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内覧会同行ブログ 【壁タイル下地はALC?】

【272時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

マンション内覧会同行のご依頼者から送付されてきた間取り図を
事前にチェック。

バルコニー部分の構造体の表記を見ると、
柱は鉄筋コンクリート、
梁も鉄筋コンクリート、
壁はALC、
そして、外装仕上げはすべてタイル貼り。

でも、この柱ヨコの袖壁は、本当にALCで良いの?

で、マンション内覧会当日、
早速、バルコニーのチェックを行います。

先ず、見た目で袖壁はALCでないことが解ります。

タイルで隠れているのに何で解るの?

と聞かれそうですが、
コンクリートとALCの取り合い部分では、
タイル目地の替わりにシーリングがされるはずなのです。
しかし、この柱と袖壁の取り合い部分にシーリングはされていません。
ということは、柱も袖壁もコンクリートなのです。

念のため、
検査道具の”打診棒”で壁を叩いてみると、
音感でコンクリートに間違いなし!

図面と違うぞ!


施工会社の立会者に質問します。

「間取り図では、この袖壁はALC表記ですが、実際はコンクリートですよ!」

「袖壁は20cm程度なので、ALCにすることはできません!」

その通り!!!

ALCは、製品として巾600mmなのですが、
切断加工して使用する場合でも強度上巾を300mm以上にしなければなりません。
この壁は、もともとコンクリート壁でなければならなかったのです。

「では、間取り図の表記が違うということですね!」

「ハイ・・・訂正します。。。」


次に、リビングのアルミサッシと洋室のアルミサッシの間にある壁に目を移します。

「この壁は、タイル縦目地60cm以内ごとにシーリングがされ、
 梁下と壁の取り合いにもシーリングがされているのでALCですね!」

「ハイ、これは間取り図どおりALC壁です。」

「でも、壁の下部は長尺シート水上端部のシーリングだけですね。」

「そうですね。。。」

「ALCを乗せるコンクリート基礎はないのですか?」

「・・・・・」


このALC基礎コンクリートというのは、
バルコニー床のウレタン防水を立ち上げるためのものです。

再び、
タイルで隠れているのに何で解るの?

と聞かれそうですが、
もし、コンクリート基礎があれば、
そのコンクリート基礎天端とALC下部の取り合いで、
タイル横目地にシーリングがあるはずなのです。


「まさか、ロッキング工法のALC壁に
 ウレタン防水を立ち上げているなんてことはありませんよね!」

「・・・・・」


ここで、ロッキング工法のALCとは。

簡単に言うと、コンクリートの梁からALC壁を吊って、
コンクリートの柱や梁と縁を切っている構造であり、
地震の時などは、
コンクリートの柱、梁、床とALC壁は違った動きをさせるためのものです。
ということは、
ウレタン防水をコンクリート床からALC壁に立ち上げてしまうと、
防水が切れてしまい漏水してしまうということになりかねません。

ここで再び、検査道具の”打診棒”登場!

そして、壁の下の方を叩いてみると、
音感でコンクリートに間違いなし!

10cm程度、ALCコンクリート基礎があることが解ります。

施工会社立会者の説明とは違うものの、
常識ある施工がされています。

んっ!待てよ!

ならば、基礎天端とALC下部の取り合い部分(床から10cm程度の高さ)で、
タイル横目地がシーリングになっているはずです。

でも、シーリングにはなっていない!

「この部分のタイル横目地は撤去し、シーリングにする必要がありますよね!」

「ハイ、手直しいたします。。。」

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2009年09月09日 09:53に投稿されたエントリーのページです。

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