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2008年03月 アーカイブ

2008年03月30日

内覧会★同行日記 【パイプシャフトは空っぽ。。。】

【143時限目】                              author アーキスケット 出口

販売価格、坪400万円を超える高級マンションの内覧会。

さすがに、お部屋に入ると、
玄関やリビングなどなんとなく高級感が醸し出されています。
かといって、
内覧会検査を進めていくと、それほど良い出来ではありません。

大きなFIXガラスの各所にキズが付いているなど、
結構大掛かりな手直しとなるものが出てきます。

検査を進めていき、
『パイプシャフト廻りの遮音対策は大丈夫かなあー?』
と、キッチンに隣接する洋室のパイプシャフトの点検口を開けてみると、
排水管廻りには、しっかりと遮音シートが巻かれ、
パイプシャフトの壁には、グラスウールが貼られており、
遮音対策は万全!

でもでも・・・・
外壁側の断熱材であるウレタン吹付けを見てみると、
なにやら、コンクリートの穴を塞いだような吹付け跡が残っています。
ドライバーを取り出し、そのウレタン吹付け部分に突き刺してみると、
案の定、深く突き刺さっていきます。
これは、コンクリート壁に穴を空けたままの証拠です。

「スリーブの位置を間違えましたね!」
と、施工会社の立会い者に尋ねると、
「・・・・・」

『さて、開け直したクーラースリーブは何処にあるのだろう?』
と確認してみると、
排水管の裏側に隠れるようにして開口が空いています。

「排水管や給水管などが密集していて、クーラーの冷媒配管が出来ますか?」
と、施工会社の立会い者に指摘。
「そうですね。。。何とか冷媒配管が出来るように手直しします。」

『違うお部屋の洋室のパイプシャフトは大丈夫だろうか?』
と、またまた、その部屋の点検口を開けてみると、
今度は、パイプシャフトの中が空っぽです。

ここは水廻りから離れた場所で、給水管や排水管はありません。
『クーラーの冷媒配管のためかなあー?』
と確認してみると、
冷媒配管は天井裏でバルコニーへと実装配管されています。

「ここのパイプシャフトは何のためにあるんですか?」と尋ねると、
「うーん???」

「何もないのに、点検口があるのも変ですよね!」
「そうですね?。。。」

結局、間取り図にもパイプシャフトがあるので、
壁の撤去をしてもらうことは出来ませんでしたが、
点検口だけは、なくしてもらうことになりました。

でも、
『40cm×80cmのパイプシャフトで約0.1坪。
 ということは、約40万円分のスペースが無駄になっている!』
と、貧乏人の私は考えてしまいました。

2008年03月26日

内覧会★同行日記 【ルーフバルコニーは指摘がイッパイ!】

【142時限目】                              author アーキスケット 出口

広いルーフバルコニーのあるマンション内覧会に同行すると、
「こんな所で、星空を見ながら冷たいビールをイッパイ!なんていいだろうなあー」
なんて、いつも思ってしまいます。

でもでも、物思いにふけってなんかいられない!
ルーフバルコニーはチェックすべき項目がイッパイあるんですから。

今回の内覧会同行は、ルーフバルコニーのあるマンション。
早速、ルーフバルコニーに出て外壁を見ると、
外壁タイルの洗いがされていません。

この分じゃ、売主検査・施工会社検査も怪しいものです。
覚悟して検査を進めていくと、
出るは出るは、指摘事項のオンパレード。

施工会社の立会い者に、先ずは、
「ここの外壁タイルは洗いがされていませんね!」と指摘すると、
「本当ですね。見落としちゃっていますね!」と、
まるで、『たいしたことありませんよ!』と続けたいような言い方です。

「ここの外壁アゴの水切目地部分の目地棒(型枠材)が、全て残っていますよ!」
と床に這いつくばりながら指摘すると、
「わっ、本当だ!でもこんなの直ぐに取れますよ!」と言いながら、
バキ、バキ、バキ・・・・・
全長10mほどの目地棒を引き剥がしていきます。

「ついでなんで、アゴ下の防水押さえ金物の上を見てみて下さい!」と言うと、
全く意に介さず、
「何かありますか?」

「防水押さえの上のアスファルトコーチングが、隙間だらけですよね!」
これじゃー、防水の裏側に雨水が入ってしまいます。
施工会社の立会い者もさすがに、「スミマセン・・・・」

