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2010年02月 アーカイブ

2010年02月25日

内覧会★同行日記 【最上階の怪現象】

【315時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会の受付を済ませ、
最上階にあるお部屋に向かいます。

エレベーターを降り外廊下を歩いていると、
突然、ご依頼者のご主人が立ち止ります。

そして、アルミ格子手摺から頭を出し、
下の方を眺めながら、
さりげなく、

「これだったら死ねるよなぁー。。。。」

すると奥さんが、
「そうねぇー。。。。でも、恐ーい。。。。」

と、不吉な会話。。。

マンションを買ったばかりなのに、『まさかなぁー。。。』
と軽く聞き流します。

何事もなかったようにお部屋に入り内覧会検査スタートです。
ひととおりの検査を終えると私の指摘事項は20項目。

リビングでご依頼者と施工会社の立会い者に向かって指摘事項を説明します。


すると、何かが動く気配。。。

でも、そこは転落防止手摺が取り付いている窓の外のはず。。。

そして、顔をご依頼者達からその窓へ。

スーーーーー。。。。

と窓の外で何かが動きます。

何が起きているんだろう。。。。
と、しばし呆然。

そして、良く確かめもせずに、

「窓の外で何かが動きましたぁーぁーぁー。」
と叫んでしまいます。

ご依頼者達も、
窓の方に顔を反転させ、

「・・・・・・」

何を言っているの?
とでも言うかのように不信な目を私に向けます。

窓をよくよく見てから、
「もしかして、網戸が動いた?」

「まさかぁー。。。」

で、勇気を出し、窓を開け、右側にある網戸を左側へ移動し、窓を閉めます。

・・・・・沈黙。

しばらくすると、
突然、網戸が、
スーーーーーっと左から右へ。

「ウォォォォォーーーー!」

全員が、しばし呆然。

「風邪で網戸が動いたんですね。」
と説明しても、
直ぐには信じられない様子。

ここで、ご依頼者のご主人が、
施工会社の立会い者に向かって、

「この部屋の上は屋上ですね。
 工事中、ここで誰かが飛び降りたなんてことなかったですよね。。。」

「ヤダー。。。変なこと言わないでよ!」と奥さん。

「そんなことありませんでしたよ!」

「本当?」

「嘘じゃありませんよ。
 現場経験は長いですが、
 運良く(?)、これまで一度も死亡事故を起こしたことなんてありません!」

で、再度、窓を開け手を外に出すと、
エントランスでは気にもならなかった風が、
最上階だと少し強くなっています。

でも、
「この程度の風で網戸が動くようじゃ調整が必要ですね。」

と、21番目の指摘を追加です。


2010年02月22日

内覧会★同行日記 【同じ過ち 違う手直し方法】

【314時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会で受付を済ませると、
ご依頼者とともに内覧会場のテーブルに案内されます。

すると、
売主担当者と設計者がテーブルに着き、

「この度、パンフレットに誤記があることが発覚しました。
 パンフレットではパウダールーム・キッチンと居室間の間仕切り壁において、
 遮音に配慮しボード2枚貼りとなっていますが、
 本来、この部分は1枚貼りです。
 
 しかし、パンフレットどおり2枚貼りに手直しさせていただきます。
 ただ、現況ではボード1枚貼りとなっていますのでご了承ください。」


もしかして、【312時限目】と同じ過ちだ!

そういえば、同じデベロッパーだし・・・、パンフレットもほぼ同じだし・・・

図面を指差し、
「パウダールームのこの壁と、キッチンのこの壁をボード2枚貼りにするんですね!」

「ハイ、ボード2枚貼りにさせていただきます。」

でも、単純にボード2枚貼りなんかに出来るのだろうか?

「このトイレとリビングの間仕切り壁はボード2枚貼りになっているんですか?」

「ここは、2枚貼りになっているはずです。」


事前の誤記についての説明の後、
施工会社の立会い者に続き、
売主の立会い者が紹介されます。

「あっ!、【312時限目】のマンションでも立会いしていただきましたね!」

「あっ!、ハイ!」


お部屋に入り内覧会検査スタートです。
先ずは、パウダールームとキッチンのボードの確認です。

確かに現況は1枚貼り。
でも、この上にボードを1枚増し貼りしたら・・・・

パウダールームでは、木製引き戸枠の見附寸法が左右で異なってしまう。(25mmと12mm)
キッチンでは、システムキッチンやレンジフードが綺麗に納まっており、
壁を壊してずらさなければボード2枚貼りには出来ない状況。


で、念のため、
トイレとリビングの間仕切り壁を確認すると、
ボード1枚貼りだ!


