【302時限目】 author アーキスケット 出口
今回の内覧会は、
外壁がサイディング、屋根ガルバリウム鋼板葺きの3階建て住宅です。
2階のリビングは解放感あふれるくつろぎスペース。
天井は一部斜め屋根になっており、
そこに設置されたトップライトから燦々と光が差しこんでいます。
眩しさに少し目を細めながら、
トップライトを眺めていると、
その枠周りの塗装されたボードにシミらしきものが・・・
「トップライト枠周りから漏水しているように見えますね。」
「うーーん?・・・・そうかもしれませんね。。。」
「今まで気が付かなかったんですか?」
「このところ晴れの日が続いていましたから・・・・」
「昨日の雨で漏水したのかもしれませんね。。。」
で、施工会社の立会い者と、
バルコニーの手摺を乗り越え、
屋根伝いにトップライトのあるところまで確認をしに行きます。
トップライト枠周りは、
ガルバリウム鋼板との隙間が2cm程度あります。
懐中電灯を取り出し、その隙間から奥のほうを覗き込むと、
四方とも防水テープが貼られているのが見えます。
しかし、四隅では、
トップライトのフランジがパックリと口が開いているのが丸見えです。
これじゃー漏水するのも当たり前だよなぁー。。。。
しかも、トップライトの形状として、
立ち上がり部分が低く、
屋根下地であるルーフィングの立ち上がりが少なすぎる。
また、トップライト専用の水切り鋼板もコストダウンのためか取り付いていない。
トップライト周りが漏水多発地帯になっているのは、
ルーフィングとトップライト枠が取り合う部分の防水処理に
欠陥がある場合がほとんどなのです。
トップライト周りではルーフィングを切断し、
四方を折り曲げ、立ち上げるため、
四隅にルーフィングのジョイントができ、隙間が生じます。
この部分をいかに丁寧に防水テープやシーリングで防水処理をするかが勝負!
でも、本当はこういった劣化の早い防水材だけに頼るのではなく、
水切り鋼板などといった半永久的な防水納まりを併用するのが理想!
「で、この漏水対策としてどのように防水手直しをしますか?」
「・・・・・、どのようにしたら良いでしょうか?」
「ガルバリウム鋼板屋根をめくって・・・・
ルーフィングをめくって・・・・
立ち上がりの大きいトップライト形状に造り替えて・・・・
専用の水切り鋼板を取り付けて・・・・
結局、最初からやり直すのが良いんじゃないですか?」
私が漏水保証をするわけでもないので、
先ずは理想的な手直し方法の提案です。
「えっ?・・・・そこまでは出来ません。。。」
「だったら、売主として改善方法を考え手直しするべきですよ。」
「トップライトの四隅のフランジの隙間をシーリングするだけじゃだめでしょうか?」
解ってないなぁー。。。
質問をするな!
10年間の漏水保証をするのは売主ですよ!
で、結局、
・トップライト四隅のフランジ隙間のシーリング
・トップライト枠とガルバリウム鋼板の取り合い全てのシーリング
・散水試験で漏水の無いことを確認
今後、半永久的に
トップライト周りからポタポタと雨水が差しこまないことを祈ります。