【225時限目】 author アーキスケット 出口
今回のマンション内覧会は、
『大手デベロッパーの、大手ゼネコンによる、裕福層の為のマンション』
だからと言って、安心とは限らない。。。
人気エリアにあるマンション最寄駅でご依頼者と待ち合わせ。
すると、「出口さんですか?」と、名刺を差し出しながら挨拶されます。
その名刺を見ると、
誰もが知っている大手企業の重役です。
体格は良く、顔の血色も良く、着ているものも良い。
一見して、”お偉さん”といった風貌です。
マンションに到着し、
売主の内覧会担当者に、いきなり、
「どこか、部屋を取ってくれないか!」
「ハッ???・・・・ハ・・ハイかしこまりました。」
で、案内されたお部屋で内覧会検査について事前打ち合わせ。
その後、お部屋の前で待ち構えていたゼネコン担当者に、
やはり、名刺を渡して挨拶をします。
ゼネコン担当者は、
「申し訳ありません。。。名刺を持っておりません。」
「名刺も持っていないのか!
ところで、お宅の会社の役員〇〇さんと付き合いがあるが、
知っているかね!」
「・・・・・ い・・いえ。。。」
「君は役員の名前も知らないのかね!」
大手企業の下っ端の多くは、
『社長の名前は知っていても、役員の名前までは知らない。』というのが現実。
さて、内覧会検査スタート。
すると、
『大手デベロッパーの、大手ゼネコンによる、裕福層の為のマンション』
にしては出来が悪い。
「このガラス、火花焼けしていますよ!」と指摘。
「ハイ、ガラスの取り替え!」と相槌。
「取り替えます。。。」
「このサッシ、ビスが抜けていますよ!」と指摘。
「ハイ、ビスを入れること!」と相槌。
「ビスを入れます。。。」
「吊戸棚は擦りキズだらけですよ!」と指摘。
「ハイ、扉の取り替え!」と相槌。
「取り替えます。。。」
「トイレの蓋も擦りキズだらけですよ!」と指摘
「ハイ、蓋の取り替え!」と相槌。
「取り替えます。。。」
外壁タイルの欠け、アルミサッシのキズ、フローリングのワックスムラ、
巾木の割れ、長尺端部シールの不良・・・・
といった程度の指摘は数知れず。
でも、でも、微々たる指摘事項には動じる様子はありません。
しかし、
「この壁の倒れは許容値をオーバーしていますよ!」
「こんなこともあるのかね!」と困惑顔。
「手直しします。。。」
「ここにあるはずのピクチャーレールが取り付いていませんよ!」
「そんなこともあるのかね!」と呆れ顔。
「取り付けます。。。」
「共用EVホールの壁クロス、全面クロスが浮いていますよ!」
「施工会社としてマンション全体を確認すべきだ!」と怒り顔。
さすがに不安になったのか、
再内覧会同行をお願いされます。
後日の再内覧会。
売主、施工会社の工事関係、営業関係など立会い者が総勢7名。
まるで、大名行列のような再内覧会です。
きっと、ご依頼者とゼネコンのお偉さん同士で、
内覧会検査報告の情報交換があったのかもしれません。。。。