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2009年02月25日

内覧会★同行日記 【スラブtoスラブ遮音仕様】

224時限目                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会同行のご依頼者から、
事前に送付いただいて資料をチェック。

カタログの中の遮音仕様を確認すると、
ユニットバス周りの壁は、
ボードがスラブtoスラブになっています。

スラブtoスラブとは、
コンクリートの床から上の階のコンクリート床まで、
ボードが貼られるということで、
天井裏も遮音対策をしているということです。

さて、マンション内覧会。

ユニットバスの天井点検口を開け、
懐中電灯を片手に顔を突っ込みます。

すると、スラブtoスラブのボードのはずが、
20cm程度の幅で一部ボードが貼られていません。

施工会社の立会者に、
「ユニットバスの点検口から天井裏を覗くと、
 ボードが貼られていないところがありますよ!」
と、指摘します。

「どれどれ。見えませんね。。。」

と、ユニットバスの床から上を見上げるだけ。

「そんなんでは見えませんよ!
 浴槽の縁に上り顔を天井裏に突っ込んで見てください!」

すると、面倒くさそうに天井裏に顔を突っ込んで確認します。

「本当ですね。。。」

「カタログの遮音仕様では、スラブtoスラブでボード貼りになっていますよ!」

「そうなんですか?
 私には解りませんので、内覧会場で現場所長に確認しましょう。」

ということで、内覧会場に場を移します。

この施工会社の立会者は、
向こうの方で現場所長に対し、何やら ”コソコソ”

そして、その二人は内覧会場から立ち去ります。
その間、売主担当者が色々と話題を持ち出しますが、

5分・・・10分・・・15分

話題もつき果たし、
「遅いですねー。。。。」

20分・・・25分・・・30分

ご依頼者、私、売主担当者は、
ただただ沈黙。

「携帯で呼び出ししてみましょう!」
と、売主担当者が立ち上がったところで、
現場所長と施工会社担当者が戻ってきます。

「お待たせしました!」

「どうだったでしょうか?」

「やはり、施工ミスのようです。手直しさせていただきます!」

「どうやってボードを貼るんですか?」

「ユニットバスの天井裏から貼ります。」

「まさか、天井裏部分だけ貼ろうなんて思っていないでしょうね!
 天井裏からでは、下の方は貼れませんよ!
 洋室のクロゼットを壊さなくては施工できないと思いますよ!」

「・・・・・・」

「でも、スラブtoスラブでボードを貼ることが、
 このマンションの遮音仕様であり施工ミスなんですよね!」

「施工方法は検討しますが、手直しします!」

「確認会では、本当に貼られたかどうか解らなくなりますので、
 手直し工事の経過写真を撮っておいてください!
 念のため、内覧会シートにその旨、記載しておいてください!」

確認作業(だけ?)で、30分も待たせた罰として、
少し厳しい要求をしてしまいました。

2009年02月22日

内覧会★同行日記 【業者は何を言い出すかわからない】

【223時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会のご依頼者から、
事前に送付されてきた資料のデベロッパーの『内装施工基準表』を再確認。

・天井、梁下の高さ                    ±20mm以内
・システムキッチン天板高さ              ±5mm以内
・床、壁の傾斜                       3/1000以下
・上がり框、キッチン・洗面の天板           2/1000以下
・天井、壁平坦度                      2/1000以下
・フローリング、タイル、石の目地と柱、壁の平行  1辺5mm以下
・柱、梁コーナー部分の直角              ±3mm以内
・フローリングと巾木の隙間               2mm以内
・クロスの継ぎ目                      0.5mm以内

中には、?もありますが・・・

さて、マンション内覧会。
受付を済ませると、
「本日、お部屋を案内させていただきます〇〇です!」
と、デベロッパー内覧会担当者がご挨拶。

「よろしくお願いいたします。」
と、マンション内覧会同行のご依頼者がご挨拶。

その後、
「出口さん、今回もよろしくお願いします!」
と、デベロッパー内覧会担当者。

実はこの方、
何度も何度もお目にかかっており顔なじみです。

お部屋の前まで行くと、
今度は、施工会社の担当者がお待ちかね。
「施工会社の〇〇です。」

「よろしくお願いします。」

そして、内覧会検査スタートです!