検査終了後、
内覧会場で施工会社の所長(?)が指摘事項に対応します。

「パウダールームのボード2枚貼りはどう施工するんでしょうか?」

「今の壁の上に貼ります。」

「引き戸枠の見附寸法が左右で変わってしまいますよね。
 そんなみっともない納まりで良しとするんですか?」

「・・・・・」

「キッチンは壁を壊さなければボード2枚貼りには出来ないと思いますが、
 どういった納まりで施工を考えているんでしょうか?」

「・・・・・」

「トイレとリビングの間仕切り壁はボード2枚貼りになっていないですね。」

「・・・・・、確認します。」

「つい先日、同じ過ちがあったマンションがあったのですが、
 ボード2枚貼りにすると納まらないので、
 その手直し方法としては、
 間仕切りないにグラスウールを入れ、
 鉛シート裏打ちのボード1枚に貼り替えるといった対応でした。
 再度、売主と打ち合わせをされた方が良いと思います。」

「そうさせていただきます。」


この協議を終え席を立つと、

内覧会検査に立ち会っていた売主担当者が名刺を取り出し、
「名刺交換をさせてください。」と自己紹介(部長補佐)。

引き続き、
この部長補佐から促され、
責任者らしき人と名刺交換(マンションギャラリー所長)。

「〇〇〇〇マンションでは、遮音壁のご指摘をしていただきありがとうございました!
 当社としても、事前に対応することができました。
 また、このマンション他でも対応させていただいております!」

「そう言っていただければ良かったです。
 でも、このマンションでの手直し方法は〇〇〇〇マンションと違いますね。
 実際には納まらない手直し方法(ボード1枚増し貼り)の説明なので、
 施工会社と再度検討してください。」

「???、ハイ。。。」


もし、ボード2枚貼りをしていたら、
どんな納まりになっていたんだろう?

ちょっと詰めが甘かったのでは。。。。


2010年02月18日

内覧会★同行日記 【只今、ひび割れ進行中!】

【313時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会でバルコニーの検査です。

PC(コンクリート工場製品)で出来た
バルコニーの天井を見上げると、
そこには、
大規模修繕後に見られるようなひび割れの補修跡があります。
しかも、4本も!

もしかして、両隣は?

と、避難用の隔板ごしに覗いてみると、
両隣とも、2、3箇所のひび割れ補修跡が確認できます。

もしかして、マンション全体?

施工会社の立会い者に指摘をすると、
「このことについては、内覧会場で上司から説明させます。。。」

で、内覧会場でのやりとりです。

「バルコニーの天井にひび割れが各所出ていますね。
 もしかして、マンション全体なのでしょうか?」

「実は、そうなんです。」

「ひび割れの発生箇所は調査して把握しているんでしょうか?」

「ハイ。」

ここで出てきたのが2冊の調査報告書ファイル。

1冊は、コンクリート打設後の調査報告書
1冊は、リシン吹き付け後の調査報告書

ちなみに、PC受け入れ検査時にはひび割れはなかったとのこと。

調査報告書をみると、
ことごとくの所帯のバルコニーで
ひび割れ発生の現状が記載されています。
おそらく、何百本ものひび割れ箇所が記載されているのでしょう。

今回のお部屋のところを確認してみると、
コンクリート打設後の調査報告書で2箇所のひび割れ。
リシン吹き付け後の調査報告書で2箇所のひび割れ。

合計数は合っているけど、本当にそうなの?
だって、コンクリート打設後に発覚しのは
リシン吹き付け前に補修して解らなくなるはずですよ。

まっ、それはともかく、
現状のひび割れ補修跡が問題。

で上司からの説明です。
「このマンションは南向きや西向き太陽光による影響が大きく、
 太陽光による温度収縮だと考えています。」

「確かにひび割れが短辺方向に走っているので
 温度収縮が直接の原因なのでしょう。
 でも、南向きや西向きのマンションなんかいくらでもあります。

 調査報告書を見ると、
 早い段階(下の方の階)で、
 ひび割れ発生を把握していたんですから、
 PCの強度を見直すとか、
 鉄筋補強を見直すとか考えられなかったんでしょうか?」

