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2010年01月 アーカイブ

2010年01月28日

内覧会同行ブログ 【フローリングはロット違い】

【307時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

マンション内覧会同行のお申込みメール。

「内覧会直前になって、売主から内覧会の日程変更の申し入れがありました。
 理由は?と聞くと、
 『リビングと洋室間の壁が斜めにズレていました。内覧会前に手直しする時間を下さい。』
 とのことです。
 こんなことってあるんでしょうか?
 もう心配なので、マンションの内覧会に同行していただければと思います。」

壁が斜めになった理由は、
どうやら基準墨からの追い出しでスケールの当て方を間違えたらしい。。。

でも、工事途中で気付くはずなんだけど。。。

まっ、施工会社の自主検査で判明し、手直しするということで問題はないのでしょう。。。


マンション内覧会の当日です。

「この度は、申し訳ありませんでした。。。」
と、売主と施工会社の挨拶。

引き続き、両者もお部屋まで立会い内覧会検査スタートです。

先ずは、リビングから問題の壁の位置の確認をします。
リビング壁間の寸法を左右で測り問題なし!

次に、洋室に行って壁間の寸法を左右で測るため、
床の上にスケールを当てていると、

この壁際のフローリング、
色合いが違っているなぁー。。。。

このフローリングは乳白色系なのですが、
壁際のフローリングだけ、
ビミョーに茶色がかっています。

もう一度、リビングに戻って壁際のフローリングの色を確認します。

やっぱり。。。。

壁の位置を手直しする時、
壁際のフローリングも貼り替えなければなりません。
そして、この貼り替えられたフローリング全てが色違い。

「この壁際のフローリングの色が少し違っていますね。」

すると、マンション内覧会同行のご依頼者が、
「本当だぁー!」

すると、売主立会い者が、
「やはり気付きましたか。。。。
 フローリングのロット違いで色がビミョーに違ってしまってるんです。」

ロット違いというのは、
工場で作られた時期が違うということです。

フローリングは自然のものであるため、
木自体の色の違いもあるでしょう。。。

また、木質で塗装材の吸い込みもちがうでしょう。。。

ロット違いであればなおさらです。


「ロット違いだから仕方がないということでしょうか?」

「いえいえ、私たちもこのままで良いと思っていません。
 色が合うものを探しているところです。
 今貼ってある壁際のフローリングも仮貼りしているだけなんです。」

「そうなんですか。色が合うものが見つかるといいんですが・・・
 見つからなかった場合は、全面貼り替えをしてもらえるんでしょうか?」

「・・・・、何とか見つけます。。。」


で、後日、マンション内覧会同行のご依頼者からの報告。

「再内覧会に行ってきました!
 例の壁際のフローリングの色もほとんど解らない程度に手直しされていました!」

「良かったです!」


今回の売主と施工会社の対応には誠意を感じましたが、

検査前にフローリングの色違いを言ってほしかった!
もし、検査で気がつかなかったら、
そのままなんてことはなかったですよね。


2010年01月24日

内覧会同行ブログ 【クオリティーブックは何のため?】

【306時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

マンション購入のご契約時に、
”クオリティーブック”というものが手渡される場合があります。

その中身はというと、
・構造に関すること
・セキュリティーに関すること
・設備に関すること
・遮音に関すること
・断熱に関すること
などなど、
マンションの品質に関することが記載されており、

・マンション個別で作成したもの
・デベロッパー共通品質として作成したもの
があります。

いずれにしても、
クオリティーブックを作成しマンション購入者に配布するということは、
非常に良いことだと思います。


さて、マンション内覧会同行当日です。
検査を進めトイレの検査です。

壁を拳骨で、コンコン・・・コンコン・・・

なんとも軽い音がします。

ここはボード2枚貼りじゃないの?

