【170時限目】
巷では、牛肉やうなぎなどの食品偽装が問題になっています。
建築に関しては、
姉歯元一級建築士による構造計算書改ざんによる耐震偽装が
記憶に新しいところです。
そして、またまた今回の溶融スラグコンクリート偽装問題。
コンクリートの原価を下げる為(?)、
それともリサイクル材使用による環境配慮の為(?)に、
コンクリートに含まれる砂や砂利といった骨材の代わりに
溶融スラグを使用したといった事件です。
溶融スラグコンクリートはまだまだ歴史も浅く、
長期性状の変化が不透明です。
従って、マンションなど現場打設されるコンクリートでは
一般的には使用されていません。
やはり、承認された配合計画に基づくコンクリートが打設されるべきなのです。
生コン工場で配合偽装がされていれば、
売主や施工会社には監理責任があるとはいえ、
それを見破るといったことはほぼ不可能に近く、
ポップアップ(コンクリート表面の剥離など)といった
経年劣化現象が出てきて初めて解る
というのが実情でしょう。。。
そして、売主や設計・施工会社は、
『とんでもないことに巻き込まれた!』
というのが本音のところでしょう。。。
私がこれまでにマンション内覧会に同行させていただいたご依頼者数名から、
「無事に内覧会は終了しましたが、
このマンション、
溶融スラグコンクリートが使用されている可能性があるようです。
どうしたら良いでしょうか?」
「もう、入居してしまっていますが溶融スラグコンクリート問題で、
今後どうなるか心配です。。。」
などなど、悲痛なメールが送られてきます。
今後、売主や施工会社による、
・コンクリート材料の成分分析による使用箇所の特定
・コンクリート試験片採取による強度試験
などが調査され、
今後の対処策が出てくるかと思われます。
しかし、メールの中には、
売主から、
「住宅の主要構造部分には溶融スラグコンクリートは使用していない。」
との発表がありましたが、
この発表も本当かな?・・・と疑心暗鬼です。
といった内容のものまであります。
くれぐれも、
売主および施工会社には偽装の上塗りはせず、
マンション購入者に対し、
『安心と納得いく』十分な説明責任を果たしてほしいと思います。
そして、姉歯問題のように、
マンション購入者に
負担がかかるようなことにならぬ様
ただただ、祈るばかりです。。。