
 ・壁面の空気の対流
が挙げられます。

断熱材に透湿性があると、
水蒸気を多く含んだ部屋の空気が断熱層を通り抜け、
冷たい外壁面に触れることにより結露する可能性が大きくなります。
また、断熱材自体も湿気を吸収し、断熱性能が悪くなります。

この、断熱材と外壁材料との間で起こる結露を内部結露と称します。
だから、断熱材は絶対に透湿性のないものが良いのです。
グラスウール素地を使用する場合は、
部屋側に防湿層として防湿シート(ビニール)が貼られることが一般的なのです。
ちなみに、
グラスウールをビニルシートで覆った座布団状のものが使用される場合もありますが、
いとつひとつの座布団状のグラスウールの間で隙間があるので、
良いとは思いません。

ここで、話しを戻します。
断熱材の仕様について後日、このハウスメーカーから見解書が送られてきました。

『グラスウールは湿気対応でスチレンフォームより劣りますが、
 通気性は上回ります。 
 この為、当社ではグラスウールを採用しております。』

この見解書の内容はオカシイ!
上記で勉強し理解された方はお解かりですよね!

断熱材に通気性があることが良いと思っているのか!

話しは変わりますが、
マンションの外壁では、断熱材としてウレタンフォーム吹付けがされるのが一般的です。
この材料は透湿性がないので、
外壁断熱材の透湿性ということに関してのみはご安心を!


About

2007年11月28日 21:17に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「内覧会同行ブログ 【内覧業者のレベル?】」です。

次の投稿は「内覧会同行ブログ 【直角・平行 チェックのコツ】」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。