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2008年02月 アーカイブ

2008年02月27日

内覧会★同行日記 【クレーマーへの報復?】

【137時限目】                              author アーキスケット 出口

今回のマンション内覧会同行のご依頼者は、
事前に送付していただいた資料(建物概要、間取り図、仕上表、地図)の中に、
自己紹介から始まる長文の文章が入っていました。

かいつまむと、
・売主とのこれまでのやりとりの中で、不誠実な対応に厳しい要求をしたこと。
・売主とのやりとりの多さに、相手の営業担当者が代わったこと。
・売主検査報告書の提出を求め、非公式で提出させたこと。
・内覧会において、騒音の実感テストを要求していること。
などなど。

あれもこれも、
売主に、「うるさそうな購入者・要注意人物」と認識させることによって、
緊張感を持って丁寧な施工を行ってもらいたいとの意図とのことです。

そして、売主検査の報告書を見ると、
 ・オプション                良
 ・設計変更                 良
 ・防災設備動作確認           良
 ・給水、給湯等の確認          良
 ・通電、照明点灯 良
 ・サッシ、木製建具の開閉動作確認  良
 ・キズ、汚れなどの不具合
    玄関、廊下、キッチン、トイレ   良
    LD、洋室              手直し中 (壁ヨゴレ、床キズ)
と記載。
全く具体的な場所などの表記はありません。
でも、一部の部屋で、キズ・ヨゴレ程度なら手直しされているだろうと、
期待を大にしてマンション内覧会の当日を迎えました。

目的の部屋に行くと、
まず目に飛び込んできたのが、廊下の天井の凸凹。
まるで、世界地図のようなクロス下地(パテ処理)が廊下の天井一面に見られます。

「こりゃーヒドイ!こんなの見たこともありませんよ!」
売主検査報告書では、”良”なのに・・・・

この後、検査を進めていくと、
出るは出るは、指摘事項のオンパレード。

・ポーチの門扉の戸当りの位置が悪く、取っ手が壁にぶつかる。
・ポーチを取り付けるアンカーの打ち間違いの穴がそのままになっている。
・レンジフードの幕板の寸法違いで、ダクトが見えている。
・オプションの食器棚は、寸法違い
・網戸やAWはガタツキ、音鳴りがする。
・AWの枠が曲がっているのが多数ある。
・バルコニーの梁に伸縮目地が入っている。
・バルコニースラブの伸縮目地の深さがバラバラ。
・バルコニーの側溝には、雨水が5mmも溜まっている。
・キッチンの吊り戸や下部収納の扉はバチッている。(段差)
・壁クロスのあちこちで、パッチワーク(切り貼り)がされている。
・カーテンレールは斜めに取り付けられ使えない。
・構造スリットが入っていない。
・廊下の壁には、コア抜きをした跡がそのままになっている。
・キズやヨゴレといったら、もう数え切れない。

私のこれまでのマンション内覧会検査経験でも、ワースト3には入る!

そして、不思議なことに、
施工会社の事前検査の付箋(マスキングテープ)があちらこちらに多数の残っている。
しかも、手直しされていないで。。。。
さらに不思議なことに、
上記で記載した私の指摘事項は、全くノーチェック!

「どうせ、この部屋の購入者はクレーマーだから、内覧会の指摘と一緒に直せばいいや!」
といったことなのか?

マンション購入者の意図したことが、裏目に出た!
クレーマーへの報復とは思いたくないですが・・・・

2008年02月21日

内覧会★同行日記 【アツかった1日】

【137時限目】                              author アーキスケット 出口

やっと寒い寒い真冬から少しだけ暖かくなり、ホッとしてきたこの頃です。

さて、
午前中のマンション内覧会が、
思いのほか時間がかかってしまい、
午後のマンション内覧会の待ち合わせが危うくなってきました。

ご依頼者と別れた後、一歩のところでバスに乗り遅れ、
駅まで徒歩20分の道のりを重たい七つ道具を抱えながら早足で歩きます。
途中、マフラー、手袋、セーターを脱ぎ捨て、
何とか、予定の電車に乗り込むことができました。
その後、接続時間の短い5本の電車の乗り継ぎ駅では走りまくり、
やっとの思いで午後のマンション内覧会のご依頼者にご対面。

「はじめまして!よろしくお願いいたします。」と挨拶を交わすときは、
もう、「ハアーハアー」、アツくて汗だくです。

しかし、この午後からのマンション内覧会では、更なるアツい出来事が・・・・

部屋の検査を進めると、重たい指摘事項がイッパイ!
極めつけは、
ユニットバスの天井点検口から屋根裏を覗くと、
コンクリートスラブ(床)に、メッシュ状の模様(15cm角)が一面に広がっています。

