【287時限目】 author アーキスケット 出口
住宅価格って解りづらいですねー!!!
超大手の住宅メーカーでは坪110万円前後、
良く知られた住宅メーカーでは坪80万円前後、
中堅どころの住宅メーカーでは坪65万円前後、
安さを売りにしている住宅メーカーでは坪50万円前後、
中には坪40万円前後なんていう住宅メーカーなんてものもあります。
一体何が違うんだろう???
住宅の見積書を査定・チェックしていると色々なカラクリが見え隠れします。
見積もり価格が高い住宅メーカーは、
やはりシステムキッチンや洗面化粧台、
ユニットバスなどの住設機器のグレードが良いという傾向があります。
見積もり価格が安い住宅メーカーは、
何でもかんでも徹底的にグレードが低いものを採用しています。
しかし、それだけで住宅価格がこんなに違ってくるのでしょうか?
答えはNOです。
住宅価格の違いのカラクリは、”構造体”の価格にあります。
特殊な金物を使っているとか、
工場組み立て加工するだとか、
技術開発料だとか、
何だかんだ理由を付けて価格が高くなっていることが多々あります。
でも、まだそれが理由ならまだ良い方。
ひどい住宅見積書なんかは、
ほとんど変わり映えのしない軸組み在来工法の構造体価格が、
素人には解りづらい、『一式 うん百万円』などと高額に記載している
坪80万円前後の大手ハウスメーカーだってあるのです。
で、内覧会に行ったりしてみると、
坪50万円の住宅メーカーとそんなに変わり映えしないなんてことも。。。。
余談が長くなりました。
さて住宅内覧会です。
事前に送付していただいた資料を見ると、
坪50万円程度の住宅メーカーの建物です。
そして資料には追加変更工事の見積書が山のように添付されています。
何とその総額、780万円!!!
その内容はというと、
・外装サイディングを標準仕様から重厚感あふれる最高級グレードへ。
・くつろげる空間としてバルコニーを増床。
・平天井を折り上げ天井にし雰囲気のあるリビングに。
・一般的なフローリング床をゴージャス感ある石調床材に。
・階段手摺をクロス仕上げの腰壁からデザイン性豊かな銘木を使用した洋風手摺に。
・システムキッチンや食器棚は奥さん好みのハイグレードに。
・玄関には部屋内だというのに坪庭を配置。
などなど・・・・書ききれません。
そして内覧会当日。
「それにしてもすごい額の追加変更工事ですね!」
「ハイ、いろいろと考えたんで結構楽しめました!」と、太っ腹なご依頼者。
お部屋に入ると、
「あなたのこだわっていた階段の手摺、思ってた以上に良いわねえー!」
「お前の選んだシステムキッチンも使いやすそうでデザインも良いね!」
「あなたの選んだこの石調の床なんか明るくてセンスあるわあー!」
「お前の考えた坪庭だって大正解!」
などと、思い通りの出来栄えに夫婦ともども大満足!!!
私の目から見ても、
こだわりのハイグレード注文住宅のようにしか見えません。
やっぱり、780万円の追加変更をしただけのことはあるよなあー!
でも、よくよく考えると、
坪当たり20万円程度のグレードアップ。
住宅価格全体で考えると坪70万円で出来ちゃっているんです。
大手住宅メーカー標準仕様のものよりずっと良い!
お見事!