確か、クオリティーブックには、
『居室が隣接する水周りの壁は両面2枚貼り』
となっていたはず。

念のため、
磁石を取り出し壁面をサーチします。
すると、
ピタッと磁石が貼りつく場所があります。

これはボードを留めるためのビスがある場所。
ということは、ここにスタッドと呼ばれる下地があるのです。

そして、この位置にピンポイントで、
”どこ太くん”を使ってボードの厚さ確認。

針の出は12.5mmでストップ。

やっぱりボード1枚貼りだぁー。。。。


一通りのマンション内覧会検査が終了し、
私の指摘事項の説明です。

「このおトイレの遮音仕様はどうなっていますか?」

「居室側がボード2枚、おトイレ側が1枚です。」

「えっ???」
予想しなかった回答。

で、マンション内覧会同行のご依頼者から送付していただいた
クオリティーブックを取り出し、

「クオリティーブックに記載の遮音仕様では、おトイレ側もボード2枚貼りとなっていますよ!」

すると施工会社の立会い者は、
このクオリティーブックを2、3分ほど凝視しながら固まります。

「何か理由があって変更しているのかも解らないので、
 確認して回答してください!」

ということでマンション内覧会終了。

後日、マンション内覧会同行のご依頼者からのメールです。

・相手方
「クオリティーブックには、
『部位によって多少仕様が異なる場合があります。』と明記されてます。」

・ご依頼者
「正当な理由を説明して頂けるのであれば、1枚貼りで構わないのですよ。」

・相手方
「2枚貼りにして安心されるのでしたら・・・(貼ります。)」

さも、やってあげますよ!
といったスタンス。

でも、
2枚貼りに手直し出来るんだったら正当な理由があるはずもない!
そして、
何のためのクオリティーブックなのか解りません。

きっと、このマンション全てのおトイレの壁は、
ボード1枚貼りなんだろうなぁー。。。。

果たして、デベロッパー、施工会社の対応はいかに?
もしかして、手直しはこのお部屋だけ?

2010年01月21日

内覧会同行ブログ 【コンクリートひび割れは何のせい?】

【305時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

一戸建て住宅の内覧会同行。
お部屋の中の検査をひととおり終え、
次は外構検査です。

玄関の前には駐車スペース。
土間コンクリート刷毛引き仕上げの仕様です。

ひび割れは無いかと土間コンクリートを凝視していると、
やっぱりあった!
水道メータのボックス周りに45度角方向に走った小さなひび割れが。

メッシュ筋の敷き込みはちゃんとやったのだろうか?

敷いてあれば良いというものではないでしょう。。。
メッシュ筋敷き込みだってルールはあるのです。

「メッシュ筋の重ね代はどのくらい取ったんですか?」

「・・・・・」

「メッシュ筋の下にスペーサーは入れているんですか?」

「コンクリートを打つ時に手で持ち上げています。」

「誘発目地が入っていませんが、入れる仕様になっていないんですか?」

「設計図にはありません。」

「この水道メータ周りにひび割れが生じてますが、開口補強はしていないんですか?」

「・・・・・」

ただし、この開口補強については明確な仕様は見たことがありません。
でも、床配筋の開口補強要領を準用するべきなんだろうなぁー?。。。

駐車スペースの土間コンクリートに走ったひび割れ、
補修するとかえって目立ってしまうのが厄介者。

今回は、ひび割れの幅や長さが小さいため、
とりあえず、3か月、1年、2年点検時まで様子を見ることに。

ところがです・・・・

後日、内覧会ご依頼者よりの連絡です。

「再内覧会のときに駐車スペースのコンクリートを見たんですが、
 3mmくらいの大きなひび割れが出てきているんです。。。
 どうやら、他の住宅の工事のために、
 うちの駐車スペースに4t車の工事車両を駐車していたらしいんです。。。」

「で、直してくれるんですよね。」

「何か注入してコンクリートを固め、表面はモルタルというので補修すると言っています。」

「それでは、きっと補修跡が目立つでしょうね。」

「どうしたら良いんですか?」

「4tトラックと言えども、そう簡単にひび割れが生じるようではいけませんね。」
今の土間コンクリートを壊して造り変えてほしいと主張した方が良いですね。」

「ハイ、言ってみます。」

で、改めて後日連絡があります。

「やってくれるそうです!良かったです!」

「せっかくやり替えるんでしたら、
 ・砕石敷きは再度、転圧するように!
 ・メッシュ筋は、重ね代を10cm以上取るように!
 ・メッシュ筋の位置(高さ)は、スペーサーを配置して適切な位置になるように!
 ・誘発目地を配置するように!
 ・水道メーターボックス周りなんかは、開口補強するように!
 と、伝えてください。」

