【253時限目】 author アーキスケット 出口
最近のマンションでは、
リビングダイニングとキッチンとが対面式となっており、
奥様が料理をしている間でもカウンター越しに
楽しい(?)会話ができるプランが多くあります。
さて、今回のマンション内覧会の検査で、
カウンターにガタ付きはないか?
カウンターにキズは付いていないか?
とチェックをします。
カウンターの下にあるステンレス製のブラケット(カウンターを支えるもの)の固定も良く
ガタ付きはありません。
では、キズは無いかと天板を目を凝らして見ると、
何だか変。。。
このカウンターは白色のメラミン化粧合板のはずなのですが、
その光り具合が曇っているのです。
よくよく見ると、何と全体的に白色の吹き付け塗装がされているのです。
でも、遠目から見れば吹き付け塗装がされているとは解らず、
塗装職人の腕もなかなか上手だなあーと、
変なところで感心してしまいます。
検査終了後の指摘事項の説明で、
「このカウンターは塗装仕上げの仕様なのですか?」
「いえ、メラミン化粧合板を使用しています・・・・」
と、施工会社の立会者は私に目を合わせず回答です。
「でも、どう見ても塗装がされていますよね!」
「そんな風合いのメラミン化粧合板ではないでしょうか・・・・」
と、何とか言い逃れできないかと説明です。
ここでマンション内覧会同行のご依頼者も改めてカウンターを覗き込み、
「私達の検査では気づきませんでしたが、確かに塗装しているように見えますね!」
「・・・・・」
ここで、言い逃れができないように私から一言。
「カウンター裏のブラケットを見てください。
養生テープのズレによりブラケットに塗装が付着しているのが解りますよ。」
多少のキズなどの場合、
樹脂や色合わせで本当に解らないように補修することがありますが、
カウンター全面を塗装してしまう補修なんて初めてです。
よほど大きなキズだったんではないでしょうか?
カウンターごと取り替えるとなると、
カウンターに取り合うクロス・ボード・キッチン側のタイル・シーリングなどの
やり替えも生じてしまいます。
その手間や費用が施工会社の頭をよぎり、
全体を吹き付け塗装で補修する方法を選択したということなのでしょう。
でも、非常識!
で、結局はカウンターの取り替えをしてもらえることに。
補修か? 取り替えか?
その判断は、
施工会社の常識意識の格差が現れます。