引き続き、指摘事項の説明。

「外壁を貫通している横引きドレーンの配管廻りにシールがされていませんね!」
「・・・・・」
「雨掛かり部分のクーラースリーブ・レジスター廻りにシールがされていませんね!」
「・・・・・」
「床のシンダーコンクリートに雨水が溜まっていますね!」
「・・・・・」
「外壁タイルが一部割れているところがありますね!」
「・・・・・」
「外壁に不要なアンカーボルト(間違い)がそのままになっていますね!」
「・・・・・」
「アルミ手摺の笠木に凹んだところがありますね!」
「・・・・・」
その他、指摘がイッパイ。

施工会社の立会い者も、
ただただ、内覧会シートに指摘事項を記載していくのがやっとです。
心の中では、
『ここまで指摘されるとは・・・・、早く逃げ出したい!』
と恥ずかしく思っているに違いありません。

だったら、
しっかり施工を行い、しっかり事前検査を行い、しっかり手直ししてから、
内覧会を行ってほしいものです!

2008年03月17日

内覧会★同行日記 【内覧レディーは正義がお好き?】

【141時限目】                              author アーキスケット 出口

マンションの内覧会会場に入ると、
「こんにちは。本日、内覧会に同行させてただく○○です!」
と、売主側の内覧レディーがご挨拶。

「こんにちは!以前にもどこかでお会いしていますね。」
「ハイ!覚えております。」
と笑顔で答えてくれます。
なんとなく嬉しい・・・・

引き続き、
「施工を担当した△△建設の××です。」
と、年配の居丈高で気の難しいそうな人がご挨拶。
なんとなくやりづらそう・・・・

この内覧レディーと施工立会い者は、
内覧会同行のご依頼者と一緒に検査を進めていきます。
そして私は、孤独に黙々と検査を進めていきます。

検査の様子を見てみると、ご依頼者も、この施工立会い者に、
なんとなく指摘を言いづらそう・・・・

一通りの内覧会検査が終了し、
私の指摘事項を内覧会同行のご依頼者に説明していきます。
そして、施工立会い者は、”内覧会シート”に指摘事項を書込みながら、
居丈高に内覧レディーに向かって、
「そこの部分に付箋を貼って!」
と部下であるかのように指示していきます。

内覧レディーは、笑顔もなく、
「ハイ解りました。。。」

ここで、私の助け舟(?)
「確認なのですが、ここのパイプシャフトの中を覗くと、
 キッチンに面するこちらの壁にはグラスウールが貼られていますが、
 同じキッチンに面するあちら側の壁にはグラスウールが貼られていませんね。
 矛盾があるのですが説明してください!」

「こういった仕様で造っているんですよ!」
と、まだ、居丈高な回答です。

「現状を聞いているのではなく、どういった仕様なのかを聞いているんです。」
「ここは、漏水があった場合に備えグラスウールを貼っているんです。」
と訳のわからない回答。

「グラスウールと漏水は関係ないでしょう!」
「○×△、○×△・・・」と、居丈高はどこかに消え飛びモゴモゴ言っています。

すると、施工立会い者の後ろで、
内覧レディーが、「ウンウン」と、私に味方するように頷いてくれています。

こんな誤魔化しの言い訳をされる時の私の悪い癖で、
「何て言いましたか?」と、更に突っ込んで聞いてしまいます。

「うーん漏水は関係ありませんね。後で確認させていただきます。」
と、やっと観念した回答。

後ろで、内覧レディーが、”ニンマリ”

その後、一通りの指摘事項を説明した後、
この内覧レディーが私を手招きし、
「この壁クロスにキズを見つけちゃいました。
 私から指摘を言えないので、内覧業者さんから言ってもらえますか?」

「ハイ、解りました!ありがとうございます。」
またまた、内覧レディーが、”ニンマリ”

「施工立会い者さーん!ここにもキズがあるので追加してくださーい!」


2008年03月13日

内覧会★同行日記 【脱落したグラスウール】

【140時限目】                              author アーキスケット 出口

昔々、古い団地の1階に住んでいたのですが、
そのトイレの排水管は鉄管で露出しており、
用を足していると、上の階の排水の音が、”ジャーーー”とよく耳にしたものでした。

