【195時限目】 author アーキスケット 出口
今回のマンション内覧会のご依頼者は、
年齢50才前後の夫婦からです。
マンションの買い替えは、
都内の大学に通う娘さんの通学の為という、
何ともお子さん思いからの理由からだそうです。
お部屋に入り、
ご依頼者の奥さんの第一声。。。
「アレ???、オープンキッチンじゃない!
これじゃー、一番の楽しみにしていた、
お料理をしながらリビングにいる主人や娘とのお話ができない!」
パンフレットの図面を確認してみると、
システムキッチンの上部に吊り戸棚や袖壁の表記があります。
すると、すかさず施工会社の立会い者が、
「パンフレットの図面では、オープンキッチンにはなっていないですよ。」
と、図面を指し示しながら説明。
「だって、モデルルームではオープンキッチンでしたよ!」
「お部屋のタイプが違うんじゃないですか?」
「確かにお部屋のタイプは違うんですけど、
売主の営業担当者からは、
『キッチンの前は広く開いていて家族との会話を楽しめますよ!』
と説明があったんです!!!」
ここで、ご主人。
「私たちが、パンフレットの図面を理解できなかったんだから仕方がないじゃないか。」
と、あきらめ顔。
でも、奥さんは、
「売主の営業担当者の説明が悪い!」
と、あきらめられない様子。
ここで、
パンフレットの図面には、意外とたくさんの情報が記載されています。
線の1本1本に意味があり、
その他、記号(凡例はありますが・・・)、文字、寸法線なども
重要な情報なのです。
しかし、マンション購入者にとっては、
図面というよりは、
雰囲気が解る”絵”としてしか感じていない方も多いのではないでしょうか。。。
「だったら、売主がちゃんと説明してよ!」
との反論もありそうですが、
売主側からすれば、
『質問を受ければ回答します。』
といったスタンスしか取れないでしょう。
そして、結局は、
マンション購入者の自己責任になってしまいます。
この奥さん、
この後のお部屋の検査では目もうつろ。
魂がどこかに飛んでいってしまった状態です。
ということで、
ご主人と私で、お部屋の検査は頑張りました。。。