「ハイ、解りました!」

2010年01月18日

内覧会同行ブログ 【設計図は学生レベル】

【304時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

デザイナー系設計事務所が設計した6世帯からなるコーポラティブハウス。

構造は鉄筋コンクリート造3階建て、
各世帯がメゾネット形式であり、
複雑に世帯間が入り組んでいる設計です。

この構造体部分は
設計事務所一丸となって総合的に計画されたようですが、
各世帯のインフィル部分は
その設計事務所の各個人がそれぞれ担当し設計しています。

このうち、2世帯から
コーポラティブハウス内覧会同行のご依頼。

そして、事前に設計図などの資料が送付されてきます。

世帯A
『こんな設計図で建物が出来るのかなあー?』
というのが第一印象。

CADで描かれているものの、
スカスカ図面。。。

部屋名は全て記載されているものの、
寸法の記載はごくわずか。
1階と2階の全てで寸法記載が55箇所。
まだまだ、記載しなくてはならない寸法はその何倍もあるはずです。

その他の図面は存在しない。
なんとも稚拙。

まるで、建築学科に学ぶ劣等生の図面です。


世帯B
『もしかして、プレゼンテーション用の図面?』
というのが第一印象。

見栄えはよろしい。

写真がふんだんに採用され、
部屋の展開図などには、人の絵までがふんだんに記載されています。

納まり図もある程度記載されているのですが、
机上の絵空事。

まるで、建築学科に学ぶ優等生の図面です。

いずれにしても、
施工者は大変な思いでこのコーポラティブハウスを造っているんだろうなぁー。。。


そして、この2世帯分の内覧会当日です。

検査には各世帯ごとで、
設計担当者も立ち会ってくれます。
どちらとも予想どおり若い!!!

そして内覧会検査スタート。

いずれのお部屋でも、
指摘、確認事項がいっぱいいっぱい出てきます。

・最下階の土間コンクリート下には断熱材が入っていない。
・コンクリート打ち放しの壁仕上げ面に構造スリットが醜く露出。
・連装アルミサッシの結露水抜き穴からの出口が無い。
・バルコニー防水がドレーン金物に取り合っていない。

などなど、キズ・汚れ以外で100項目ほど。
やはり設計上の問題が出てきます。
中には、施工者の問題もありますが・・・・

これらの指摘を挙げると、

世帯Aの設計担当者は、
劣等生らしく、
指摘の意味を理解せずに、「問題でもあるんですか?」と的外れな言い訳。

世帯Bの設計担当者は、
優等生らしく、
指摘を謙虚に受け留め、「検討して対応します。」と模範解答。


やはり設計図で大切なのは寸法、仕様、納まりです!
建築は経験工学とも言われます。
この若手設計担当者にとって良い経験であったと思ってもらいたい。

内覧会終了後、
多くの大学の講師などを務める設計事務所の代表者から、
『今日は本当に勉強になりました。』

10時にスタートした内覧会検査は、今、夜の7時30分です。
お部屋を出ると、
お隣の世帯Cの奥さんが、
世帯Bの奥さんが持っていた設計図を見て、

『Bさんのところは、そんなに図面が多くあったんですか?
 うちの設計図は、そんなに多くはありませんでしたよ!』

どうやら、Cさんのところは、
建築学科に学ぶ劣等生の図面だったようです。

2010年01月11日

マンション内覧会同行ブログ 【所長の品格】

【303時限目】                    マンション内覧会同行 アーキスケット 出口

超大手マンションデベロッパーによる評判の良い人気シリーズ。
しかし、今回のマンション内覧会同行は40所帯弱と規模は小さく、
中堅ゼネコンによるマンション施工です。

マンション内覧会同行のご依頼者とともに受付を済ませ、
マンション施工会社担当者に案内されお部屋の玄関前に到着です。

この段階で、
うーん、ちょっと気になることが・・・・2、3箇所。

お部屋に入り、
先ずはバルコニーからマンション内覧会同行検査スタートです。

んっ?、こっちも気になることが・・・・2、3箇所。

とにかく、
誘発目地、水切り目地、打ち継ぎ目地、構造スリット部分のタイル化粧目地など、

目地といった目地がなんともお粗末!?

