【162時限目】 author アーキスケット 出口
今回のマンション内覧会は、
竣工後2ヶ月が経過した売残りマンションの一部屋です。
「最初は、自分で内覧会検査すれば良いと思っていたんですが、
やっぱり、内覧会の専門家に検査してもらった方が良いと思いまして・・・」
「そうですね!専門家に内覧会検査をしてもらった方が安心出来ますよ!」
「でも、売主からは、『指摘があっても手直しはできない。』と言われています。」
契約後では何とも強気発言。。。
「内覧会検査をしたうえで、指摘事項の内容によっては協議すれば良いと思います。」
で、マンション内覧会当日、
現地販売事務所(売残り)でデベロッパー担当者と打合せを行い、
目的のお部屋へ。
途中、周りの住戸では新しいマンションライフがスタートしています。
バルコニーから検査を開始すると、
リシン吹付けの天井に何やら白い模様が・・・・
これは、”白華(エフロレッセンス)”と呼ばれるもので、
コンクリートやタイル目地の表面に
白い岩塩のようなものが噴出してくる現象です。
ただし、舐めてみても、しょっぱくはありません!
そして、ひどくなってくると鍾乳石のように成長していきます。
せっかく新築マンションを購入したのに見映えはまるで中古マンションのよう!
ただし、この白華現象、構造的な欠陥ではありません。
白華の原因は、
コンクリート内部に侵入した水分に石灰分が塗け出し
表面に染み出してくるなどです。
この梅雨の時期、
環境的条件がピッタリなのでしょう。。。
白華が初期のものであれば、
ブラシなどで表面を擦れば取れてしまいますが、
それだけでは、そのうちに同じ現象が起きてしまいます。
根本的な対策は、
雨水や空気中の水蒸気がコンクリート内部に入り込まないよう
シャットアウトすることです。
内覧会検査を進め、
今度は、共用部分である外廊下へ。
すると、玄関の正面の天井にも白華が見られます。
念のため、このフロアーの外廊下全体を確認してみと、
あちらこちらの天井に、
白華が咲き乱れています。
この分だと、
他のお部屋のバルコニーや他のフロアーの廊下でも
白華現象が起きているんじゃないかなあー。。。
強気発言をしていたデベロッパー担当者に、
「このお部屋だけではなく、
マンション全体を調査して早く対策をとった方が良いんじゃないですか?」
と言うと、
大手デベロッパーのブランドイメージに傷を付けては大変と思ったのか、
「早急に検討します!」
後日、この白華も含め、
約30項目全ての指摘事項の手直しに応じてくれるとのこと。
「ホットしました!」