『アチャー、かぶり厚さが足らないのかなー?』

かぶり厚さとは、コンクリート表面から鉄筋までの距離を言い、
仕様書では、3cm確保するようになっています。

検査終了後、内覧会会場で、
構造担当者と名乗る年配のゼネコン担当者が席に現れ、

「それは、コンクリート打設の時に、
 鉄筋に付着したコンクリートを水洗いした汚れが残ったものです。」
と、素人にもバレバレの言い訳をします。

水洗いした汚れが、型枠の上にメッシュ状になることなんかありえません。

「素人への説明じゃないんですよ!本当にそう思っているんですか?」
「ハイ!」
だんだんと頭に血が上り、
冷静沈着な私(?)もアツくなってきました。

ここで、お部屋で撮っておいた写真を見せると少し慌てた様子。
しばらくすると、私の撮った写真と同じような写真を持って来て、

「実は、4階のスラブ全体でこのような現象が起きてしまっています。
 私どもも心配なので、かぶり厚さを確認しております。」
と言って、少しコンクリートスラブをはつり取った写真を見せます。

この段階で、水洗いが原因ではないと白状しているようなものです!

「写真を見ると、かぶり厚さはあるように見えますが、
 鉄筋の廻りがスカスカですね!」

鉄筋コンクリート構造は、鉄筋とコンクリートが密着して初めて所定の強度が出るのです。

「私どももそう判断して、スラブ下からグラウト注入をしています。」
「そうなんですか。グラウト注入職人も何百人もかかったでしょうね!」
とイヤミを言うと、
「・・・・」

「しかし、ユニットバスから見ると、グラウト注入した痕跡が見当たりませんよ!」
「あー、ボイドスラブのところはグラウト注入しても流れ出してしまうからです。」

理由になっていない!ボイドスラブのところだって問題あるだろ!

「でも、ユニットバスの上の跡は150mmタテ・ヨコの配筋に見えますから、
 ボイドスラブではありませんよね!」

「あれっ、そうだったかなー?」

こんなやり取りが1時間以上も続き、
更に頭はアツくてアツくて爆発寸前です。

最終的には、
「再度調査をして、手直し方法についてご報告します。。。」
と、やっと言い訳を諦めました。

でも、仕上がった何十所帯もある4階スラブの手直しをどうやって行うんだろう???
私の長年の経験からしても、手直し方法が見つかりません!

鉄筋の不足が世間を騒がせたりしている今どき、
危機管理意識の欠如がとんでもないことになりかねません。

事務所への帰り道、
アツくなった頭を冷やす為に、Lサイズのアイスコーヒーをゴク・ゴクッと1杯!


2008年02月17日

内覧会★同行日記 【使えないぞ!クーラースリーブ】

【136時限目】                              author アーキスケット 出口

マンションのリビングダイニングで内覧会検査を進めていると、
外壁面で何やら違和感。
ひとつの部屋で、クーラースリーブが右端の壁と左端の壁に2つあります。

『17帖ほどの広いリビングダイニングなので、
 2つのクーラーの取付を想定しているのかなあー?』と一瞬考えます。

しかし、よくよく見ると、
片一方のクーラースリーブ廻りにはコンセントがありません。

「ここのクーラースリーブは何のためのものですか?」
と施工会社の担当者に尋ねると、

「オプションで、リビングとダイニングで間仕切りを設ける場合に備えてです!」と即答。

「でも、コンセントがありませんよ!」
「その時に配線するようにしています。」

「壁のボード内を後から配線なんか出来ませんよね!まさか露出ですか?」
「・・・・、確認します。」

すぐさま携帯で確認後、
「申し訳ありません!
 和室も、リビングダイニングにし広くした場合のオプションで、
 今回は、そのオプションのご依頼はないのでコンセントがありません!」

「クーラースリーブも無くて良いんじゃないですか?」と尋ねると、
「躯体工事のとき、いつでもオプション対応が出来るように
 コンクリート壁にスリーブを入れてあります。」

「そうですか。確かにコンクリート壁にはスリーブを入れておかないと対応できませんね!」
と変なところで納得してしまいました。

後々から考えると、コンセントに関しては解決していない。
弘法(?)も筆の誤り。。。。ゴメンナサイ!