で、
年齢的には私と同じくらいと思われるマンション施工会社の立会い者に、
これらの目地について確認していくと、

「私は設備担当なので建築に関することは解りません。
 この現場の所長を呼びます!」

で、しばらくすると、
マンション施工会社の所長がわざわざお部屋までお出ましです。

なんとも若い! 40歳前だろうか?
きっと、実力があって所長に抜擢されたのだろう!・・・か?

「梁の誘発目地や水切り目地がつぶされていますね。
 これじゃー、将来ひび割れが発生する可能性が大きいですよ。」

「見栄えを優先してつぶしています。」

「だったら、最初から目地を入れなければ良かったんじゃないですか?」

「売主と相談して決めているから問題ないです。」

このへんから、
拳をにぎりしめ、涙目になり様子が変わってきます。

次に、
「構造スリット部分のタイル目地幅が35mmもありますよ。
 お隣は25mmです。
 見栄えの問題ですが、玄関前だし目立ちますよね?」

「構造スリットなので25mm以上にしています。」

「構造スリットの幅は層間変位以上にすることは解っています。
 化粧としてのタイル目地幅を言っているんです。
 幅の許容範囲はいくつですか?」

「25mm以上で問題はないですよ!」

このへんから、
口調が強く反論的になってきます。

次に、
「廊下側のコンクリート手摺周りに打ち継ぎ目地が入っていませんよ。」

「そういう納まりです。」

「バルコニー側のコンクリート手摺周りには打ち継ぎ目地が入っています。
 矛盾しますよね。」

「・・・・・」

このへんから、
顔が赤くなり、返す言葉もなくなります。

次に、
「このコンクリート手摺の巾木部分の誘発目地がつぶされていますね。」

「下の階との関係です。」

「すぐそこの誘発目地は巾木部分にもシールがされているのに矛盾しますよね。」

「作業の流れなんでこうなります。」

このへんから、
何を言っているのか解りません。

一方、マンション内覧会同行ご依頼者の奥さんは、
だんだん、だんだん悲しげな表情になっていきます。

こんなとき、私も本当に辛くなります。。。
指摘を挙げなければ良かったんじゃないかと。。。

この所長では、
いくら質問や指摘をしても、まともな回答を得るのは無理。

「これらのことは、マンション再内覧会で売主から回答するようお願いします。」

で、所長は退却。

すると、設備担当の立会い者が、

「所長もあんな言い方をしないでも良いのに。。。。
 解らないのであれば他に答えようもあるのに。。。。」

マンション内覧会検査に立ち会っていた内覧レディーが、

「内覧業者さんの説明は本当に解りやすくもっともだと思います。
 ”ウンウン”と、うなずいちゃいました!
 勉強になりました!」

そして、一番ホットしたのは、
マンション内覧会同行ご依頼者からのメールです。

「昨日はマンション内覧会への同行ありがとうございました。
 出口さんに同行して頂いて、本当に良かったです。
 しかし、施工会社の所長さんの説明はお粗末でしたね。
 誠意のない対応の事例を見ているようでした。。。。」


