【261時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
昔ながらの本格和室、良いですよねー!
天井には杉柾、竿縁天井に廻縁、
壁には長押、鴨居にジュラク塗り、
床の間には床柱、床框に落し掛け、
開口部には障子、襖に天袋、
そして床には板の間、畳寄せに本畳。
しかし今時、
マンションどころか一戸建て住宅でも見かけません。
今回、その和室の畳のお話です。
昔ながらの日本家屋では、
畳の形状は長方形であり切り込みなんてなかったのですが、
マンションの柱形や壁段差に対応せざるを得なく、
切り込みされた畳を見ることも多くなりました。
最近の畳はスタイロ畳などといった化学畳であり、
工場加工も容易なのが
安易に畳に切り込みをしている原因とも思えます。
今時、畳の切り込みも常識!?
さて、マンション内覧会で和室の検査です。
そこには開いた口が塞がらないほどの非常識が・・・・・
入口の引き戸枠や押入れの襖枠の縦枠が
壁面や敷居より20mm出っぱている(専門用語でチリ)ため、
畳が枠の出っぱている部分の大きさで切り込みがされているのです。(4箇所)
しかも、枠を境に
畳が敷居部分と畳寄せ部分で10mmの段差になっています。
この畳の切り込みは工場加工の成せる技!
と感心している場合じゃありません。
あまりにも複雑で細かい畳形状のため、
縦枠周りには大きな隙間が生じています。
しかも、その歪みが原因なのか、
壁のあちらこちらの畳寄せとの取り合い部分で
4mm程度の隙間が生じています。
ついでに、無理やり畳を押しこんで敷いたのが原因なのか、
ところどころで畳が浮いています。
さすがに、マンション内覧会同行のご依頼者も
この隙間や浮きに気づき指摘を挙げますが、
そもそも、こんな切り込みだらけの畳が非常識とは知りません。
検査に立ち会った施工会社の若手担当者に指摘をしても、
和室の知識は持ち合わせておらず、
検査後の内覧会場で所長の登場!
でも、この所長も結構若い。。。
「和室の畳が隙間だらけですね。
畳が切り込みだらけで、こんなの見たこともありません。
本来、縦枠の出、畳寄せ、敷居を同面にするべきじゃないですか!」
「ハイ、やはり売主からも指摘がされており、どうするか検討中です。。。」
「本来の姿にするためには、
引き戸枠や襖枠の造り替えになるんじゃないですかね!」
「・・・・・」
「いつから検討しているんですか?」
「・・・・・」
「内覧会のタイミングでは、現実造り替えは難しいですよね!」
「見栄えは良くするつもりです。。。」
一体、どんな手直しがされるんでしょう???
その手直しが非常識なものとならなければ良いのですが・・・・