【187時限目】 author アーキスケット 出口
ここは超高層マンション。
超高層マンションの宿命と言うべく、
戸境壁は耐火遮音間仕切り、
共用部分の中廊下との外壁も耐火遮音間仕切りで出来ています。
さて、パンフレットを見てみると、
▲マークで、ハット目地がところどころ配置されている設計になっています。
このハット目地とは、
一面の壁でコンクリート下地と耐火間仕切りボードなど、
壁下地が異なる部分で、
その振動の違いによりひび割れを防ぐ理由で設けられる、
巾3mm程度の溝のことです。
そして、このハット目地のチェックのためにキッチンの壁を見ると、
しっかりと、ハット目地が入っています。
念のため、パンフレットを見ていると、
外壁の耐火間仕切り壁がクランクしている部分に
耐火間仕切りの戸境壁が延びているのですが、
その取合い部分にハット目地を設けなくてはいけないところを、
外壁耐火遮音間仕切りのクランク部分にハット目地を設けてあります。
(表現が解りづらく申し訳ありません。)
施工会社の担当者を呼びパンフレットを見せながら、
「キッチンにあるハット目地が、
このパンフレットどおりの位置だったら間違いですよね!」
「本当ですね。廊下側の外壁を優先して耐火遮音間仕切りを施工してますから、
パンフレットの位置では間違いですね。」
「このキッチンの壁にあるハット目地の位置は、一見してでは解りませんので、
スケールで当ってみましょう!」
「ハイ、解りました。お手伝いします!」
ということで、
パンフレットに記載の壁位置の寸法や
耐火遮音間仕切りの厚さ寸法などの情報をもとに、
電卓をパチパチ。。。。
そして、
この壁からハット目地までこの寸法になるはず!
で、実際にスケールで計ってみると、電卓の数値にぴったり!
「最初指摘を受けたときにはっとしましたが(親父ギャグ)、
施工上、間違えることはありません。パンフレットの表記ミスですね!」
と、施工には間違いが無いという自信の発言です。
「では、パンフレット訂正はお願いしますね!」
「ハイ、解りました!」
と、この場は無事解決。
「ところで、トイレの壁なのですが、
コンクリート柱と耐火遮音間仕切りの取合いに、ハット目地が入っていません!
パンフレットでは、▲マークがしっかりと表記されていますよね!」
「本当ですね。施工ミスです。手直しします。」