検査途中、
デベロッパー内覧会担当者が近寄ってきて、
「実は、彼は施工会社の人間ではなく、どこかの業者なんですよ!」
と、耳打ちしてくれます。

「そうなんですか?」
と、答えつつ、
”業者”とは???、
下請け業者なのだろうか?、内覧業者なのだろうか?、よくわからない。。。

「何件かの内覧会で彼と一緒したことがあるんですが、
 何を言い出すかわからないので困っています。。。」

で、内覧会検査を終え指摘事項の説明です。

私が挙げた指摘事項や確認事項をひとつひとつ説明していくと、
この”業者”の方は、
ある程度、施工の知識を持って答えてくれます。

この”業者”の方は、下請け業者ではないな!
ということは、内覧業者???

そして、デベロッパー内覧会担当者が心配していたことが・・・・

「このコンクリート戸境い壁、2mで12mm倒れていますよ。」
と、私が指摘を挙げると、

「気になりますか?」
と、マンション内覧会同行のご依頼者に向かって問いかけます。

「やっぱり気になります!」

「でも、これを直すにはクロスを剥がし、モルタルを塗って、
 もう一度クロスを貼り替えなくてはならないんです。
 そうすると、モルタルが割れてしまいボロボロになりますよ。
 それでも良いんですか?」

良いはずないだろ!何を脅しているんだ!

「後々も、不具合にならないようにするのが施工会社の責任でしょ!
 売主の内装施工基準表でも、
 壁の傾斜は、3/1000と定めているんですよ!」

「絶対に直さない方が良い!!!」

だったら、何のための”内装施工基準”なんだ!

こんなやり取りがしばらく続き、
マンション内覧会同行のご依頼者も困惑顔。

実際に入居される方が、
壁の12mmの傾斜を許容すると判断するならば、
それはそれで良いと思います。

しかし、進展しないこの会話に、
デベロッパー内覧会担当者が、

「あなたはもう黙っていてください!
 後は、売主と”施工会社”のほうで協議しますから!」

2009年02月19日

内覧会★同行日記 【倒産ゼネコンの置き土産】

【222時限目】                              author アーキスケット 出口

最寄駅からマンションまでの道中、
マンション内覧会のご依頼者との会話。

「このマンションを元々施工していたゼネコン、倒産してしまったんです。。。
 途中交代劇があったんで、心配なんです。。。」

「この不動産不況でデベロッパーやゼネコンの倒産が相次いでいますからね。。。」

私自身、
デベロッパーの交代劇のあったマンションは経験があり、
その時は、マンション自体の出来栄えには影響を感じられませんでした。

しかし、ゼネコンの交代劇となると・・・・

「工事途中にゼネコンが代わるとデメリットもあるんでしょうか?」

「工事の引き継ぎは大変でしょうからね。」

と、口を濁さざるを得ません。


さて、マンション内覧会、
デベロッパー担当者と新しいゼネコン担当者が、
検査に立ち会ってくれます。

お部屋に入ると、
仕上がり状況は、一見、非常に良い出来です。

マンション内覧会ご依頼者も、
”ホッ”
とした表情が見て取れます。

しかし、しっかりチェックしなくては、何が出てくるかわかりません。

検査途中、ゼネコン担当者に、
「途中交代は大変だったんじゃないですか?」

「本当に大変でした。」

「工期にも影響したでしょう。。。」

「2か月弱、工事がストップしていたので突貫工事です。」

「いつごろのタイミングで交代したんですか?」

「ちょうど、躯体工事が終わったころです。」

「すると、このバルコニー先端の水切り目地の形状は、
 前のゼネコンの置き土産ですか?」

実は、この水切り目地、
通常であれば躯体工事で目地棒というものを入れ、
溝になっているんですが、
その目地棒を入れ忘れてしまっており、
溝ではなく、15mm角のステンレスパイプを取り付け、
水切り目地の代用としています。

しかも、マンション全体で!
こんな光景、めったに見られるものではありません。

「コンクリートに溝を造るのは大変なので、
 売主にも相談し、ステンレスパイプにしました!」

横にいた売主も、
「ゼネコンと相談し、そうしました!」

でも、デベロッパーとしてその考え、
ちょっと違うんじゃない?

もし、当初のゼネコンから相談されたら(そもそも相談なんかしないが・・・)、

「おたくのせいなんだから、手直ししてよ!」
と言うでしょう!

今は、引き渡し直前の内覧会。
今更、足場を組んで手直しするというのも現実的ではありません。。。

しかし、
倒産ゼネコンの置き土産のツケがマンション購入者に回っているよ!!!

