【226時限目】 author アーキスケット 出口
マンション内覧会検査が終了し、
私の指摘事項をひとつひとつ説明していきます。
「このリビングの床のフローリングに大きなキズがありますね。。。」
「わっ、本当ですね。。。で、フローリングは貼り替えてもらえるんでしょうか?」
と、ご依頼者は施工会社の立会者に尋ねます。
「この程度のキズだと、補修して手直します。」
そうなんです。。。
ある程度のキズであれば、フローリングを貼り替えるということではなく、
樹脂を溶かし、そのキズに埋め込み、
平滑に削り取った後に、
お絵描きでもするように筆で色を付けていきます。
そして最後にワックス仕上げ。
「へえー、そうなんですか?」
と、少しだけ不満顔。
「手直しも職人の上手・下手があるので、
再内覧会では、その出来栄えをしっかりチェックしてください!」
とアドバイス。
で、引き続き指摘事項を説明していきます。
「この洋室のフローリングにもキズがありますね。。。」
「本当ですね。。。
何でこんな大きなキズを私達は気がつかなかったんでしょう。。。
フローリングのキズを見つけるコツなんかがあるんでしょうか???」
「太陽光や照明を反射する角度でフローリングに顔を近づけて見ると解り易いですよ!」
と、コツを教えます。
「本当ですね。こうやって見ると解り易い!」
と、マンション内覧会ご依頼者の奥さんは速実行!
すると、
「キャッアアアーーー
こんなところに髪の毛が埋まっていますよ。。。気持ち悪うーーい。。。」
「こんなものは、すぐ取れますので大丈夫ですよ!」
と、施工会社立会者の何気ない一言。
「”こんなもの”??? じゃなくて、
誰の髪の毛かもわからないし、気持ち悪いじゃないですか!」
「・・・・・申し訳ありません。失言でした。。。」
で、他にもフローリングワックスに髪の毛が埋まっていないかを
全てのお部屋で確認開始。
「ここにもあるうーーー。」
「こっちもあるうーーー。」
もう、顔がフローリングにひっつきそうな勢いでチェックしていきます。
酷いところでは、同じ場所に5本の髪の毛がトグロを巻いています。
そして、そして、合計12本の髪の毛がフローリングワックスに埋まっているのを発見。
「こんなに髪の毛が埋まっているなんて信じられない!
ワックスをかける前に掃除はしないんですか!」
「ワックスかけの前には清掃をしています。
ワックス屋の髪の毛が落ちたんでしょうね。。。
きっと、そのワックス屋の頭は禿げちゃっているかもしれませんね!」
雰囲気をわきまえないこの冗談に、
マンション内覧会ご依頼者の奥さんは、
冷たい視線を浴びせながら、
「ヘアーワックスなんて許しませんから!!!」
と、やり返します。
この奥さんも、ユーモアのセンスがあるのかも・・・・