【251時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
マンション内覧会同行で、
私とは別なお部屋で検査している
内覧会同行のご依頼者と施工会社の立会者が
何やら大きな声で話し合いをしています。
『何事かなあー』と、
そのお部屋に顔を出して見ると、
ご依頼者は、
内覧会検査道具の秘密兵器である懐中電灯を片手に、
高さ1.8m程度の壁クロスを
横からサーチライトのように照らしています。
この内覧会検査方法、
検査前に私が教えていたもので、
クロスのキズ、ニキビ状の膨れ、壁クロスのパテ処理の良否などを
一目瞭然に発見することができます。
「この壁一面横方向にずうーっと、クロスが膨らんでいますよ!」
すると、施工会社の立会者が説明。
「クロスの下は、1.8m×0.9mの石膏ボードが縦張りされており、
その位置はボードジョイントのところですので、
パテ処理で膨らんでいます!」
「そうなんですか?でも、こんなに膨らんでいるなんて普通なんでしょうか?」
私の検査でも、
いくつかのお部屋の箇所で、
クロス下地であるこのボードパテ処理の余りの雑さに、
指摘事項として挙げています。
「パテ処理ですから、まっ平らという訳にはいきません。
どのお部屋を見てもらってもこんなものですよ!」
と、
施工会社のいつもの言い訳。
でも、職人の技量の良し悪しというものがあります。
しかし、その判断基準というのは感覚的なものであり非常に難しいケースがあります。
施工会社の立会者も、自身の常識的な判断で、
「ここは、少しパテ処理が悪いですねー。。。」
と言ってくれれば良いのですが、
なかなか施工会社の非を認めないケースも多いのが現実です。
ここで、私から。
「サンドペーパーの掛け方が丁寧ではないと思いますよ。
懐中電灯を照らさなくても目で見て目立ちます。
もう少し目立たなくできるのではないでしょうか。」
「こんなものだと思いますが・・・・」
「ところで、この膨らんでいる幅は4cm程度ですが、
パテ処理の範囲として適正なのでしょうか?」
「・・・・・」
さすがに、「こんなものですよ!」と、いつもの言い訳できません。
通常は、
50cm程度の幅で全体になだらかにパテ処理およびサンドペーパー掛けを行い、
目立たなくするようにするのです。
(日本建築学会標準仕様書内装工事によると、50cmから65cm程度)
「他にもいくつか同じような膨れがありますよ。
ちなみにお隣のお部屋を見てもらえますか。」
「ハイ。。。」
で、お隣のお部屋の壁を懐中電灯で照らしながら(照らさなくても解りますが・・・)、
「ここでは、床から20cm程度の高さで横方向にクロスが膨らんでいます。
この位置でボードをジョイントしていることがあるのでしょうか?
もし、そうならばボードの切れっぱしを使っているということでしょうか?」
「・・・・・ちょっと解りません。。。
他のお部屋も含めてクロスを剥がし、確認したうえで手直しします。」