【233時限目】 author アーキスケット
マンション内覧会検査もいよいよ終盤。
最後のお部屋の洋室に入ります。
バルコニー側のコンクリート壁には穴が開けられ、
このお部屋の為の換気口とクーラースリーブが取り付けられています。
続いて、
パイプシャフトの壁にある点検口を開けると、
お隣の洋室の為のクーラー実装配管がされ、
やはり、コンクリート壁には穴が開けられクーラースリーブが取り付けられています。
ここまでは、ごくごく普通。
しかし、
このパイプシャフト内のコンクリート壁に、
10cm程度の円形で、補修用スプレーで吹き付けられたウレタン跡があります。
『一体、何の理由でウレタン補修がされたんだろう?』
と、そのウレタン補修跡に針金を刺してみます。
すると、その針金が10cm程度の深さで入り込みます。
どうやら、クーラースリーブの位置を間違え、
コンクリート壁に穴をあけてしまったんだなあーと解ります。
本来、間違えたコンクリート壁の穴は、
モルタルで完全に塞ぎ、
その後からウレタン吹付けをするべきなのです。
しかし、
穴が開いたまま外壁にウレタンを吹き付けをしてしまい、
その後に間違いに気が付き、
わずかなモルタル埋めでウレタン補修を行っているのです。
引き続き、洋室の検査を進めます。
同じ洋室の壁を、懐中電灯で横から照らしてみると、
今度は、クロスに10cm程度の円形の跡がくっきりと浮かび上がります。
『なんじゃーこりゃ?』
施工会社の立会者を呼び、
先ずは、先ほどのパイプシャフト内のウレタン補修跡を見てもらいながら、
「この跡は、クーラースリーブの位置間違いでもしたんでしょうか?」
と尋ねます。
「うーん・・・・、予備スリーブだと思います。」
次に、懐中電灯を照らし、
壁に浮かび上がった円形の跡を見せると、
施工会社立会者も、マンション内覧会同行のご依頼者も、
『なんじゃーこりゃ?』
という顔をしながら唖然としています。
「ここのクロスを破って良いですか?」
「どうぞ。。。」
ということで、このクロスを破ってみると、
壁のプラスターボードは円形に穴が開いており、
外壁には、10cm程度のウレタン吹き付けのスプレー補修跡が見えます。
「これも、予備スリーブですか?」
「だと、思います。。。」
「そもそも、クーラースリーブの予備スリーブなんか聞いたこともありませんよ!」
必要なクーラースリーブの穴は、
このお部屋とお隣のお部屋の分で2箇所のはずです。
それが、
合計4か所の穴・穴・穴・穴
それを、予備スリーブと答えるなんて非常識。
間違いは間違いで仕方がありません。
しかし、
その間違った穴の処理として、
・確実なモルタル埋め
・外壁側の防水処理
・所定の厚さのウレタン吹付け
・穴の無いプラスターボード貼り
を、ちゃんと行ってもらいたいものです。