【135時限目】 author アーキスケット 出口
今回の舞台は、超高層マンション内覧会。
いつものように最寄り駅で待ち合わせをし、
マンションまでの道のりで、ご依頼者の方から色んなお話が伺えます。
ご依頼者の奥さん
「お友達から、
『○○は高所恐怖症なのによく超高層マンションなんか買ったわね!』
と言われちゃいました。」
「そうなんですか?じゃー何故超高層マンションを買ったんですか?」と尋ねると、
「モデルルームやパンフレットでは実感がわかず、あまり気にしないで買っちゃいました!」
高所恐怖症といっても程度問題があるので、
お部屋に入れば、
『どうってことは無いわね!』という言葉が出てくるのだろうと思っていました。
ところが・・・・
マンションの内覧会会場で、
重要事項などの説明や内覧会の進め方の説明を受け、
高層階にあるお部屋へとエレベータに乗り込みます。
「あー良かった!このエレベータは外が見えないや!」
と安心したのも束の間、
お部屋のある階へ到着し、エレベーターホールに一歩足を進めると、
その直ぐ横の壁は、全面透明ガラスで下界が一望できます。
普通なら、
「素晴らしい眺めだね!」、「期待通りの眺めね!」
といった満足気な夫婦の会話が聞かれるところです。
しかし、この奥さん、
「私もうダメッ!」と後ずさりしていきます。
やっとの思いで、お部屋のリビングに入ると、
バルコニーは透明ガラスの手摺で、やっぱり下界が一望できます。
「私、サッシから2m以内には近づけない!とうしよう・・・・」
ちょっと意地悪な質問で、
「物干しはバルコニーにありますよ!」と言うと、
「私、洗濯しないわ!」
ということで、バルコニーやサッシ近くの部分の検査はご主人がもっぱら担当。
・バルコニーのハーフPC床板にクラック(ひび割れ)を発見
・バルコニーの側溝が水勾配が確保されていなく、水溜まりを発見
「えー!床のひび割れなんかあって大丈夫?水溜りの掃き掃除なんて絶対イヤッ!」
とますます不安がつのります。
「これは、今回の内覧会での指摘事項として直してもらうので大丈夫です!」
ひととおりの検査が終了し1階の内覧会会場に行く途中、
この奥さん、
エレベーターホールまで、後ろ向きで歩いて行きました。