所長の資質というのは、
技術的知識だけではありません。
それにも増して、
思慮深い言動、お客様への誠意、部下からの信頼などなど、
所長の品格が大切です。

2010年01月08日

内覧会同行ブログ 【トップライトは漏水多発地帯】

【302時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

今回の内覧会同行は、
外壁がサイディング、屋根ガルバリウム鋼板葺きの3階建て戸建て住宅です。

2階のリビングは解放感あふれるくつろぎスペース。
天井は一部斜め屋根になっており、
そこに設置されたトップライトから燦々と光が差しこんでいます。

眩しさに少し目を細めながら、
トップライトを眺めていると、
その枠周りの塗装されたボードにシミらしきものが・・・

「トップライト枠周りから漏水しているように見えますね。」

「うーーん?・・・・そうかもしれませんね。。。」

「今まで気が付かなかったんですか?」

「このところ晴れの日が続いていましたから・・・・」

「昨日の雨で漏水したのかもしれませんね。。。」

で、施工会社の立会い者と、
バルコニーの手摺を乗り越え、
屋根伝いにトップライトのあるところまで確認をしに行きます。

トップライト枠周りは、
ガルバリウム鋼板との隙間が2cm程度あります。

懐中電灯を取り出し、その隙間から奥のほうを覗き込むと、
四方とも防水テープが貼られているのが見えます。
しかし、四隅では、
トップライトのフランジがパックリと口が開いているのが丸見えです。

これじゃー漏水するのも当たり前だよなぁー。。。。

しかも、トップライトの形状として、
立ち上がり部分が低く、
屋根下地であるルーフィングの立ち上がりが少なすぎる。
また、トップライト専用の水切り鋼板もコストダウンのためか取り付いていない。

トップライト周りが漏水多発地帯になっているのは、
ルーフィングとトップライト枠が取り合う部分の防水処理に
欠陥がある場合がほとんどなのです。

トップライト周りではルーフィングを切断し、
四方を折り曲げ、立ち上げるため、
四隅にルーフィングのジョイントができ、隙間が生じます。


この部分をいかに丁寧に防水テープやシーリングで防水処理をするかが勝負!

でも、本当はこういった劣化の早い防水材だけに頼るのではなく、

水切り鋼板などといった半永久的な防水納まりを併用するのが理想!


「で、この漏水対策としてどのように防水手直しをしますか?」

「・・・・・、どのようにしたら良いでしょうか?」

「ガルバリウム鋼板屋根をめくって・・・・
 ルーフィングをめくって・・・・
 立ち上がりの大きいトップライト形状に造り替えて・・・・
 専用の水切り鋼板を取り付けて・・・・
 結局、最初からやり直すのが良いんじゃないですか?」

私が漏水保証をするわけでもないので、
先ずは理想的な手直し方法の提案です。

「えっ?・・・・そこまでは出来ません。。。」

「だったら、売主として改善方法を考え手直しするべきですよ。」

「トップライトの四隅のフランジの隙間をシーリングするだけじゃだめでしょうか?」

解ってないなぁー。。。

質問をするな!

10年間の漏水保証をするのは売主ですよ!

で、結局、
・トップライト四隅のフランジ隙間のシーリング
・トップライト枠とガルバリウム鋼板の取り合い全てのシーリング
・散水試験で漏水の無いことを確認

今後、半永久的に
トップライト周りからポタポタと雨水が差しこまないことを祈ります。


2010年01月05日

内覧会同行ブログ 【クレセントに手が届かない】

【301時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

今回の内覧会同行は、
RC造の本格的注文住宅です。

設計と施工が分離発注されており、
コンクリート打ち放しが多用されていたり、
本格的フローリングの採用などなど、
デザインに凝った注文住宅です。

リビングダイニングに入ると、
南側の壁際には特注のキッチンが配置され、
その上部から天井にかけて
連装の腰窓が取り付いています。

窓を開けてみようとクレセントに手を伸ばしますがギリギリ届かない。。。

クレセント(フック状の錠)の高さは1.9mほどなのですが、
手前に幅70cmほどのキッチンがあるので手が届かないのです。

キッチンの天板に登ってみようかなとも思いましたが、
ステンレス製の天板を凹ませてはいけないと思いとどまります。

よくよく見ると、
キッチン天板の端っこのほうに、”登らないで下さい!”の張り紙表示。

これでは、踏み台がないとクレセントを開けられないよなぁー。。。

検査時はともかくとしても、
日々の生活で窓を開け閉めするのにも大変だ!

何で、クレセントの取付高さを手の届く位置にしなかったのだろう?

