【206時限目】 author アーキスケット 出口
ウレタン防水って何?
それは、マンションのバルコニーや外廊下の
排水溝や外壁の巾木部分に塗られているグレー色のヤツです。
特に外壁巾木部分のウレタン防水がしっかりと施工されていないと、
コンクリートの打ち継ぎ(入隅)部分から
お部屋に雨水が入り込んでしまう可能性もあるんです。
さて、マンション内覧会でバルコニーの検査。
排水溝のウレタン防水は、見た目に問題なさそー!
でも・・・・
外壁ALC基礎部分(高さ10cm程度)のウレタン防水を見ると、
全体にガーゼみたいな布が全面に貼られているのが透けて見えています。
念のため、
外廊下の排水溝やALC基礎部分を見ても、
こんなガーゼみたいなものは見えません。
実はこのガーゼみたいなものは、
防水材の破断軽減など、重要な役目をするものです。
施工会社の立会者に、
「バルコニーのALC基礎のウレタン防水で、補強布が見えていますね!」
と尋ねると、何を勘違いしたのか、
「ハイ、補強布を貼る防水仕様となっています!」
「補強布が見える仕様なのですか?」
「・・・・」
ウレタン防水の仕様としては、
補強布の後に、
定められた量のウレタン防水を2度塗りするなどするため、
補強布は見えなくなるのが一般的です。
ただ、メーカー仕様によって異なることも考えられるので、
「仕様を確認して、塗り不足であれば手直ししてください!」
と指摘します。
「このお部屋は塗り不足と思いますので、増し塗りします!」
「そうですか・・・・じゃー、お願いしますね!」
午後、引き続き同じマンションの別なお部屋で内覧会検査。
すると、ウレタン防水の状況は全く同じです。
先ほどとは異なる、少し年配の施工会社の立会者に、
「バルコニーや外廊下の排水溝やALC基礎のウレタン防水は、
補強布を行う仕様になっていますか?」
と、念のため尋ねます。
「ハイ、補強布を施工する仕様です。」
「バルコニーのALC基礎だけ補強布が透けて見えているということは、
塗膜量の不足か、塗り回数の不足かもしれませんね!」
「確認します。。。」
ここは、何百所帯もある大規模超高層マンション。
2件たて続けに同じ状況なのは、
単なる偶然なのだろうか???
ウレタン防水の仕様として、
補強布が見えても塗膜量や回数が確保され、
防水性能に問題はないということであれば良いのですが・・・・