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内覧会★同行日記 【外張り断熱は難しい!】

【282時限目】                              author アーキスケット 出口

外張り断熱って何?

読んで字のごとく、
外壁躯体(コンクリートなど)の外部側で断熱することです。
この外張り断熱は、
外部側で熱を遮断してしまうため、
お部屋の結露対策や温度環境を保つうえでは理想的です。

でも、一般的には、
外壁躯体(コンクリートなど)の部屋側でウレタン吹付などの断熱が行われます。

何故、外張り断熱が流行らないのか?


さて、マンション内覧会。
今回は、世にも珍しい外張り断熱マンションです。

で、早速、検査するお部屋のバルコニーに出ててみます。

構造断面としては、
コンクリート壁の外部側に、
断熱材が貼られたパネル(アスロック)が横張りされ、
タイル貼りで仕上げられています。

立ち会った施工会社担当者に、
「外張り断熱は、施工上、色々と納まりが難しかったんじゃないですか?」
と尋ねます。

「外張り断熱マンションを造るのは初めてです。。。
 でも、設計者が外張り断熱マンションを得意としているので問題ありません!」

と、挨拶がてらの会話から、
マンション内覧会検査スタート!

先ず気になってのが、
外張り断熱のパネルで全体の壁厚が大きいため、
AW(アルミサッシ)の水切りの出寸法が大きくなっていることです。

先端部分は床との隙間20mm程度にシーリングがされているのですが、
這いつくばって、パネル下部の隙間からAW水切り小口を覗きこんでみると、
奥の方でシーリングがされていないのを発見です。

これは、
外張り断熱パネルで邪魔をされ、
奥の方までシーリングが届かなかったのだろうと推察できます。

「AW水切り小口にシーリングがされていませんよ!
 これでは、雨が部屋に浸入する危険がありますね!」

「ウレタン防水を立ち上げているので大丈夫です。。。」

「AW水切り先端はシーリングがあるのに
 小口部分でシーリングがされていないことに矛盾がありますよね。
 しかも、ウレタン防水だって、
 水切り下20mm程度の隙間から奥行70mm程度のところを施工するのも、
 非常に難しいですよね!」

「・・・・・」

「そもそも、施工順序が違うんじゃないですか?」

一般的な内断熱マンションでは、
最後の最後にAW水切り下のシーリングを行えば良いのですが、
この水切り小口をシーリングするためには、
外張り断熱パネルを取り付ける前に、
ウレタン防水を行い、長尺シートを貼り、シーリングをしなければなりません。
これは、非常に無理のある施工順序です。

ということで、目をつぶってしまったのか?

「今更、外壁パネルを取り外すこともできないので、
 AW水切り小口際の外張り断熱パネル下部を15cm程度シーリングするなどで、
 AW水切り小口下がら雨水が浸入しないような対策をしてください!」


次に、外壁面を見ると、
バルコニーの天井と床部分で、
当然のごとく外張り断熱のパネルは遮断されています。

施工会社の担当者に、
「スラブ部分のヒートブリッジに対する断熱折り返しは見受けられませんが、
 部屋側の天井で折り返し断熱はされているのでしょうか?」
と、尋ねます。

「このマンションでは断熱の折り返しはされない設計仕様になっています。」

やっぱり。。。。


次に、共用廊下に出てみます。

「この共用廊下の外壁は、外張り断熱がされていませんが?」

「ハイ、ここは内部廊下で空調もしてありますので問題ありません。」

「そうですか。
 先ほど、ユニットバスの天井から洋室の横にあるエレベーターシャフトの壁を見ましたが、
 断熱材は無く、コンクリート壁が見えていました。
 エレベーターシャフト内も空調がされているのでしょうか?」

「・・・・・」


マンションでは、
本当に外張り断熱にするのは難しい!

ところどころで、ウレタン吹付けなどの内断熱を併用しなければ、
納まりきらないところがたくさんあるのです。

でも、併用するくらいだったら内断熱にしてしまったほうが良い。
だって、手間もコストもかかるから。。。。

だから、マンションで外張り断熱は流行らない!?

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2009年10月18日 09:53に投稿されたエントリーのページです。

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