マンション内覧会を終え、帰りの電車の中で、
『そもそも使用しないクーラースリーブが壁にあるのはオカシイよな!
 外壁(バルコニー)側は、オプション対応の理由でわかるけど、
 部屋内側は、スリーブ内に遮音・結露防止上ロックウールを詰め込み、
 そのままボードとクロスを貼って隠してしまえば良いはずじゃー・・・』

と、どうしても気になってしまい、
即座に途中駅に下車し、マンション内覧会のご依頼者に携帯で連絡。

次の日、
このご依頼者から電話連絡があり、
「施工会社から連絡があり、
 クーラースリーブにロックウールを詰め、ボードとクロスを貼り直し
 部屋側のクーラースリーブは無くしてもらえる事になりました!」


先ずは施工会社担当者に、『いい加減な言い訳はするな!』
と言いたい。
情けないかな。。。危うく、納得してしまうところでした。(反省 ペコッ)
そして、
やっぱり、使用できないものが存在するのはオカシイですよね!

2008年02月11日

内覧会★同行日記 【高所恐怖症なのに・・・・】

【135時限目】                              author アーキスケット 出口

今回の舞台は、超高層マンション内覧会。
いつものように最寄り駅で待ち合わせをし、
マンションまでの道のりで、ご依頼者の方から色んなお話が伺えます。

ご依頼者の奥さん
「お友達から、
 『○○は高所恐怖症なのによく超高層マンションなんか買ったわね!』
 と言われちゃいました。」

「そうなんですか?じゃー何故超高層マンションを買ったんですか?」と尋ねると、
「モデルルームやパンフレットでは実感がわかず、あまり気にしないで買っちゃいました!」

高所恐怖症といっても程度問題があるので、
お部屋に入れば、
『どうってことは無いわね!』という言葉が出てくるのだろうと思っていました。
ところが・・・・

マンションの内覧会会場で、
重要事項などの説明や内覧会の進め方の説明を受け、
高層階にあるお部屋へとエレベータに乗り込みます。

「あー良かった!このエレベータは外が見えないや!」
と安心したのも束の間、
お部屋のある階へ到着し、エレベーターホールに一歩足を進めると、
その直ぐ横の壁は、全面透明ガラスで下界が一望できます。

普通なら、
「素晴らしい眺めだね!」、「期待通りの眺めね!」
といった満足気な夫婦の会話が聞かれるところです。
しかし、この奥さん、
「私もうダメッ!」と後ずさりしていきます。

やっとの思いで、お部屋のリビングに入ると、
バルコニーは透明ガラスの手摺で、やっぱり下界が一望できます。

「私、サッシから2m以内には近づけない!とうしよう・・・・」

ちょっと意地悪な質問で、
「物干しはバルコニーにありますよ!」と言うと、
「私、洗濯しないわ!」

ということで、バルコニーやサッシ近くの部分の検査はご主人がもっぱら担当。

 ・バルコニーのハーフPC床板にクラック(ひび割れ)を発見
 ・バルコニーの側溝が水勾配が確保されていなく、水溜まりを発見

「えー!床のひび割れなんかあって大丈夫?水溜りの掃き掃除なんて絶対イヤッ!」
とますます不安がつのります。

「これは、今回の内覧会での指摘事項として直してもらうので大丈夫です!」

ひととおりの検査が終了し1階の内覧会会場に行く途中、
この奥さん、
エレベーターホールまで、後ろ向きで歩いて行きました。


2008年02月06日

内覧会★同行日記 【大変だ!ユニットバス全滅!】

【134時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会同行のご依頼者からの連絡。

「売主から連絡があり、どうもマンション内覧会の日程が変更になりそうなんです。」
「マンション内覧会の日程変更とは珍しいですね。何かあったんですか?」

「どうもユニットバスのパネルの色を間違えたようです。」
「そうですか。。。じゃー仕方無いですね。」

「しかも、100世帯を超える間違いみたいです。」

エッー、そりゃー大変だ!

後日、改めて、マンション内覧会同行のご依頼者から連絡。

「とりあえず、ユニットバスのパネル交換の前に、
 当初予定日時でマンション内覧会を行うことになりました。」
「でも、検査は中途半端になるし、キズや汚れが新たにつく可能性がありますね。」

「だから、再内覧会でも同行をお願いしたいんです。」
「でも、再内覧会同行の料金がかかってしまいますが、よろしいでしょうか?」

「売主が負担するということで了解をとりました。」
「当然なことですね!」

で、マンション内覧会に行くと、
先ずは、売主側からの謝罪。
「この度は、当方のミスで大変なご迷惑をおかけします。
 お引渡しの時に、5万円分の商品券をお渡しします。」

そして、実際のお部屋のユニットバスに行き、
手直し方法、手直し範囲、工期などの説明。

「この間仕切りを取り壊し・・・・、床を取り外し・・・・、配管の接続・・・・、
 正規のパネルの入れ替え・・・・、壁・床の復旧・・・・、
 水圧試験・・・・、第三者による検査・・・・」

うーん。結構大々的な手直し!しかも100所帯を超える!

