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内覧会同行ブログ 【段々マンションの断熱落とし穴】

【230時限目】                    マンション内覧会同行 アーキスケット 出口

マンション内覧会同行のご依頼者から、
事前に送付いただいた資料を見ると、
間取り図のほか、立面図が添付されています。

このマンション、
1フロアー毎に1住戸分セットバックしている段々マンションです。
妻側にあるお部屋は全てルーフバルコニー付き。
しかし、今回のお部屋はそのお隣です。

間取り図を見ると、
外壁面に直行するコンクリート戸境い壁には、
全ての方角で断熱の折り返し表記がされています。
そして、住宅性能評価の断熱評価も等級3.

さて、マンション内覧会の検査で、
見た目には解らない壁の断熱折り返し部分を拳骨でコンコン。

すると、しっかりと断熱材が外壁から45cmの範囲で、
コンクリート壁に埋め込まれているのが解ります。

引き続き、戸境い壁の上にある梁も拳骨でコンコン。

アレッ???

確かに、
外壁から45cmの範囲には断熱材がコンクリート壁に埋め込まれているのが解るのですが、
しかし、このお部屋のお隣の上はルーフバルコニー。
ということは、この梁はルーフバルコニーを受けている梁であり、
全ての梁の範囲が外部に面するので、
外壁から45cmの範囲だけではなく、
全ての梁の範囲でヒートブリッジ(熱橋)になっているのです。

梁の全ての範囲で断熱材が埋め込まれていなくてはいけないんじゃないの?


で、内覧会検査終了後の確認・協議の場で、

「このマンションの断熱仕様はどうなっていますか?」

「外部に面するところは、全て45cmの範囲で断熱材の折り返しがしてあります!」
と、現場所長が説明してくれます。

段々マンションの立面図を見せながら、
「では、このお部屋の梁は、全て断熱在が埋め込まれていないとおかしいですよね!」

一瞬、顔が青ざめたように見えた現場所長、
慌ててお部屋を確認しに向かいます。

しばらくすると、あわてて戻って来て、
「どうやって、梁に断熱材が埋め込まれていないのが解ったんですか?」

「拳骨でコンコンと叩けば解りますよ!」

一瞬、謎が解けたような顔になった現場所長、
改めてお部屋を確認しに向かいます。

そして、しばらくした後、
「確かに、梁に断熱材が埋め込まれていませんでした。」

「段々マンションなので、こういったお部屋がたくさんありますが、
 他のお部屋は大丈夫なんでしょうか?」

「他の部屋は全てに断熱材が埋め込まれています!」
と、確認もせずに即答。
とりあえずは、信用するしかありません。。。

「このお部屋の断熱材の埋め込みについては手直ししてもらえるんでしょうか?」

「責任を持って手直しします!」

「リビング、キッチン、クローゼット、洋室と、
 天井も下地から壊さないと施工ができませんよね!」

「ハイ。。。」

「手直し方法としては、コンクリートを削り取るのも現実的ではないので、
 断熱ボードを現況の梁に貼りつけることになるのでしょうか?」

「申し訳ありませんが、その方法で手直しさせていただきます。」

「当初の予定より梁形が大きくなってしまうので、圧迫感が出るのが心配ですね。」

梁形が大きくなることについては、
マンション内覧会同行のご依頼者も了承し、この方法で手直しすることに。。。

引き渡しも間近なので、
施工会社の現場所長には、大変失礼かと思いましたが、
「スラブの断熱折り返しも必要ですのでよろしくお願いします。」
と、念を押しておきます。


後日、その確認会にも同行。

仕上がって見えなくなってしまう部分の確認のために、
お願いしておいた、手直し工事中の写真を見せてもらいます。

・リビングの天井を壊し、壁のクロスが剥がれ、断熱材が梁・スラブともに貼られています。

・キッチンのレンジフード周りも断熱材が貼られ、幕板も加工をし直しています。

・クローゼットの上の部分も間違いなく断熱在が貼られています。

・洋室もリビング同様に手直しがされています。

写真を見ると、
本当に大掛かりな手直し工事ということが見てとれます。

心配していた、梁形が大きくなることによる圧迫感もほとんど感じられません。
施工会社には、誠意をもって対応してもらえたと感じます。

でも、マンション内覧会のご依頼者は、
「本当に他のお部屋は大丈夫なのでしょうか?」
と、不信感が今でも残っているようです。

段々マンションでは、こんな断熱材施工範囲の落とし穴があるので、
ご注意を!!!

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2009年03月17日 18:28に投稿されたエントリーのページです。

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