【192時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
ここは、大規模中層マンション。
敷地の中央部に緑地帯と遊歩道があり、
その周りに同じパターンの棟がいくつも配置されています。
マンション内覧会のご依頼者と
遊歩道を歩きながらマンションの外観を眺めます。
すると、全ての棟の
長い共用廊下のコンクリート手摺の中央部分で、
約7mほどのタイル目地や水平打ち継ぎの色が違って見え、
ミョーに目立ちます。
お部屋に案内してくれている施工会社の担当者に、
「あそこのタイル目地と水平打ち継ぎ目地の色が違いますね。。。」
と確認すると、
「ハイ、あそこの部分は在来工法でコンクリートを打設しタイルを貼っています!」
との回答。
「では、その他の部分はPC工法(工場制作)なのですね!」
「ハイ、その通りです!」
ここで、
PC工法と在来工法でのタイル目地と打ち継ぎ目地の違いについて解説です。
PC工法では、
工場で型枠(鋼製ベッド)にタイルを敷き並べコンクリートを打設し、
その製品を現場に持ち込み組み立てていきます。
そうすると、
タイル目地や水平打ち継ぎ部分(実際は見映えのみ)は、
コンクリート色になります。
一方、在来工法では、
現場打設されたコンクリートにタイルを貼り、
目地部分には目地材を詰め、
水平打ち継ぎ部分にはシールをします。
従って、タイル目地や水平打ち継ぎ目地の材料自体が
そもそも変わってきます。
さて、話しを戻し、
「そうすると、あの中央部分で色が違うところは、
工事用の仮設エレベーターがあった所で、後施工したところですね!」
「その通りです!」
「でも、施工会社都合の工事仮設で外観の色が変わってしまうのは疑問を感じます。」
と言うと、
「建物を造るには仕方無いことです!」
と、一刀両断の回答。
施工方法を色々考えれば良いのであり、
『仕方無い。』という言葉には納得できません。
しかし一方で、工期、コストなどを考えると理解もできます。
・・・・・矛盾してますかね?
「ところで、あの在来工法部分のタイル目地の色は何ですか?」
「”濃灰”(色)です!」
「コンクリート色に近い”灰”(色)を使用すれば、もっと目立たなかったのでは?」
「そうですね・・・・・、でも、今更手直しは出来ません!」