【248時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
マンション内覧会同行のご依頼者から、
事前のお悩み相談のメールが送られてきます。
『マンション内覧会を前に心配な点があります。
以前、パイプシャフトの場所が変更になる旨の書面と間取り図が送付されてきました。
変更に伴い、クローゼットの収納力低下や、見た目が悪くなっているのです。
入居説明会では、変更理由について説明もありませんでした。
訂正図に押印を求められたのですが、
想像を超える変更だったため、保留して帰宅しました。
どう、対応したら良いのか悩んでいます。』
で、事前に送付されてきた資料の訂正図を確認すると、
・洋室にある2連の両開きクローゼットだったのが、
パイプシャフトで分断され、収納力も当初の75%に小さくなっています。
・システムキッチンの右側にあったパイプシャフトが左側に変更になっています。
一体、どんな理由でパイプシャフトの位置が変更されたんだろうか?
事前に、いくつか考えられる変更理由に対する想定問答を用意し、
マンション内覧会に臨みます。
マンション内覧会当日、施工会社とのやり取りです。
「パイプシャフトの位置が変更になった理由は何でしょうか?」
「実は、パイプシャフトの位置に地中梁があり、移動せざるを得ませんでした。」
と、間取り図と構造図を見比べながら説明があります。
確かに、洋室もキッチンも、パイプシャフトの位置に地中梁があります。
「意匠設計と構造設計で整合が取れていないということですね。
しかも、2箇所も同じ間違いがあるなんて信じられませんね。」
「ハイ、お恥ずかしい限りです。。。」
「スラブや地中梁の鉄筋開口補強はどうしたんですか?」
「地下工事の時に判明したので、現況の位置で鉄筋開口補強は入れてあります。」
「そんなに早い段階で解っていたのなら、
地中梁の位置を50cm程度移動すれば良かったんじゃないですか?」
「えっ、?????」
「この地中梁は、大梁の転び止めの梁か、
あるいは1階床スラブを受けるための梁と思います。
その場合、この地中梁を移動することで対処できたんじゃないでしょうか?」
「確認します。」
しばらくした後、(きっと、構造設計に確認?)
「地中梁を移動することもできたそうです。。。。」
ミスの後の対処方法の選定ミス (と思う。)
でも、今更、どうしようもない。。。
「ところで、これまでのお話ですと、
マンション購入契約時には、このことが判明していたことになりますが、
重要事項の説明と変更図等の書面を交わすことはなかったのですか?」
ここで、売主登場。
「重要事項の説明はしてあります。この訂正図の書面もお渡ししております。」
で、マンション購入者が対抗。
「契約時には、そんな話も聞いていないし、その訂正図も見たことありません!」
「記憶違いではないでしょうか。契約時の書類をもう一度探してみてください。」
と、言った言わぬの押し問答。
でも、マンション契約時に訂正図があったのであれば、
売主側も押印された書類があるはずです・・・・
これについては、
お互い、後日の確認会までの保留となります。
今回の出来事は、
もとをただせば、施工会社の設計ミス、対策ミスから始まったものです。
そして、この変更事項は、
マンション購入者にとってはデメリットでしかありません。
また、説明すれば済むという問題でもないはずです。
デメリットの代償は・・・・
マンション購入者に、”泣き寝入り”を強いる現状が残念です。