【164時限目】 author アーキスケット 出口
『拝啓 ○○不動産 ○○様
前略
購入したマンションに住むことに期待感が高まっていましたが、
内覧会の結果、私たちは問題を抱えてしまったようです。
内覧会では、
施工会社の○○さんの対応は、
責任ある技術者のものとは思えない無責任な発言が数多くありました。
途中で、本当に腹が立ちました。
例えばガラスに無数のキズがありましたが、
彼は、ガラス会社のせいにしました。
今どきの日本のガラス会社が、
そのような瑕疵のあるガラスを販売しているというのでしょうか?
あるいは、
施工会社の○○建設は、
検査ではねられたB級品のガラスを購入しているのでしょうか?
誰が見ても、
いかにも責任を逃れようとしているとしか見えない態度でした。
そして、今一歩伺いたいのは、
○○不動産は、これらのことを当然のものとして、
看過してしまうのでしょうか?
マンションの販売主体はどこで、商品の品質に対して責任を持つのは
いったい誰なのですか?』
この文章は、
私がマンション内覧会に同行した後に、
マンション購入者が不動産会社の担当者に送付した
A4用紙4ページにも及ぶ手紙の一部分を引用させていただきました。
ここで、マンション内覧会の検査をしていると、
意外と多い指摘がガラスのキズ。
よーく、よーく見ないと発見しづらいのですが、
青空などを背景にして、
正面、斜め横、下側などと向きを替えながらチェック
をすると発見することが出来ます。
キズとしては、
カッターキズ、何かをぶつけた凹みキズ、火花によるクレーター状の焼け
などがあるのですが、
ガラスにキズが付いてしまった場合、
取り替えるしかありません。
しかし、今回のマンションのように大きなFIXガラスにキズがあると、
足場や揚重機がもう無くなっている内覧会の時期では、
取り替えるといっても簡単なことではないのです。
もしかしたら、売主検査や施工会社検査で、
『見てみぬ振り』なーんてことも・・・・
後日、再内覧会同行のご依頼も受け、
マンションロビーに入っていくと、
「この度は、大変なご心配をお掛けしました。
内覧会での指摘事項につきましては全て直させていただいております。
また、私ども売主としてのチェックも完了しております。」
と、不動産会社の担当者が謝罪とご挨拶。
続いて、
「はじめまして。施工会社の○○です。
本日は私が再内覧会に立ち会わせていただきます。」
と、ご挨拶。
さすがに、内覧会時の施工会社立会い者ではありませんでした。