2009年02月16日

内覧会★同行日記 【内覧会なのにもう結露?】

【221時限目】                              author アーキスケット 出口

朝早い時間マンション内覧会に向かう途中、
気温がドンドン、ドンドン上昇していきます。

着ていた防寒着を脱ぎ捨て、
マンション内覧会のご依頼者の待ち合わせ場所へ!

そして、挨拶と受付を済ませ、
目的のお部屋へ向かいます。

その途中、
どのお部屋もどのお部屋も、
外壁のタイル面や玄関ドア、長尺シートが水でビッショリ濡れているのです。

マンション内覧会に備え、
朝方、水洗いでもしたのでしょうか?
と思われるほど、濡れているのです。

施工会社の立会者に、
「水洗いをしたばかりでしょうか?」
と、尋ねると、
「いえ、いえ、結露だと思います!」

「そうだとしたら、スゴイ結露ですね。
 マンション内覧会でこんな結露見たことありません!」

「私も長年マンションを造っていいますが、こんな結露を見るのは初めてです!」

「急激な温度上昇と昨夜の小雨が結露の原因ですかね。。。」

「お部屋と外気温度の差が大きくなったためでしょう。。。」
という回答に、同意してしまいます。

だとすると、断熱性能が不足している・・・・

こんなやり取りを聞いていたマンション内覧会のご依頼者も、
納得した(?)のですが、
やっぱり、不安を隠しきれません。

入居後は、結露しないのだろうか?

結露は、
お部屋と外気の温度差、お部屋の水蒸気量、壁面の対流を条件に
発生します。

「お部屋の使用勝手で大きく違います。」とは言ったものの、
通常の使用で、結露が発生して良いものではありません。

もし、お部屋側で結露したら、
その対策は大変なことに。。。

帰りの電車の中で、
『そうだ!お部屋と外気温度の差ではない!』
そして。
『断熱性能が不足しているからではない!』

結露の原因は、
”コンクリートの熱容量が大きいからだ!!!”

と、遅ればせながら気づきます。

技術者として、今頃気づくなんて恥ずかしい。。。


熱容量が大きいということは、
”熱し易く冷めにくい”
ということで、
この日の急激な外気の温度上昇のスピードに、
コンクリート壁の温度上昇がついていけず、
外壁表面で大きな温度差が生じてしまったからなのです。

すなわち、お部屋の温度はほとんど関係ないのです。

あくまでも、外部結露に関しての見解であり、
お部屋側の結露の発生の可能性を述べたものではありません。
あしからず。。。。

マンション内覧会のご依頼者に、
説明不足に対するお詫びのメールをしておきました。

2009年02月13日

内覧会★同行日記 【置き去りにされたダウンライト】

【220時限目】                              author アーキスケット 出口

次のお部屋は洗面室!
間取り図片手にマンション内覧会チェック。

先ずは三面鏡。
顔を写す鏡にキズは付いていないかチェックです。
すると、
鏡に映った自分の顔の影が左右で異なります。

顔が変形???・・・・なんてことはありませんよね。

そうではなく、2個のダウンライトと三面鏡の位置が20cm程ズレているのです。
通常、洗面化粧台と三面鏡とダウンライトの位置はシンメトリー。

『どうして、こんな位置になったんだろうか?』
と間取り図をチェックします。

でも、でも、
間取り図では、この三点セットはシンメトリーになっています。

何かが違う!

間取り図と現場状況を交互ににらめっこすること数分間。

やっと解った!

間取り図では、洗面化粧台の天板とその横にあるカウンターが一体成型で、
実際に設置してあるのは独立しています。
ということで、ボウルの位置が制作の都合上20cm程ズレているのです。

施工会社の立会者に、
「この洗面化粧台の形状が間取り図と異なっていますね!」
と尋ねると、
「ハイ。訂正図もお渡ししているはずです!」

「そうですか・・・・」
と、マンション内覧会同行のご依頼者に確認すると、
「もらっています。」

「で、変更した理由は何ですか?」

「洗面化粧台の天板とカウンターの一体成型ができないことが解ったんです!」

そもそも、制作出来ないものをパンフレットや間取り図に掲載するのも
施工会社としては恥ずかしいのでは。。。。

「三面鏡も洗面化粧台に合わせて変更しているんですね!」

「ハイ!三面鏡と洗面化粧台がズレているのはおかしいですからね!」

では、
何でダウンライトが置き去りにされているのだろうか?
と疑問が出てきます。

「ダウンライトは天井裏に梁があってズラせなかったのでしょうか?」

「ここには梁は無いです。」

「ダウンライトの位置決めの根拠は何ですか?」

「壁と壁の間のセンター振り分けで決めています。」

「普通は三面鏡のシンメトリーでしょっ!」

「そんなことはありませんっ!」

洗面化粧台が壁センターに設置されるケースも多いため、
結果としてダウンライトも壁センター振り分けになるのですが、
洗面化粧台が必ずしも壁センターに設置されるとは限りません。

