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内覧会★同行日記 【露見したビスピッチ】

【267時限目】                              author アーキスケット 出口

ツーバイフォーの一戸建て住宅の内覧会検査です。

いつものように2階から内覧会検査スタートです。

主寝室に付随したウォークインクローゼットの扉を開けると、
枕棚の下の壁ボードが目に飛び込んできます。

枕棚の下はクロスを貼らないのだろうか?
いやいや、
このボードはしっかりとパテ下地処理がされているので
クロス貼りは間違いない!
何か問題でもあったのだろうか???

後で確認することとし、再び内覧会検査を進めます。

2階の各洋室 → 1階リビング・キッチン → 洗面室 → ユニットバスの天井裏・・・・

ん?、ん?、ん?、この一戸建て住宅の耐力壁、大丈夫だろうか?


一通りの内覧会検査を終了し、
ご依頼者と施工担当者へ指摘事項の説明です。

先ず、主寝室ヨコのウォークインクローゼット。

「この壁のクロスが貼られてませんが何かあったんでしょうか?」

ご依頼者
「私たちも気付きましたが、当り前すぎて指摘すらしませんでした。。。」

施工担当者
「???、クロスが貼られていないことすら知りませんでした。。。」

と、予期せぬ回答。

真下のフローリングのキズには施工会社の自主検査の付箋が貼られているのに。。。
壁クロスが貼られていないことを気付かないとは。。。

木を見て森を見ず。

「ところで、クロスが貼られていないのでビスが見えていますが、
 ボードビスピッチが150mm程度で良いのでしょうか?
 貴社の耐力壁のビスピッチの基準は何でしょうか?」

「耐力壁のボードビスピッチは75mmピッチです。
 しかし、ここは耐力壁ではありません。」

特記仕様でビスピッチを確認し、図面で耐力壁の位置を確認し、
「そうみたいですね。」

ここで、ツーバイフォーのボードビス留めピッチのお勉強。

一般的に木造住宅で採用されている仕様書『住宅金融公庫基準』では、
耐力壁の1枚貼りボードは外周部100mm、中間部200mmとなっています。

売主仕様の耐力壁ボードのビスピッチ75mmは、
施工誤差等を考慮した仕様なのでしょう。。。

では、
「次はユニットバスの天井点検口から見えるボードを見てください。
 片面の壁ボードのビスピッチは150mm程度。
 もう一方の壁ボードのビスピッチは200mm程度。
 ここは、図面を確認すると耐力壁となっていますが。。。」

「・・・・・・、確かにビスが不足していますね。。。」

「この壁ボードのビス増し打ちをするとなると、
 ユニットバスのパネルを解体しないとできませんね。」

「パネルを解体してでもビスを打ち増しします。。。」

「見えるところでビスが不足しているとなると、
 クロスが貼られているところは『大丈夫なのか?』と不安を持ってしまいますよね。」

「・・・・・・、他の耐力壁部分のクロスを全部剥がして確認します。。。」

施工会社の担当者も相当ショックを受けている様子。

ここで、
「早急な回答ではなく、
 貴社の技術担当者や構造設計者に相談し、
 ユニットバス周りの壁が、
 本当に100mmのビスピッチが必要な箇所なのかどうかの確認と、
 もし、必要な個所ならば、
 どのような対策を取るのかを検討してから回答してください。」

「そういたします。。。」

「他の耐力壁部分の確認についても、
 全部クロスを剥がすということではなく、
 先ずは抜き取り検査(30%程度)で確認するといった対策も考えられます。
 いずれにせよ、これについても相談したうえで、
 貴社としての対応の見解を出してください。」

「そういたします。。。」

大きな手直しとなるような指摘については、
他の者のチェックも必要です。
だって、
限られた内覧会検査時間
限られた内覧会検査資料
なので、
大きな勘違いすることだってあるんですから!

ユニットバス周りの壁は、
もしかしたら、ボード2枚貼りとなっているかも・・・・
あるいは、
ボード端部に見えているのが実は直行方向の壁に隠れて中間部なのかも・・・・

などなど。
その場合、ビスピッチの基準が異なってきます。

でも、この一戸建て住宅を実際に監督した施工担当者が、
「確かに、ビスが不足していますね。」と認めていることが、
やっぱり不安ですが・・・・

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2009年08月23日 15:24に投稿されたエントリーのページです。

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