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内覧会★同行日記 【対応は大工さんにお任せ!】

【271時限目】                              author アーキスケット 出口

一戸建て住宅の内覧会。
場所は東京郊外。
この地域での内覧会同行は初めてで、
売主、仲介会社ともにジモティー業者です。

「よろしくお願いします!」
と、売主担当者の女性が挨拶しながら名刺を差し出します。

肩書きは、”2級建築士”!!!

「よろしくお願いいたします!」

「私は何にも解りませんので、
 この建物を造った大工さんにも内覧会検査に立会いしてもらいます。」

第三者による内覧会検査が初めての経験ということで、

”自分だけでは対応の自信がありません。”

と言っているかのように大工さんを紹介してくれます。

「よろしくお願いします!」
と、年配の大工さんに挨拶します。

先ずは、屋根裏収納からの内覧会検査スタート。

梯子を上がり屋根裏収納部屋に入ると、
”ムッ”と、蒸し厚さを感じます。
この夏の暑いさなかで仕方がありません(?)。

壁に取り付けてある点検口を開け屋根裏の状況を確認します。

すると、屋根裏収納外周の壁裏に断熱材が施されていません。
この、”ムッ”とした蒸し厚さはこれが原因か。。。

今どき、屋根裏収納の壁の断熱材は一般的になってきていますが、

「そちらの仕様では屋根裏収納の壁には断熱材を取り付けない仕様なんですか?」
と、女性2級建築士さんへ確認します。

「屋根裏収納はオプションなので、
 その仕様は大工さんに任せています!」

何を言っているのだろう?
仕様を決定するのは売主でしょっ!
オプションかどうかは関係ないでしょっ!

「基本的には、生活空間を断熱材で囲う必要があると思いますよ。
 屋根裏収納の壁に断熱材を入れていないと、
 外部 → 屋根裏 → 屋根裏収納部屋 → 洋室 
 との間に断熱材が存在しません。」

ここで、大工さん登場!
「ごもっとも!断熱材は簡単に取り付けられるし、やりますよ!」
と、女性2級建築士さんを、
すかさずフォローです。

さすが!年期の入った大工さん。
この一言で、一件略着!

でも、この女性2級建築士さんはうかぬ顔。
暑さのせいか?冷や汗か?
顔中、汗だらけになっています。


次におトイレの検査です。

「このトイレの壁は構造壁ですよね!
 収納ボックスが埋め込まれていますが問題はありませんか?」

「この収納ボックスもオプションです。
 取付位置は大工さんが決定しています!」

やはり、的外れな女性2級建築士さんの回答です。

「大きなボード開口は問題はありませんか?」

これは、女性2級建築士さんが設計者に電話連絡で”問題なし”との回答を得ます。

「では、この壁にブレースが入っているはずですが、
 収納ボックスとの取り合いは大丈夫ですか?」

ここで理解の早い大工さんが、
スケールを定規に、
「ブレースはだいたいこの位置に入っています!
 ぎりぎりですが、収納ボックスを避けています!」

実際に建物を造った大工さんが、
ここまでして証明してくれたので安心です。

「でも、壁を見ながら、そんなことまで考えて検査しているんですか?」

「ハイ。。。!!!」

ここでも、女性2級建築士さんは蚊帳の外で、うかぬ顔。


次にリビングダイニングの検査です。

「このフローリングの隙間が大きいと思います。」と指摘します。
実際、隙間は2mm程度、下地が僅かに顔を出しています。

「この程度は許容範囲ではないでしょうか?」
と反論しつつ、大工さんの顔色を伺います。

「確かに隙間が大きいですね!直しますよ!」
と、大工さんのきっぷの良い返事。

「少し厳しい指摘かも知れませんが、よろしくお願いします!」


内覧会検査はここで終了。

その後、この女性2級建築士さんは、
内覧会同行のご依頼者と、
契約上のやり取りで本領発揮!

顔の汗もひき、活き活きした顔で説明しています。

でも、それって大事な仕事ではありますが、
2級建築士の仕事というより事務処理的仕事です。

建築士の知識というものは、
机上の知識も大事ですが、
”経験工学”と言われるほど、実践の勉強が大切です!

是非、是非、
”2級建築士”の資格をペーパードライバーにしてほしくはないものです。
だって、資格試験の時は、
必死に頑張って合格したのでしょうから。。。。

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2009年09月06日 22:24に投稿されたエントリーのページです。

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