「そちらの施工会社さんでは、
 どのマンションでも壁センター振り分けでダウンライトを設置しているんですか?」

もし、そうなら、”基本”が解っていない。
三面鏡上部にある2つのダウンライトは顔・姿を照らすためのものなのです。

「でも、奥側にある三面鏡の収納内が暗くなってしまいます。」
それほど暗くなるとは思えず、取って付けたような理由付け。

絶対に直さないぞ!

と意気込みが感じられます。

そんな雰囲気の状況で、マンション内覧会ご依頼者は、
「後日、手直ししてもらうかどうか回答します!」


2009年02月10日

内覧会★同行日記 【現場統括所長もお手上げ?】

【219時限目】

ここは、大規模超高層マンション。
高速エレベーターに乗り、
あっという間に内覧会検査をするお部屋の階に到着です。
そこは、木質系のシートで仕上がった壁。
薄暗いダウンライト。
まるで、ホテルのような内廊下を通って目的のお部屋に向かいます。

そして、検査を進めるに従って、
???がいくつも出てきます。
そして・・・もしかして・・・とんでもないことに・・・なる?、かも???


マンション内覧会の検査終了後、
私の指摘事項をバルコニーから説明していきます。

「このレンジフードのベントキャップの羽の向きでは、
 排気で壁を汚してしまいますね!」

「社内でも話題になっています!」

「で、取り替えることになったんですか?」

「・・・・・・」

「このPC梁と、ジョイント部分の現場打ちコンクリートの打ち継ぎ目地は無いのですか?」

「・・・・・・」

このマンション内覧会の検査に立ち会った若手社員は、
質問に対し、太刀打ちできないと思ったのか、
携帯を取り出し、応援要請。

間もなく、応援要員が駆けつけ、
「このマンションの現場統括所長をしております!
 忙しいので、大きな問題点だけお伺いします!」

「よろしくお願いします!」

で、先ほどの若手社員に対して質問した内容を、
改めて聞いてみると、

「・・・・・・」

答えられません。
施工方法や納まり、仕様、品質方針など、
現場統括所長は把握していないのでしょうか?

「再内覧会の時に回答します。」
と言い残し、退散態勢に入ります。

「ちょっと待ってください!
 お部屋の中で1点、確認しておきたいことがあります。」

「ハイ。」

で、
内廊下側に配置されたユニットバスの天井点検口を開け、
柱・梁の内側がコンクリートむき出しの状態(ウレタン断熱がされていない。)
を確認してもらいながら、

「このマンションの断熱仕様はどうなっていますか?」

「外部に面する壁・柱・梁の内側にウレタン断熱を行っています!」

「内廊下側はウレタン断熱を行っていないのでしょうか?」

「内廊下は外部環境ではないので行っていません。」

「このマンションのすべてのお部屋でですか?」

「その通りです!」

内覧業者さん。
君は知らないね!
内廊下は断熱をしないのが常識なんだよ!
とでも、言いたげです。

「でも、このパンフレットでは、内廊下側もウレタン断熱することになっていますが・・・・」
と、統括所長にパンフレットを確認してもらいます。

以下、パンフレットの原文。

【断熱仕様】
外部の冷気や暖気が住戸内に影響を及ぼさないよう、
屋根・外壁党には途切れることなく十分な断熱材を施しています。
さらに、外気の影響を受けない内廊下側の柱・梁にも断熱材を施すことで、
省エネ・結露の抑制など、
より良い住環境づくりに役立つ配慮をしています。
これにより夏は涼しく、冬はあたたかい住まいを実現します。

※外壁概念図でも、内廊下側にも硬質ウレタン吹付け断熱となっています。


「うーーん? 確かに内廊下側もウレタン断熱することになっていますね。。。」

「そうですよね!」

「再内覧会の時に回答します。」
と、
現場統括所長もお手上げです。

この内廊下側のウレタン断熱吹き付け工事、
お部屋側の仕上げをすべて壊さなければ
施工できるものではありません。

一体、どんな回答になるのでしょうか???

