【256時限目】 author アーキスケット 出口
内覧会のご依頼をいただくと、
事前にいくつかの資料を送付していただいてます。
一戸建て住宅の場合、
配置図、各階平面図、東西南北の立面図、矩計図(断面詳細図)、
そして仕上表。
仕上表には、各部屋の天井・壁・床・巾木の材料が示されているのですが、
その横に備考欄があります。
そこには、
収納棚、手摺、ペーパーホルダー、タオル掛けなどの備品の取り付け有無が記載されてます。
さて、一戸建て住宅の内覧会。
洗面室の隣に配置されているトイレの検査です。
仕上表の備考欄と見比べながら、
収納棚OK、手摺OK、ペーパーホルダーOK、
そしてタオル掛けOK。
次に、便器にキズや割れは無いか?などの検査を進めます。
この便器、
最近流行りのタンクレストイレ。
狭いトイレの空間が広く感じられます。
検査の一貫として、
便器の蓋を上げ、大便をする振りをし(ズボンは降ろしません。)、排水をし、
手を洗おうとしますがタンクレス。
そして、ここには手洗いはありません。
ということは、隣の洗面室で手を洗えということなのでしょう。。。
ん??? このタオル掛けは何のためにあるのだろう?
でも、トイレ仕上表の備考欄には、”タオル掛け有り”
後で施工会社の担当者に確認することにして洗面室へ!
そして洗面化粧台で手を洗う振りをした後、タオルで手を拭こうとしますが・・・・
え??? ここにはタオル掛けが取り付いていません。
洗面室仕上表の備考欄を確認すると、”タオル掛け”の記載はありません。
ということは、
トイレも洗面室もタオル掛けの有無については仕上表どおりなのです。
全ての検査を終了し、ご依頼者と施工会社の担当者に指摘事項の説明です。
「このトイレの壁にタオル掛けが取り付いていますが、手洗いはありませんよね。」
「トイレ仕上表の備考欄に記載があるので取り付けています!」
「この洗面室にはタオル掛けが取り付いていませんが、
この洗面化粧台で手を洗うんですよね。」
「洗面室仕上表の備考欄に記載がないので取り付けていません!」
まさに図面どおり!
施工会社の担当者が言っていることは正しい!?
そんなことはありません。
設計者だって間違いはあるのです。
そして、
施工担当者は設計者の間違いを是正する役目だってあるのです。
結局、使えないタオル掛けでは仕方がないことを認め、
「トイレに取り付いているタオル掛けを洗面室に移動します!」
と手直しを快く了解してくれます。
「念のためですが、トイレの壁クロスにビス穴が開いているはずなので、
クロスの貼替えもしてくれますよね!」
「ボンドコークの穴埋めではダメでしょうか?」
「ダメです。」
「ハイ、解りました。。。。」
「念のためですが、洗面室の壁にタオル掛けを取り付けるんですから、
ベニヤでの補強下地は入れてくれますよね!」
「そこまでは考えていませんでした。。。。補強下地を入れないとダメですよね。。。。」
「ダメです。」