【213時限目】 author アーキスケット 出口
マンション内覧会で、
玄関を開けると、廊下にはズラリと木製建具が並んでいます。
リビングダイニングへの入口、
4つもある洋室の入口、
納戸、洗面室、トイレ、物入れの扉・・・・
足元を見ながら廊下を進むと、なんとなく違和感。
よくよく見ると、
それぞれの木製建具の扉の下部に隙間があります。
そして、その隙間の寸法がどうもマチマチ。
この隙間、
アンダーカットと呼ばれるもので、
24時間換気の空気の流れをつくるものです。
念のため、カタログを開きアンダーカットの寸法を確認すると、
”アンダーカットは10mm確保しています。”
と表記されています。
検査道具のスケールを取り出し、
各扉ひとつひとつのアンダーカット寸法を確認します。
15mm、7mm、4mmm・・・・
施工会社の立会者に、
「木製建具のアンダーカット寸法の仕様はどうなっていますか?」
と尋ねると、
「洗面室やトイレの水回りでは15mm、その他は10mmです!」
カタログの説明不足はあるものの、
この回答は納得!
しかし、現実は異なっています。
「洗面室、トイレは15mmになっていますが、
洋室や納戸などは、5mmだったり3mmだったりで違っていますよ!」
「うーん、それは、床見切りの有る無しで違っているんじゃないですか?」
確かに床見切りの部分で計っています。
「でも、有効開口を計るんですから、床見切り部分で良いんじゃないですか?」
「・・・・・・」
「しかも、床見切りの無いところでも10mm確保出来てませんよね!」
「それは、床自体に凹凸があり、施工誤差ですよ!」
ここで、スケールを取り出し、
扉自体の高さ寸法を計ります。
すると、
水回りの扉と洋室などの扉の差が10mm。
これでは、洋室などのお部屋で
アンダーカットが10mm確保できるはずがありません。
扉の制作寸法自体を間違えているのです。
しかも、床見切りの高さも考慮されていません・・・・
ここまで、突っ込まれると、
施工会社の立会者も、
「制作間違いみたいですね!丁番部分で調整してみます。
でも、今後わずかな歪みが生じた場合でも、
扉を枠が擦ってしまいますよ!それでも良いですか?」
と、脅しのような回答です。
「扉を制作しなおせば良いんじゃないですか?」
「・・・・・、私の一存では・・・・」
「制作間違いなんですから、ヨロシク!」