【250時限目】 author アーキスケット 出口
「もしもし、2年程前にマンション内覧会でお世話になりました〇〇です。」
「ご無沙汰しております。その後いかがですか?」
「マンション内覧会で指摘を挙げていただきました内容は
施工会社に全て手直ししていただきました。
ところが、1年、2年と経って、何度も壁クロスが破れてしまう箇所があるんです。」
「通常は、瑕疵担保期間がありますので、
売主・施工会社に言えば手直ししてもらえると思いますよ。」
「ハイ、マンション1年点検時に手直ししてもらったんですが、
また同じ現象が出てきました。
再び、手直ししてもらったんですが、やはりダメです。
現在、マンション2年点検を行っていますので、
根本的な対策を取ってもらおうと思っています。」
「今までは、どのような手直しをしたんでしょうか?」
「1度目は、クロスをめくってみたら隙間があったのでパテを埋めてクロスを貼りました。」
「2度目はどうでしょうか?」
「その時は、何の意味があるのか解りませんが、
ボードを30cm角程度切り取って貼り直しました。
しかし、その切り取った部分のところも新たにクロスが破れてきました。」
「そうですか。。。クロスが破れる原因が何か判断して、
根本的な対策をする必要がありますね。」
ということで、
原因調査およびその対策を協議するためにマンションにお伺いします。
クロスが破れているお部屋は、
バルコニーに面する30畳近くもあるリビングの外壁側。
2つの5m近くあるワイドアルミサッシの間にある壁で、
下地は、LGS下地+ボードです。
そして、クロスの破れている位置はというと、
木製下地のカーテンボックスとLGS+プラスターボードの境目です。
一見して、原因は、
5m近くもある木製カーテンボックスの乾燥・温度収縮と思われます。
『隙間のパテ埋めだけでは、再発してしまうのも当然だよなあー。』
で、施工会社の担当者と、手直し方法について協議。
「クロス下地としてプラスターボードの替わりにべニヤ板とし、
かつ、カーテンボックスを加工し表面に貼り合わせましょう。」
「その方が良いですね。。。」
「念のため、LGS下地の裏側で2つのカーテンボックスを桟木で繋ぎましょう。」
「ベニヤで繋ぐんですから、そこまでは・・・・
ねえー大工さん、どう思う?」
「手間もそんな掛からないし、やった方が良いと思うよ!」
と、賛同してくれます。
「効果はどの程度か解りませんが、やれることはやりましょうよ!」
「解りました。。。」
で、クロス貼り以外の下地の改良手直しを完了。
それを見た、ご依頼者は、
「これだと、隙間が開くということが考えられませんね!」
と、納得。
「でも、現況で考えられる最善の手直しをしたということで、
絶対ということではありませんのでご了承ください。
今後、やはりクロスが破れるようなことがありましたらご相談ください。」
「ハイ、ありがとうございます!」
でも、最初からその場しのぎの対策ではなく、
根本的な対策をしてもらえていたら苦労は無かったんですけどねえー。。。」