【137時限目】 author アーキスケット 出口
今回のマンション内覧会同行のご依頼者は、
事前に送付していただいた資料(建物概要、間取り図、仕上表、地図)の中に、
自己紹介から始まる長文の文章が入っていました。
かいつまむと、
・売主とのこれまでのやりとりの中で、不誠実な対応に厳しい要求をしたこと。
・売主とのやりとりの多さに、相手の営業担当者が代わったこと。
・売主検査報告書の提出を求め、非公式で提出させたこと。
・内覧会において、騒音の実感テストを要求していること。
などなど。
あれもこれも、
売主に、「うるさそうな購入者・要注意人物」と認識させることによって、
緊張感を持って丁寧な施工を行ってもらいたいとの意図とのことです。
そして、売主検査の報告書を見ると、
・オプション 良
・設計変更 良
・防災設備動作確認 良
・給水、給湯等の確認 良
・通電、照明点灯 良
・サッシ、木製建具の開閉動作確認 良
・キズ、汚れなどの不具合
玄関、廊下、キッチン、トイレ 良
LD、洋室 手直し中 (壁ヨゴレ、床キズ)
と記載。
全く具体的な場所などの表記はありません。
でも、一部の部屋で、キズ・ヨゴレ程度なら手直しされているだろうと、
期待を大にしてマンション内覧会の当日を迎えました。
目的の部屋に行くと、
まず目に飛び込んできたのが、廊下の天井の凸凹。
まるで、世界地図のようなクロス下地(パテ処理)が廊下の天井一面に見られます。
「こりゃーヒドイ!こんなの見たこともありませんよ!」
売主検査報告書では、”良”なのに・・・・
この後、検査を進めていくと、
出るは出るは、指摘事項のオンパレード。
・ポーチの門扉の戸当りの位置が悪く、取っ手が壁にぶつかる。
・ポーチを取り付けるアンカーの打ち間違いの穴がそのままになっている。
・レンジフードの幕板の寸法違いで、ダクトが見えている。
・オプションの食器棚は、寸法違い
・網戸やAWはガタツキ、音鳴りがする。
・AWの枠が曲がっているのが多数ある。
・バルコニーの梁に伸縮目地が入っている。
・バルコニースラブの伸縮目地の深さがバラバラ。
・バルコニーの側溝には、雨水が5mmも溜まっている。
・キッチンの吊り戸や下部収納の扉はバチッている。(段差)
・壁クロスのあちこちで、パッチワーク(切り貼り)がされている。
・カーテンレールは斜めに取り付けられ使えない。
・構造スリットが入っていない。
・廊下の壁には、コア抜きをした跡がそのままになっている。
・キズやヨゴレといったら、もう数え切れない。
私のこれまでのマンション内覧会検査経験でも、ワースト3には入る!
そして、不思議なことに、
施工会社の事前検査の付箋(マスキングテープ)があちらこちらに多数の残っている。
しかも、手直しされていないで。。。。
さらに不思議なことに、
上記で記載した私の指摘事項は、全くノーチェック!
「どうせ、この部屋の購入者はクレーマーだから、内覧会の指摘と一緒に直せばいいや!」
といったことなのか?
マンション購入者の意図したことが、裏目に出た!
クレーマーへの報復とは思いたくないですが・・・・