「パンフレットの誤記でした。」
なんてことは言いませんよね!
そして、
この事実を知らないと思われる
マンション全ての購入者にも説明してほしいものです。


2009年02月08日

内覧会★同行日記 【ガラス際の波打ちシーリング】

【218時限目】                              author アーキスケット 出口

いつものように、マンションバルコニー側から
アルミサッシのガラスのキズの有無をチェック。

よし!大丈夫。

続いて、光の反射で見逃す場合もあるので、
お部屋の中からも、ガラスのキズをダブルチェック。

ガラスのキズは中央部に発見されることが多いため、
そこを中心に目をこらして見ていると、
何となくガラス際で違和感を感じます。

そこでガラス際のチェック。

その違和感の元凶は、
ガラスのキズではなく、ガラスをアルミサッシに留めている
シーリング形状です。

シーリング表面はへらで押さえているため綺麗に仕上がっているんですが、
奥行き方向で、
上から下まで波打って見えています。
しかも、セッティングブロックと呼ばれる、
ガラスの位置を決める小片が
あちらこちらで転がって固定されてしまっています。

この波打ちシーリングの原因は、
シーリングの深さを決定する
スポンジのようなバックアップ材と呼ばれるものが
きちんと所定の位置で施工されておらず、
波打った形状でセットされていたためです。

ガラス厚さが厚い程、
このシーリングの奥行方向のシーリング形状が目立ちます。
ちなみに、アルミサッシの面積が大きいほど、
風圧力を受けるのでガラス厚さも厚くなるのです。

そして、このガラスシーリングの形状も、
風圧力に耐えるガラス強度に対し重要な役割を果たします。

それにしても、
そもそも、セッティングブロックやバックアップ材自体が見えるのが
おかしいのです。

このお部屋はリビングダイニング。
ハイサッシが使用されています。
ガラス厚さは10mm。
丁寧なガラスシーリングの施工が要求されます。

施工会社の担当者に、
「このガラスシーリング、波打っていて酷いですね!」
と、同意を求めると、
反論のしようも無く、
「酷いですね!手直しします。」

隣のガラスのシーリングも多少目立ちますが、
ここは、マンション購入者の心やさしい判断で、

「そこは結構ですよ!」

「主寝室のガラスシーリングを見てみましょう!」

「ハイ。。。」

ここは、連装アルミサッシ。
引き違いとFIXの組み合わせになっています。

そして、運が悪いことに(?)、
FIX窓が、”ガラス際の波打ちシーリング”になっています。

手直しするのも大変です。

施工会社の担当者は、懇願するような目つきで、
「ここは手直ししなくてはいけないでしょうか?」

マンション購入者は、突き放したように、
「ここは悪すぎます!手直ししてください。」

2009年02月05日

内覧会★同行日記 【間取り図 凡例チェック】

【217時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会で、
お部屋に入ると売主のデベロッパー担当者から、
インターホンの説明やら、
給気口の説明やら、
デスポーザーの説明やら、
アルミサッシの指詰め防止の説明やら、
長々と説明がある場合があります。

マンション購入者にとっては、
やっぱり聞いておくべき内容なのです。
しかし、
マンション内覧会の度に同じ説明を受けている身としては、
少々、聞き飽きたとというのが本音です。

そんな時、
その説明を聞きながらも、
間取り図に記載のある様々な記号・・・・凡例が、
ちゃんと付いているかどうかを確認しています。

ダウンライト・・・良し!
ついでに、並び(通り)をチェック。

コンセント・・・・良し!
ついでに、カーテン溜まりとの干渉をチェック。

給気口・・・良し!
ついでに、文字が曲がっていないかをチェック。

下がり天井・・・・良し!
ついでに、位置や高さをチェック。

ハット目地・・・・良し!
ついでに、その他の部分で、その必要性をチェック。

スプリンクラー・・・・良し!
ついでに、散水制限の向きをチェック。

などなど、などなど、チェック項目はいっぱいです!


さて、通常、破線で記載されているエアコン設置位置。

エアコン用コンセント・・・・良し!
ついでにエアコンとの位置関係をチェック。

エアコン設置位置・・・・良し!
ついでに、設置位置の壁下地のチェック。

クーラースリーブ・・・・アレッ???・・・・無いよ!

