【244時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
今回の内覧会同行は、
総所帯数1000戸を超える超高層ツインタワーマンション。
1棟目と2棟目で竣工引き渡し時期も異なるため、
半年以上も内覧会が継続されており、
私も長いお付き合いとなっています。
さて、
外壁側にあるパイプシャフトの点検口を開けると、
壁下地が木製です。
本当、久し振りに木製壁下地を見たような気がします。
壁下地とは、
壁の骨組であり、
スタッド(縦枠)といったものが、
基本的には、
ボード1枚貼りの場合はピッチ30cm、ボード2枚貼りの場合はピッチ45cmで
入っています。
種類としては、
木製壁下地と軽量鉄骨(LGS)壁下地があり、
コンクリート造のマンションでは、
軽量鉄骨製(LGS)が今どき主流です。
ただ、木製壁下地が悪いということではなく、
軽量鉄骨(LGS)壁下地とともに認められた工法であり、
それぞれに、その工法の施工基準が定められています。
施工会社の立会者に、
「ここのマンションの壁下地は木製を採用しているんですか?」
と、尋ねると、
「ハイ。」
「でも、1棟目のマンションを何度か内覧会検査をしましたが、
木製壁下地ではなかったですよ!」
「ハイ、この2棟目のマンションから木製壁下地を採用しています。」
「その理由は何でしょうか?」
「経済情勢が変化している中、材料価格の変動が理由だと思います。」
これを、” VE (ヴァリューエンジニアリング) ”というのでしょうか。。。。
※ VE : 同等の性能を確保しながら仕様変更しコストダウン(CD)すること
この規模のマンションだと、
そのVE・CD効果は、数千万円(?)。もしかしたら億単位(?)
『百年に一度と言われる不況』の中、
ゼネコンの苦しい台所事情や、したたかな利益確保の取り組みが垣間見えます。
でも、マンション契約後の仕様変更ということではないのだろうか???
「壁下地の仕様について、設計図書や仕様書で明記されていることはありませんか?」
「ないと思います。」
「念のため、再度、設計図書やカタログ、デベロッパーの仕様を確認して、
『軽量鉄骨(LGS)壁下地を使用することにはなっていない。』ということを、
確認会の時に説明してください。」
「ハイ、解りました!」
その後、検査を再開し、
ユニットバスの天井点検口から壁下地を確認すると、
見える範囲では、軽量鉄骨(LGS)壁下地になっています。
先程の説明とは異なっているのです。
ということは、
このお部屋では、
木製壁下地と軽量鉄骨(LGS)壁下地が混在していることになります。
改めて、施工会社の担当者に、
「ユニットバス周りの壁下地は軽量鉄骨(LGS)ですよ。」
と、尋ねると、
「・・・・・、木製壁下地のはずなんですが???
これについても、確認会の時に説明いたします。」
VE・CDが徹底されていないということなのでしょうか?