さて、マンション内覧会の同行者より事前に送付されてきたパンフレットを見ると、

『居室に面するパイプシャフトの遮音対策として、
 排水管には遮音シートを巻き、壁にはグラスウールを貼っています。』

といった、”遮音対策は万全”と堂々たる広告がされています。

今どき、遮音シートは当り前ですが、
グラスウールが貼られているかどうかは、各マンションで様々です。
他の遮音対策として、”ボードの2重貼り”といったものもあります。

目的のマンションに入ると、
”是非見て下さい!”と言うように全ての点検口が事前に外されています。

「感心、感心」と思ってLD・Kのカウンター横にあるパイプシャフトの中を覗くと、
遮音材であるグラスウールが排水管に寄り添っています。

「残材だろうか?」と思い、点検口の穴から顔を突っ込んでみると、
パイプシャフトの壁の上の方のグラスウールが脱落しています。

残念!せっかくの遮音対策が台無し。
でも、これを直すとなると、パイプシャフトの壁を壊さなくてはなりません。
せっかく点検口を開けておいてくれたのは良いことだけど、
これじゃー”不良施工を見て下さい!”と言っているようなものです。

さすがに、施工会社の担当者も、
「壁を壊して直すしかありませんね。。。」と泣く泣く回答。

ここで、更に追い討ちをかけることになるのですが、
心を鬼にして、
「この点検口の蓋の裏側にはグラスウールを貼らないんですか?」

「えっ???」
「その様子だと、マンション全ての部屋の点検口がそうなんでしょう!」

「アッ、ハイ。。。。」
「点検口の蓋の裏にもグラスウールを貼る理由は解りますよね!」

「ハァー・・・・、後で内覧会会場で責任者から説明させます。」
と、マンション全体となると自分の一存では回答できないと判断か?

で、内覧会検査を終了後の責任者とのやりとり。

「点検口の裏にグラスウールを貼る仕様とはなっておりません。」
と苦しい言い訳の責任者。
「パンフレットでは、居室に面するパイプシャフトの壁にはグラスウールを貼る仕様ですよ!」

「点検口ですから・・・・・」と、最後のアガキ。
「点検口の裏にも貼る必要性がある意味は解りますよね!」

「解りました。全ての所帯の点検口にグラスウールを貼ります!」
と相手も納得。

ここで、
キッチンやトイレの排水は大きな音がする為、
そのパイプシャフトが居室に面する場合は遮音対策が必要でしょう。
しかし、クーラーのドレーン排水など、
僅かな排水量しかない場合は、
グラスウール貼りといった遮音対策までは必要ないと思っています。
やっちゃダメということではありませんが・・・・・

ちなみにこのマンション、
居室に面しない押入れ内のクーラードレーン配管の為のパイプシャフトには、
完璧にグラスウールが貼られていました。

2008年03月05日

内覧会★同行日記 【ピクチャーレールの下にクーラー配管?】

【139時限目】                              author アーキスケット 出口

今回は、136時限目【使えないぞ!クーラースリーブ】の続編です。
といっても、同じマンションですが違うお部屋の出来事です。

マンション内覧会ご依頼者のお部屋の間取り図は、
南面バルコニー側にLDとキッチン、
中央部に和室、洗面室、トイレ、
北面の共用廊下側に洋室、玄関が配置されている
ごく一般的なものです。

このLDにも、
【136時限目】で掲載したものと同様に、
使えないクーラースリーブが存在感をアピールしています。
でも、前回の主人公のお部屋では、
「室内側は手直ししてもらえることになりました。」と報告を受けています。

しかし、今回は更に頭を悩ませる事態が。。。。

中央部に配置されている和室を検査していると、
壁にクーラーのコンセント。
『この位置にクーラーを取り付けるんだな。』と思いつつ、
『さて、冷媒配管のルートはどうかな?』と確認。

すると、和室とLDの間仕切り壁にそれぞれクーラースリーブがあります。
当然、和室側から冷媒管を差込むのですが、
出口は、LDの壁になります。

『LDの壁にみっともない冷媒配管を横断(5m程度)させろというのか?』
しかし、天井と壁の入隅部分(コーナー)には、
ピクチャーレールが存在しています。
『すると、天井で冷媒配管を横断させろということなのか?』

