【301時限目】 author アーキスケット 出口
今回の内覧会は、
RC造の本格的注文住宅です。
設計と施工が分離発注されており、
コンクリート打ち放しが多用されていたり、
本格的フローリングの採用などなど、
デザインに凝った注文住宅です。
リビングダイニングに入ると、
南側の壁際には特注のキッチンが配置され、
その上部から天井にかけて
連装の腰窓が取り付いています。
窓を開けてみようとクレセントに手を伸ばしますがギリギリ届かない。。。
クレセント(フック状の錠)の高さは1.9mほどなのですが、
手前に幅70cmほどのキッチンがあるので手が届かないのです。
キッチンの天板に登ってみようかなとも思いましたが、
ステンレス製の天板を凹ませてはいけないと思いとどまります。
よくよく見ると、
キッチン天板の端っこのほうに、”登らないで下さい!”の張り紙表示。
これでは、踏み台がないとクレセントを開けられないよなぁー。。。
検査時はともかくとしても、
日々の生活で窓を開け閉めするのにも大変だ!
何で、クレセントの取付高さを手の届く位置にしなかったのだろう?
内覧会同行ご依頼者の奥さんから、
「私も工事途中で気がつきました。
改善の要求をしても、毎回毎回、回答があやふやで一向に話が進展しないんです。。。」
で、施工会社の立会い者に設計図を見せてもらいます。
さすが注文住宅だけあって(?)、
設計図に建具表姿図が記載されています。
しかし、クレセントの高さまでは記載がありません。
「クレセント取付高さは全てサッシ高さのど真ん中になってますね。
どのような理由で決めたんでしょうか?」
「サッシメーカーで作成した施工図を設計者に承認してもらっています。」
「サッシメーカーにクレセントの取付高さの指示はしていないのですか?」
「・・・・・」
サッシメーカーでは、
窓下にキッチンが配置されることなんて解りません。
そして、指示がなければ、
クレセントの高さを標準的な高さで取付けるような施工図になってしまいます。
では、この問題の責任は設計者? それとも施工会社?
設計者からすれば、
「そんなことくらい、施工会社の方でやってよ!」
施工会社からすれば、
「設計図で細かく指示してくれなきゃわかんないよ!」
私からすれば、どっちもどっち!
両者とも、注文住宅発注者への配慮があれば気付くはず!
たまたま、キッチンとの関係に気がつかなかった?
・・・でもないんです。
実は、キッチンとは関係なく取り付いている腰窓でもクレセントに手が届かず、
リビングダイニングにあるサッシは全滅なのです。
それでもプロか!?
と言いたくなります。
で、結局、サッシ造り直し。
話が進展しなかったクレセントの高さ問題、
この注文住宅内覧会で進展です!!!