内覧会同行ご依頼者の奥さんから、

「私も工事途中で気がつきました。
 改善の要求をしても、毎回毎回、回答があやふやで一向に話が進展しないんです。。。」

で、施工会社の立会い者に設計図を見せてもらいます。

さすが注文住宅だけあって(?)、
設計図に建具表姿図が記載されています。
しかし、クレセントの高さまでは記載がありません。

「クレセント取付高さは全てサッシ高さのど真ん中になってますね。
 どのような理由で決めたんでしょうか?」

「サッシメーカーで作成した施工図を設計者に承認してもらっています。」

「サッシメーカーにクレセントの取付高さの指示はしていないのですか?」

「・・・・・」

サッシメーカーでは、
窓下にキッチンが配置されることなんて解りません。
そして、指示がなければ、
クレセントの高さを標準的な高さで取付けるような施工図になってしまいます。

では、この問題の責任は設計者? それとも施工会社?

設計者からすれば、
「そんなことくらい、施工会社の方でやってよ!」

施工会社からすれば、
「設計図で細かく指示してくれなきゃわかんないよ!」

私からすれば、どっちもどっち!
両者とも、注文住宅発注者への配慮があれば気付くはず!

たまたま、キッチンとの関係に気がつかなかった?

・・・でもないんです。

実は、キッチンとは関係なく取り付いている腰窓でもクレセントに手が届かず、
リビングダイニングにあるサッシは全滅なのです。

それでもプロか!?
と言いたくなります。

で、結局、サッシ造り直し。

話が進展しなかったクレセントの高さ問題、
この注文住宅内覧会で進展です!!!


2010年01月01日

内覧会同行ブログ 【祝300回!内覧会同行ブログ】

【300時限目】                           内覧会同行 アーキスケット 出口

祝2010年!!!
今年も、きっと良い年になますよね!
そして、
祝300回!!!内覧会同行ブログ!

この内覧会同行ブログを書き始めて5年目に突入!

当初は、いつネタ不足になるのか?
なんて思っていましたけど、
残念ながら(?)、ネタ切れすることなくここまで来ちゃいました。。。

そして、色々な方が読んでくれているかと思うと励みにもなります。


マンション購入者より

「内覧会同行ブログを読んで、内覧会同行をお願いしようと思いました!」

「ありがとうございます!」

「専門家としての見方があるんですね。素人の私たちでは無理!」

「やはり、建築は難しいものですから。」

「内覧会同行ブログは引き込まれるようで、いっきに読んでしまいました!
 でも、よくよく読んでいると怖くなってきます。
 内覧会の時の検査でも色々と見つかるものなんですね。。。
 毎回毎回、あんなことが見つかるんですか?」

「内覧会同行ブログは同行の毎には書いてはいません。
 3件から4件に1回くらいでしょうか。。。
 逆に、ひとつのマンションや住宅で複数のブログネタを提供してもらうケースもあります。」

「私たちのお部屋が、内覧会同行ブログのネタにならないと良いんですが。。。」

こればかりは内覧会検査をしてみないと解りません。。。
ブログネタになるような欠陥が発見されないことを祈るばかりです。


大手ゼネコン立会い者より

「あなたがアーキスケットさんなんですね!」

「ハイ。。。」

「内覧会同行ブログ読んでいます!」

「そうですか。ありがとうございます。」

「でも、内覧会同行ブログの内容は実話なんですか?
 信じられない施工ミスなんかがあるものなんですね!」

「全て実話ですよ!私からしても信じられないことが発見されるケースがあります。」 

「技術力や知識の少ないゼネコンなんかもあるんでしょうね。」

「確かにありますね!
 でも、マンション現場監督の知識や誠意の差がでるんじゃないでしょうか。。。」

この大手ゼネコンが施工したマンションでも、
いくつか内覧会同行ブログのネタになっています。
そしてこのマンションでも・・・・


学生時代の友人より

「内覧会同行ブログ、オモシロイね!」

「ありがとう。読んでくれているんだ!」

「でも、出口君って数学は得意だったけど国語は苦手だったよね!」

「確かに!
 でも、ブログと国語は関係ないみたい。」

「本にしたら絶対売れるよ!」

「だと良いけど。。。」

でも出版業界はそんなに甘くは無い。
オモシロイかどうかよりも売れるかどうか?
ターゲットが少ないのであればどうにもならないのです。

でも、ひとつの夢ですね!!!


About 2010年01月

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