【237時限目】 author アーキスケット 出口
ここは、東京都心の一等地。
超高級マンションの購入者からのご依頼です。
でも今回は、内覧会ではなく、
引き渡し後の検査です。
「地下にあるトランクルームでカビが発生しているんです。
一度、施工会社に手直ししてもらったんですが、
ただ、ペンキを塗り直しただけなんです。
その後もカビが発生し、もう施工会社を信用できません。
一度、現地の検査をしてもらえないでしょうか。。。」
ということで、超高級マンションに向かいます。
道路から半地下にあるエントランスロビーに降りる階段で、
踏面のタイル目地から何やら水が浸み出しています。
エントランスロビーで待ち合わせしていたご依頼者に、
「階段で漏水していますね。。。」
とお話すると、
「ハイ、みっともないですよね。。。
ここは、共用部分ですので、マンション管理組合から申し入れします。」
ついでということで、地下駐車場に案内されると、
そこには、高級車がズラリ。
「この床の塗装は手直ししてもらったばかりなんですが・・・・」
高級車から視線を床に落とすと、
手直しされてピカピカの塗装が、あちらこちらに水膨れ。
指でその膨らみを押すと、
水が、”ピュッ”と飛び出します。
「床表面を十分に乾燥させないで手直しした結果、同じ現象が出たんでしょうね。。。」
「ここも、共用部分ですので、改めてマンション管理組合から申し入れします。」
続いて、廊下を通り目的のトランクルームへ!
廊下を進んでいると、ご依頼者が、
「この廊下も湿気で”ムウッー”としていてカビ臭いんです。」
「本当にそうですね。」
そして、6畳ほどあるトランクルームに入ると
廊下以上に、”ムウッー”としています。
そして、あちらこちらの壁にカビが・・・・
施工会社の調査報告書では、
原因の推定
・据え置きの除湿器が適正に機能していなかった。
そもそも、引き渡し前から、
家電量販店で販売されている除湿器が置いてあること自体が???
・二重壁上部が開放状態にあり、この部分から湿気が浸入した。
天井裏から二重壁内を覗くと漏水は見られません。
排水溝も乾いています。
対策工事
・二重壁上部の開放部分を塞ぐ。
本当に、こんな対策でカビは抑えられるのだろうか???
トランクルームに限らず、地下部分の換気が不十分なんじゃないの?
今後の維持管理
・十分な居室環境が確保された空間ではないため、
貴重品を収納することはお勧めしません。
貴重品って何?
カビが付いてよい品なんか無いと思いますよ!
今回の問題は、施工会社も想定外だったと思います。
換気計画や法的基準はクリアーしていたとしても、
マンション購入者にとっては、
結果が全て!
何度も何度も、同じ過ちを繰り返していては、
名だたる施工会社の信用失墜に繋がりますよ!