以上の説明を聞いた後、
「壁のクロスや床のCFシートはパッチワークにはなりませんよね!」
と釘を刺し、お部屋の検査をスタート。

すると、「アレッ?ピクチャーレールがパンフレットの写真と異なっているぞ!」

パンフレットにあるピクチャーレールの写真では、
天井付きなのが、壁付きになっている。
シルバー色で高級感があるのが、白色で安っぽいものになっている。
しかも、フックがレール部分の施工不良で動かない。

これを施工会社の担当者に問いただすと、
「下がり壁の高さと梁底の高さでフトコロが無く、壁にしか付きません!」
「理由は解りますが、検討不足だけのことですね!色を変えたのは何でですか?」

「壁クロスの色に合わせ白色にしました。」
「壁も天井もクロスは同じですよね!」

「・・・・・」
「モデルルームやパンフレットと違うものを取り付けるんだったら、
 マンション購入者に事前に知らせても良いんじゃないですか?」

またもや、売主からマンション購入者に対し、謝罪と商品券があるのかも???

2008年02月03日

内覧会★同行日記 【あなたは退場!】

【133時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会で検査を進めていくと、
リビングとシステムキッチンの間にあるカウンターの形状が、
最終図と実際で異なっています。

マンション内覧会同行のご依頼者の方に、
「最終図では、システムキッチンの前にカウンターがありますけど・・・・」
と確認すると、
「アッ、それはシステムキッチンの天板延長をしたので大丈夫です。」

どうやら、間違いではなさそうということで、ホッ!

「それでは、オープンキッチンなので、
 この最終図に記載の袖壁も無くなったんですね!」と尋ねると、
「アラッ、気付きませんでした。それは困ります!」

施工会社の立会い者に袖壁の有無について尋ねても、
「これは、オプションなので解りません!」
とつれない返事です。
(工事自体は、この施工会社が行っているので変な言い訳。)

「それじゃー、後で内覧会場で確認しましょう!」

ということで、ひととおりの検査を終え、
内覧会場で、指摘事項について、ひとつひとつ確認していきます。

「先ほどのオープンキッチンの袖壁の件はどうでしょうか?」
と尋ねると、
「少々お待ち下さい。オプション担当者を呼んできます!」

しばらくすると、
今回のお話の主役となる、オバサマが堂々登場!

「オプションも含めた最終図では、システムキッチンに袖壁があるのですが・・・・」

すると、オプションのスケッチが載っている冊子を開き、
該当する部分を指差しながら、
「カウンター形状は、天板延長しているので異なります!」
と的外れな回答。

「天板延長でカウンター形状が変わったのは解っています。
 袖壁があるかどうかの確認をしたいんです!」

「だから、袖壁はありませんよね!」
とスケッチを指差しながら説明(?)を続けます。

しかし、そのスケッチには、袖壁がしっかりと描かれています。
どうも”袖壁”という言葉を知らないのが原因のようです。

スケッチに描かれている袖壁を指差しながら、
「ここに描かれている袖壁が無いんです。」と説明すると、

それでもたじろがないのがオバサマ!

「でも、実際にはその壁が無いんですよね!だったら、それが正しいオプションです!」
と訳のわからない言い訳。

「チョット、その説明はオカシイんじゃないですか?」と言うと、
そのオバサマの後ろに控えている3人の施工会社の人達は、
無言で、ウンウンと首を縦に振り頷いています。

このオバサマ、少々キレたのか、
「今更、袖壁を作れというんですか?」
「今は、そんなこと言ってません!先ずは、何が正しいのかを確認したいんです!」

「実際に袖壁が無いんだったら、それが正しいんですよ!」

実際には、ここには書ききれないくらいの、こんなやり取りが20分以上も続き、
私も少々キレてしまって、
「もう、いいです!あなたは退場してください!」

「ブチブチ・・・ブチブチ・・・」(何を言っているのか解らない。。。)
と言いながらも、施工会社の人に手を組まれ連れ去られました。

やっと一息、常識ある施工会社の人達と話しを再開。

・・・・と思ったのもつかの間、
さっきのオバサマが舞い戻り、「ブチブチ・・・ブチブチ・・・」

今度は、施工会社の人達もキレ、
「後は、私達で確認しますから、あっちに行ってください!」

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