「本社技術部のコンクリート専門家にも相談をし、
 原因として温度収縮によるひび割れと判断しており、
 問題はないと考えています。」

「問題ない?」

「ひび割れは全て0.3mm以内であり、
 補修要領に従って樹脂を表面に塗っています。」

「たぶんその補修要領というのは、
日本建築学会の『収縮ひび割れの何とかかんとか』(その時は本の名前が出ません。)
といったものをを準用しているのでしょう。。。

でも、問題は構造的なことだけではなく、
見栄えだって重要なんじゃないですか?」

「調査報告書でも解るように、
 コンクリート打設後よりリシン吹き付け後で数も増えており、
 ひび割れは進行中なんです。
 今、改めて補修をしても、
 またひび割れが発生してくるかもしれません。」

確かに、今後新たなひび割れが発生してくる可能性はあります。
でも、その回答っておかしくない?

「では、見栄えの手直しはいつ行うんでしょうか?」

「・・・・・・」

もしかして、補修はしてあるので良しと判断しているのかもしれません。。。。

マンション購入者の中には、
「こんなものなのかなぁー???」と思う方もいるかもしれませんが、

何百人ものマンション購入者の中には、
「新築なのに、なんでこんにひび割れ補修跡があるのよ!!!」
と思う方も出てくるでしょう。

そして、その話題の連鎖が・・・・


1年点検、2年点検を待つよりも、
今のうちに対策を取った方がお互いのためと思いますが・・・・

只今、ひび割れ進行中!
判断の難しいところです。

2010年02月15日

内覧会★同行日記 【お詫びと訂正】

【312時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会の直前に、
【お詫びと訂正】
といったものが送付されてくる場合があります。

お役所からの指導による変更や
安全面や使い勝手の改善なら良いのですが、

中には、
どうして変更されたのか?
理由に納得がいかない内容もあるのです。


しかし、今回は、
マンション内覧会の直前ではなく、終了後に、
この【お詫びと訂正】が送付されてきます。

その経緯とは・・・・


マンション内覧会で、
お部屋を検査していると、
パウダールームと寝室の間仕切り壁が遮音壁になっていません。
パンフレットではボード2枚貼りなのに実際は1枚貼り。

このことも含め検査での指摘事項を
施工会社の立会い者に説明していきます。

「内覧会場で確認し説明いたします。」

で、ご依頼者ともども内覧会場へ。

すると、
施工会社の現場責任者、補佐役1、補佐役2、設計者、売主担当者がお出迎え。

そして、内覧会に来ていた周りのマンション購入者からは、
「一体何事?」といった眼差しの集中砲火。

このプレッシャーにめげず、

「パンフレットの遮音仕様と違っていますね。」

「今、施工図を用意していますのでお待ちください。」

しばらくすると、
若手係員が施工図を事務所から持ってきます。

補佐役1.
「施工図ではボード1枚貼りとなっていますね。」

「ということは、遮音仕様がパンフレットと施工図で異なっているということですね。」

責任者
「施工図が仕様です!!!」

施工図が仕様??? 

「そんなこと聞いたことがありませんよ!!!」

ここで、補佐役1.がうまいタイミングで模範解答。

「売主とも協議・検討して後日回答を出します。」

「そうですね。施工図でボード1枚貼りとなっているということは、
 このお部屋だけではなく、他のお部屋でも共通することですからね!」

と、
『このお部屋だけの対応じゃ済まされませんよね!』
ということを言葉に匂わせます。


後日、売主名で書類が送付されてきます。

【パンフレット誤表記についてのお詫びと訂正】

この度、パンフレットにおきまして記載ミスが判明いたしました。
つきましては、
深くお詫びを申し上げるとともに下記のとおり訂正させていただきます。

尚、実際の建物につきましては設計図書に基づき、
正しく施工されていることを確認しております。

お客様に対し誤解を与えましたことを真摯に受け止め、
ご希望される場合、
お引き渡し期日までに下記のとおり変更工事をさせていただきます。

  訂正表記 : 遮音間仕切りにする部屋の対象でパウダールームを削除

  変更工事 : 既存ボードを撤去しグラスウール充填+鉛シート裏打ちボード貼り


この【お詫び訂正】を見て

『パンフレットに記載ミス・・・・設計図書に基づき正しく施工・・・・。』

今度は、「設計図が仕様だ!」
と言っているようなもの。
マンション購入者は何を信用すれば良いのだろうか!?


