【269時限目】 内覧会同行 アーキスケット 出口
建売住宅の内覧会同行検査です。
土台の防蟻処理、断熱材の敷き込み状況、設備配管の接続状況などを検査しようと、
キッチンにある床下点検口を開けてみます。
すると、
断熱材のウレタンフォームを切断したクズが、
水溜まりの上に、プーカプカと浮いているのです。
まるで、沼に浮かんで漂う水草の様です。
汚い! もうちょっと丁寧に掃除してほしいよな!
改めて、頭を床下に突っ込み、懐中電灯を照らして確認。
すると、見渡せる限りの床一面、
ウレタンフォームの切断クズがプーカプカ浮いているのです。
んっ、待てよ!何で水溜まりが???
深さ、5mmから1cm程度はありそうです。
もしかして、給水管や配水管からの漏水?
で、
キッチンの水道を全開。
しばらく、頭を床下に突っ込みながら状況を確認します。
だんだん頭に血が上り、もう限界。
でも、設備配管からの漏水は確認できません。
そうなると、
床下に水が溜まっている原因として考えられるのは、
雨によるものか?地下水によるものか?
建売住宅メーカー立会い者にこのことを告げると、
「もしかしたら、床下を水洗いしたのかもしれませんね!」
「この段階で床下を水洗いなんかしませんよ!」
ここで建売住宅内覧会同行のご依頼者。
「私たちも水が溜まっているのを見ましたが、
”乾けば良いのかな?”と簡単に考えていました。」
「床下で水が溜まっている状態ですと、
結露によるカビの発生、水が腐っての臭気、虫が湧くといった可能性が高くなります。」
「実際にはそんなことが起きるとは思えませんが・・・・」
と、建売住宅メーカー立会い者の無責任な発言。
「トラブル事例を見たことが無ければそう思うかもしれませんが、
実際に見てみると、ヒドイものですよ!」
「・・・・・・」
「先ずは、漏水の原因と場所の特定が重要ですね。
その上で対策を立て、水溜まりができないようにしてください。
もちろん、ウレタンフォーム切断クズの清掃もお忘れなく!」
「ハイ。。。。」
後日、建売住宅内覧会同行ご依頼者からのメール。
『建売住宅メーカー立会い者が別な棟を検査したところ、
やはり、床下は同じ状況だったそうで、
先日のゲリラ豪雨のせいということです。
ネットで調べてみると、
床下に水漏れがあると、カビが発生する等の重大な問題であることを認識しました。
建売住宅メーカーの手直しも、
ただ水を拭き取り乾燥させて完了となるような気がして心配です。』
建売住宅メーカーの立会い者は、
”ゲリラ豪雨だから仕方がない。”
ということを言いたいのだろうか?
でも、内覧会の前日は普通の雨だったよなあー。。。
いずれにせよ、
雨による漏水ということを認めているということであり、
漏水しないよう手直しがされなくてはなりません。
でも、
床下に溜まった水を乾かし、
雨が降りだしたジャストタイミングで床下を検査し、
そして漏水箇所を特定し、
防水手直しを行うのは大変だろうなあー。。。。
以下余談。
今回の原因は、
基礎耐圧盤(床)と基礎立上り壁のコンクリート打ち継ぎ部分からの
漏水ではないかと考えられます。
(もしかしたら、仮設の水抜き穴からの逆流による漏水?)
コンクリート工事というのは、
1回で全てのコンクリートを造るということができず、
数回に分けて行われます。(今回は、基礎耐圧盤と基礎立上り)
その時、
固まったコンクリートの上に新しいコンクリートを流し込むため
肌別れしている箇所(隙間)がある可能性が大きく、
外部に面するところでは
漏水する可能性のある危険個所となります。
マンションなんかでは、
地中内では止水板、地上ではシーリングなどといった
防水処置を行うのが当り前なのですが、
一戸建て住宅の基礎コンクリート打ち継ぎ部分では、
防水処置をすることがほとんど見受けられません。
過去において漏水事故が少ないということかもしれませんが、
やはり、
外部に面するコンクリート打ち継ぎ部分には防水処置が望まれます。