【266時限目】 author アーキスケット 出口
マンション内覧会同行のご依頼者から送付されてきた資料を確認すると、
≪設計住宅性能評価書についてのご案内≫
プレミアムグレードの各住戸で、
設計住宅性能評価書記載の「高齢者等への配慮に関すること」の中の
「高齢者等対策等級(専用部分)の等級が「3」から「1」に変更となる予定です。
といった内容の案内文が添付されています。
この等級の数値が大きいほど、
その項目に関しての設計配慮が大きいのですが・・・・
等級ダウンということは、
高齢者等への配慮の度合を下げた!
ということで、
「何で?」といった疑問が浮かびます。
ここで、住宅性能評価書とは、
マンションや住宅の以下の項目に対し、
建築の素人の方に解り易いように
通信簿を付けているようなものです。
・構造の安定に関すること
・火災時の安全に関すること
・劣化の軽減に関すること
・維持管理、更新への配慮に関すること
・温熱環境に関すること
・空気環境に関すること
・光、視環境に関すること
・音環境に関すること
・高齢者等への配慮に関すること
・防犯に関すること
ただし、
住宅性能評価を取っているから”良いマンション(住宅)”
と勘違いされている方も多いのですが、
あくまでも通信簿を付けてもらったということで理解してください。
さて、マンション内覧会当日、
「プレミアムグレードのお部屋では住宅性能評価の等級がダウンしているんですね!」
「そうみたいですね!でも、うちはプレミアムグレードではないですから・・・・」
「えっ? プレミアムグレードのお部屋では???」
「うちは、Pタイプだから・・・・、あっ!プレミアムグレードでした。。。」
「仕様変更で等級ダウンしたとのことですが、どんな仕様変更をしたかご存じですか?」
「さあー???」
「では、後で直接売主・施工会社に確認しましょう!」
で、マンション内覧会検査終了後に、
「住宅性能評価の高齢者等への配慮の等級が下がった理由は何でしょうか?」
「ユニットバスの扉の仕様で、
ポリカーボネイト折り戸を強化ガラスの方開きにしたところ、
枠の床段差が出たためです。」
この説明と現物を見て納得!!!
でも、・・・・
「マンション購入者の中には、
グレードよりも性能を優先したいと思われる方もいるのでは・・・・
途中変更に対し何か言われる方もいるんじゃないですか?」
「ご契約時に説明していますので大丈夫です!」
「そうだったんですか!」と、
再び納得!!!
(マンション内覧会同行のご依頼者は、
自分とは無関係のお部屋と勘違いして説明を受け流していたのでしょう。)
でも、マンション購入者の中には、
”やっぱり、高齢者等への配慮を優先してほしかった!”
と思われる方もいるかもしれません。
グレードを取るか、等級を取るか、
売主として、悩ましい決断だったと思います。