施工会社の立会者に、
「ここのクーラースリーブは何処にあるんですかね?」
と、尋ねると、
こんなことは、めったにあることではなく、(私自身2回目)
ただただ、沈黙。。。

念のため確認しようと、
懐中電灯で壁面をサーチライトのように照らすと、
円形の跡が、くっきりクロスに浮き上がって見られます。

そして、その部分をげんこつでコンコン。
下地のボードには、円形の開口が開いているのが判ります。

通常、クロスはボードのクーラースリーブ開口の上にそのまま貼ってしまい、
後から、カッターナイフでクロスを破り、
クーラースリーブの部材を取り付けます。

ここは、その工程をすっかり忘れてしまっているのです。

であるなら、クロスをカットし、
クーラースリーブを接着して取り付けるだけなので、
手直しも大した作業ではありません。

でもでも、
パンフレット・図面集に記載されているものが取り付いていないなんて、
なんともお粗末!

「まさかー?そんなことがあるのおー?」
なんて、思われるかもしれませんが、
実際、こんなこともあるのです。

最近では、
・コンセントが付いていなかった。
・ピクチャーレールが付いていなかった。
・ハット目地が付いていなかった。

なんて、やっぱりお粗末な出来事がありました。

皆さん、
キズ・汚れのチェックだけではなく、
間取り図を確認しながら、
マンション内覧会検査をされてみてはいかがでしょうか?

追伸
〇〇さん!
”凡例”は、
ボンレイではなく、ハンレイと読みます!

2009年02月02日

内覧会★同行日記 【木を見て森を見ず】

【216時限目】                              author アーキスケット 出口

今回のマンション内覧会検査のご依頼者は、
姉妹2人とそのお友達、ご両親合わせて総勢5名です。

お父様はハンディービデオを片手に、
マンションのあちらこちらや、
娘さん達のマンション内覧会検査の様子を写すのに一生懸命です。
お部屋に入ると、
お母様は段取り良く、持ち込んだ加湿器をセットし、
持ち込んだ簡易椅子に座りこみ、
娘さん達のマンション内覧会検査の様子を微笑みながら眺めています。

「娘が購入したマンションだから、納得いくまで内覧会検査をさせます!」
と、長期戦の様相。

そして、いざマンション内覧会検査スタート!

いっせいに、
娘さん2人+友人1人は、
両膝をつき、四つん這いになりながらフローリングを検査。
またある時は、懐中電灯を片手に、
壁から20cmに顔を近付けクロスを検査。

とにかく、
マンション内覧会検査に対する意気込みがスゴイ!

今回のマンション内覧会では、
施工会社の担当者は立会いもしてくれず、
娘さん2人+友人1人は、
キズや汚れの箇所に指摘マークであるマスキングテープを貼り放題!

3時間ほどすると、
施工会社の担当者が登場し、検査指摘事項の確認をしていきます。
でも、ざっと二百箇所はあるかと思われるマスキングテープに応援要請。
すると、もう一人施工会社担当者が現れ、
2組に分かれて検査指摘事項を内覧会シートに記載していきます。

でも、でも、
娘さん2人+友人1人で貼ったマスキングテープなのに、
約半分ほどの箇所が、何の指摘だったのか直ぐには解りません。

「ねーねーお姉ちゃん!この指摘箇所は何だったかなあー?」

「うーん。。。解らないわねー、何だったかしら?」

それほど、細かい指摘事項がイッパイなんです!

何とか、1時間30分ほど時間をかけ内覧会シートに記載終了です。

やっと、私のプラスアルファの検査指摘の番がやってきました!

ガラスの火花焼け、キズ、タイルの割れ、・・・・などなど、
娘さん2人+友人1人がノーマークの検査指摘がイッパイです。

そして、
既に、マスキングテープが7枚貼られている洗面室床のCFシート。

「この洗面化粧台の下のヘルスメーター置場を見てください!
 CFシートが半分の範囲貼られておらず、
 ベニヤ板むき出しです。」 (30cm×50cm程度)

と、指さした直ぐ横には(10cm程度)、
CFシートの汚れを指摘したマスキングテープが貼られています。

娘さん2人+友人1人は、ただただ呆然。

「直ぐ横の汚れは気付いたのにいー、何でえーーー???」

「キズや汚ればっかりに気を取られていたからあーーー???」

「それにしてもーーー???」

「やっぱり、内覧会のプロは見るべきところが違うなあーーー!!!」

何だか照れてしまいますが・・・・
普通、気付くんじゃないのおーーー?

”木を見て森を見ず”

こんな諺がピッタリの、
娘さん2人+友人1人+観戦者2人のマンション内覧会検査でした!


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