【198時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
前回に引き続き、タイルの話題で恐縮です。
今回のマンションは、
中堅デベロッパーの中堅ゼネコン施工による中規模マンションです。
ご依頼者のお部屋は最上階の11階にあり、
いつものようにバルコニーから検査を進めます。
タイルの打診検査をしていると、
アルミサッシ周りの役物タイルが、
本来の役物タイルではなく、
2枚の平なタイルを接着貼りで作った役物タイルが使用されていることを発見!
そして、共用廊下ではどうなっているかと確認してみると、
やはり、接着貼りの役物タイルです。
そして、念のため、エレベーターで3階に降り確認してみます・・・・
ここで、役物タイルとは、
壁の出隅のコーナー部分に使用される90度に曲がったタイルのことです。
一般部分に使用される平らなタイルとは別に、
工場の窯で90度に曲がったタイルを一体焼成したものが
本来の役物タイルです。
さて、施工会社の立会者に、
「このアルミサッシ周りの役物タイルは接着貼りですね。」
「このマンションでは役物タイルは接着貼りを使用しています。」
「3階に行って確認しましたが、そこでは全て一体焼成した役物タイルでしたよ!」
「・・・・」
「あなたは、このマンションを施工した担当者ですか?」
「いいえ、内覧会の為の応援部隊です。。。」
「だったら、適当な回答はしないでください!」
検査終了後の内覧会確認会場では、
所長のお出ましです。
「途中の階から役物タイルが接着貼りのものになってますね。
何階からですか?」
「8階か9階からだったと思います。」
「役物タイルが足らなくなったということですね。」
「ハイ、しかし、マンションによっては、
全ての役物タイルを接着貼りとしている仕様もあります。」
「このマンションの話をしましょう!
途中の階から接着貼りの役物タイルを使用しているということは、
下の階と上の階で仕様が異なるということですよね!」
「接着貼りの役物タイルを使用すると何か問題がありますか?」
「見栄えが悪いんじゃないですか。また、欠け易いといったデメリットだってあります。」
「気にならないと思いますけど・・・・」
そもそも、役物タイルの数量の拾いなど施工管理のミスにも関わらず、
この開き直ったお言葉に、
何としてでも、手直しは避けたいといった意気込みが感じられます。
現実的には、この役物タイルの貼り替えは困難です。
だからと言って、泣き寝入りするのも
マンション購入者からすれば本意ではありません。
せめて、内覧業者として一言。
「売主と十分に協議して、説明書なりを提出してください!」