一般的なマンションでは、
壁と天井の入隅部分(コーナー)に、梁形に見せかけ配管ルートを確保しています。
しかし、ここでは、その梁形がありません。

施工会社の立会い者に、
「和室のクーラー配管はどうするの?」と尋ねると、
「梁形はオプションです!」と答えます。

「このマンションでは、和室を無くし広いLDにするオプションがあるのは聞いています。
梁形のオプションなんか聞いたこともないですよ!」

「でも、そう説明するように言われています!」

「梁形がオプションというのは聞いていますか?」と内覧会のご依頼者に尋ねると、
「いいえ、聞いていません!」とキッパリ。

「それでは、後で内覧会会場で解る方に説明していただけますか?」と要求。
すると、
「今日は、解る者がいません。」

内覧会の時に、その程度のことが解る人間が居ないというのも情けない。
「それじゃー後日、売主からマンション購入者の方に連絡してください!」
といったん保留です。

後日、売主よりの連絡

■和室部分につきましては、実際にはエアコンを取り付ける方が少ないので、
 つけない場合に空間が広くなるメリットを考え、梁をオプション対応にしました。

 クーラーを取り付ける人のことはどう考えているんだ!
 だったら、コンセントやクーラースリーブを最初から取り付けるな!

■リビング部分の穴(クーラースリーブ)につきましては、
 将来間取り変更した場合のエアコンの増設を考えた対応です。
 室内側のボードを差し替えて穴(クーラースリーブ)を塞ぐ考えはありません。

 和室を取り止め、広いリビングにするオプション対応の躯体スリーブだろ!
 別な部屋では対応すると回答しているのに(実際対応済み)、対応が違うのか!

ここは、大規模マンション。
マンション購入者がご入居後、「クーラーの配管はどうするの?」という問い合わせが、
売主に殺到するのは目に見えています。
 
 

2008年03月03日

内覧会★同行日記 【ウッドデッキ仕様にした結果は・・・】

【138時限目】                              author アーキスケット 出口

最近のマンションでは、
バルコニーにウッドデッキを敷き込んである仕様が増えてきています。
なんだか、リビングの延長線上にあり
部屋が広くなったような気がして気分も良いものです。

さて、今回のマンション内覧会、
事前に送付されていきた間取り図を眺めていると、
バルコニーは、そのウッドデッキ仕様になっています。
そして訂正図に目をやると、
恥ずかしい訂正分が・・・・

訂正図の立面図を見ると、ことごとくバルコニーの手摺の箇所に、
『ウッドデッキ敷きの為、手摺が約40cm高くなります。』
と記載されています。

建築基準法上、手摺の高さは1.1m以上確保するようになっているのですが、
ウッドデッキを敷くと、この高さが確保できなかったということでしょう!

役所検査で指摘をされ、慌てて手摺を作り変えたのかなあー?

そして、マンション内覧会の当日。。。
このお部屋は、1階でバルコニーではないのですが、
テラスに出てみるとウッドデッキが敷き込まれています。

すると、私の身長が高くなったよう様な錯覚!

壁に取り付けてある、SK(水洗い場)の高さが70cm。
その上に取り付けられている照明器具の高さが、1.55m。
まるで、お子様仕様の高さです。

デッキの高さは床からどのくらいかなーと思い確認すると、20cm程度。
でも、ここで更なる疑問が・・・・

このウッドデッキの面積は、約19m2あるのですが、
ガッチリとさせる為か、一体もので取り外すことができません。

『さて?排水のメンテナンスはどうするのだろう?』
ご依頼者の奥さんは、
『子供がお金を落としたら拾えないわー!』

検査に立ち会った若い施工会社の立会い者は、
ただただ、
「そうですねー。。。。」としか答えない。

埒が明かないので、
内覧会会場で責任者に、
SKの高さ、照明器具の高さの件を問いただすと、
「そういった高さで決めています!」

「訂正図で、バルコニー手摺高さの変更はしましたよね!」
「・・・・・」
「SKや照明器具の高さは、法的には問題ないのでそのままの高さにしたんでしょ!」
「・・・・・」

更に、
「ウッドデッキ下のメンテナンスはどうするんですか?」
と追求すると、
『ビクッ』と、たった今、気がついたような様子。

今回のマンションの売主は、
もともと地元の一戸建てハウスメーカー。
施工会社は、地元の施工会社。

その他の、ありえない指摘事項もイッパイあり、
失礼かと思いますが、
まるで、素人集団のマンション販売といった印象でした。


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