« 内覧会★同行日記 【石施工図の知識・配慮不足】 | メイン | 内覧会★同行日記 【移動されたパイプシャフト】 »

内覧会★同行日記 【給気口を開けると、そこには・・・】

【247時限目】                              author アーキスケット 出口

「もしもし、完成済みのマンション購入を検討しているんですが、
 素人なりにお部屋をチェックしてみると、
 給気口の蓋(レジスター)が外れてしまったんです。
 やっぱり、内覧会のプロに見てもらってから、
 安心してマンション購入を決定しようと考えています。
 契約前にお部屋のチェックをしてもらえますか。。。」

「給気口のレジスターが外れてしまったのは、
 コンクリート壁を貫通しているスリーブに
 レジスターが接着されていないことが原因だと思います。
 それも含め、内覧会のプロとして、
 しっかりとお部屋をチェックさせていただきます!」

ということで、後日、お部屋のチェックへ向かいます。

完成済みマンションということで、
施工会社の立会者はありません。
販売代理店の担当者は、お部屋の鍵を開けただけで、
「お部屋のチェックが終わったら、声をかけてください!」
と、撤退します。

そして、お部屋のチェックスタート!

ご依頼者の心配されていた給気口のレジスターに手をかけ引っ張ると、

”パコッ” と簡単に外れます。

これだけなら、接着材を塗って再固定すれば良いはずと思っていたのですが、

給気口を開けると、そこには・・・・


給気口を開けると、その1.
スパイラルダクトが塩ビ製のスリーブに5cm程度継ぎ足しされています。
これまた、”パコッ”と簡単に外れてしまいます。
ということは、スリーブの長さ不足。
それにしても、何故スパイラルダクトなの?


給気口を開けると、その2.
コンクリート壁を貫通しているスリーブ外周に2cm程度の隙間があります。
よくよく見ると、
スリーブは外壁側2cm程度の範囲のモルタル詰めで固定されているだけです。
ということは、スリーブのコンクリート打ち込み忘れ。
それにしても、何故モルタルをしっかり詰めていないの?


給気口を開けると、その3.
スリーブ下部のウレタン吹付けはヘドロ状に汚れています。
やっぱり、スリーブの打ち込み忘れによるコア抜きだ!
それにしても、ヘドロ状の汚れは掃除するべきでしょ!


給気口を開けると、その4.
スリーブ周りの隙間を懐中電灯で照らしてみると、
壁の鉄筋が切断されてしまっています。
コア抜きでは、鉄筋の開口補強もできません!
それにしても、切断された鉄筋に錆び止め塗装くらいするべきでしょ!


給気口を開けると、その5.
スリーブ周りには、断熱材であるウレタン吹付けがされていません。
モルタル詰めもされていないので当然(?)なのでしょうが・・・・
それにしても、ウレタン断熱材を吹き付けることは頭に無いのだろうか?


この給気口の状況は、
外壁も、お部屋の中の仕上げも完了してしまってから、
「アレッ、給気口が無い!」
と気付き、
知識も誠意もない担当者が秘密裏に、
取って付けた様な対処を行ったとしか考えられません。


失敗した時こそ、細心の注意を払い、適正な対処が求められるのです。


お部屋のチェックでは、
・テラスにあるトランクルームSDの水切り下のシール忘れ
・LDのカーテンボックスと壁の取り合いが全長に渡って”への字”に曲がっている
・大型FIX窓ガラスにカッターキズがある
・テラスの天井部分の塗装忘れの箇所がある

などなど、大きな指摘も挙がります。

「やっぱり、内覧会のプロに見ていただいて良かったです!」

と、言っていただいたものの、
これで、
”安心してマンション購入を決定”
できたのでしょうか?
答えは・・・・


About

2009年06月11日 16:15に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「内覧会★同行日記 【石施工図の知識・配慮不足】」です。

次の投稿は「内覧会★同行日記 【移動されたパイプシャフト】」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。