【165時限目】 author アーキスケット 出口
超高層タワーマンションの内覧会。
建物中央部には吹抜けがあり、
内側にある共用廊下にわずかな光が差し込んでいます。
そして、今回のお部屋は、
超高層といっても下の方の階で、しかも玄関の前には
立体機械駐車場が”でーん”とあります。
お部屋に入ると、
この吹抜け側に配置された洋室は昼間だというのに真っ暗。
「内覧会なのに、仮設照明もつけていないんですか?」
と、立会いをしている施工会社担当者に苦情です。
「スイマセン。直ぐに照明をつけます!」と
素早く携帯で電気屋さんを手配してくれます。
しばらくすると、
「お待たせしましたー!」
と電気屋さんが裸電球40wを取り付けてくれます。
でも暗い。。。。
この裸電球によってほのかに明るくなった天井をみてみると、
クロスのあちらこちらに、にきび状のブツブツが照らし出されています。
壁面はどうかな?と、
検査道具の秘密兵器
とはいってもただの懐中電灯を取り出し、
壁面を横方向からサーチライトのように照らしてみると、
壁4面全てにもブツブツが照らしだされます。
しかも、その数たるや・・・・
とてもとても、指摘事項を示す付箋を貼っていくレベルではありません。
正確に数えたわけではありませんが、
数百箇所はあろうかというものです。
もう見た目は、『キモイ』としか言いようがありません。
このクロスのブツブツは、業界用語でその名のとおり、『ブツ』と言います。
下地のボードのジョイント部分やビス止め部分をパテで平にするのですが、
その材料がダマ状になりクロスの裏側に残ってしまっているのです。
本来、丁寧にペーパー掛け(ヤスリ掛け)を行えばなくなるものなのです。
懐中電灯を照らしながら、
「クロスのブツが酷いですね!
この状況は丁寧かどうかではなく、ペーパー掛けを忘れていますね!」
「懐中電灯で照らされたら何も言えませんね。。。」
「おいおい、そういうことじゃないだろう!
真っ暗なんで、施工会社の検査も忘れていたんじゃないの?」
と、皮肉も言いたくなります。
あまりにもショックを受けたマンション内覧会同行のご依頼者から
再内覧会同行のご依頼を受け、
後日、真っ先にこの洋室のクロスのチェック!
今回は、照明も明るくしてあり、
懐中電灯で照らしてみてもクロスにブツは見られません。
「綺麗に直してありますね!」と言うと、
「いさぎよく、クロス全てを貼り替えました!」