『ご希望される場合・・・・・。』

500所帯を超える大規模マンション、
少しでも被害を最小限に留める戦略か!?


『変更工事の内容・・・・・。』

元の仕様であるボード2枚貼りとするのではなく、
グラスウール充填+鉛裏打ちボード貼りとするのは、
壁下地のLGSの移動といった
大きな手直し工事を避けるための苦肉の方策!?


後は、マンション購入者の判断にお任せします。
ちなみに、マンション内覧会同行のご依頼者は、

「変更工事を希望します!」

【お詫びと訂正】には、
色々な裏事情があるのでご注意を!


       
 


2010年02月12日

内覧会★同行日記 【マンションブルーを吹き飛ばせ!】

【311時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会での指摘事項です。

・水周りと居室の間の遮音壁で
 ボードが1枚貼りでカタログにある2枚貼りとなっていない。

・バルコニーの床タイルとコンクリート床の誘発目地が、
 それぞれがぜんぜん違う位置にありズレている。

・埋め込みクーラードレーンパイプがモルタルでつぶされ水の出口が無い。

・室内の壁仕上げが直角になっていない。

などなど・・・・


マンション内覧会後のメールです。

本日は大変お世話になりました。
実は私も主人も製造業に携わっており、

『人が造ったものいはミスがあって当たり前!』
『検査は専門家にしかできない!』

と思っていたためマンション内覧会同行をお願いしたのです。

それでも心の片隅で、

「〇〇ブランドですから!」
というセールストークを信じていたのに・・・・

ちょっとショックでした。。。

以下省略


返信メールです。

マンションを施工するに当たっては、
やはり大勢の人間が関わるため、
完璧というものはほとんど無いのではないかと思います。
ミスが発覚した時、

どのように対応するかが大切です。
(ミスが発覚しないケースも多々あることが残念ですが・・・・)

以下省略 (手直し方法などのアドバイス)


途中経過報告メールです。

先日の内覧会以降、
デベロッパー営業担当者を通して
発覚した問題点や疑問点を確認していたのですが、
どうにもこうにも納得できる説明や回答が少なく、
いよいよ自分の我慢のキャパシティーを超えてしまい、

「〇〇ブランドだと思って信用して購入したのに・・・・
 先日からすっかり御社を信用できなくなっています!!!
 何千万円も出して購入するのは私たちなのに、
 何故ミスがあった経緯や補修方法の詳細を教えてもらえないのか???
 誠意が感じられないし、これでは安心して購入出来ない!!!」

と言いましたところ(ちょっと脅かし?ですが・・・・)、
ようやく説明がありました。

 中略

でも、
どのような手直しなのか私には解りません。

確認会まであと1週間くらいですが、
なんだか気分がどんよりです。。。
自分なりにマンションの事を勉強して購入したつもりでしたが・・・・

すっかりマンションブルーです。。。


返信メールです。

前略 (確認会での注意点などのアドバイス)

確認会では、
納得いく説明や手直しがされるよう頑張ってください!!!
そして、
マンションブルーを吹き飛ばして下さい!!!


確認会の報告メールです。

本日が確認会でしたが、
私は少し体調を崩してしまい主人1人での確認となってしまいました。。。。

             (マンションブルーを引きずっているのだろうか?)

主人の報告によれば、
出口さん効果なのか?
5人でのお出迎えがあったようです。
きっと今日も出口さんが来られると思ってビビったんでしょうね。

ちょっと笑ってしまいました!

開口一番に、
「この度は申し訳ありませんでした。」
と言われたとのこと。

先日私が、
「あの人達、謝らないよに教育でもされているの?
 一度たりとも『申し訳ない』って言われたことないんだけれど!!!」
とデベロッパー営業担当者にクレームしたからでしょうか?

手直しについては、
私もデジカメ画像で確認しましたが、
綺麗に修正されていました。

お陰さまで!!!

2010年02月08日

内覧会★同行日記 【火の用心!ダウンライトは火事の元】

【310時限目】                              author アーキスケット 出口

マンション内覧会の受付を済ませ、
ご依頼者と施工会社の立会い者とお部屋に向かいます。

ご依頼者が玄関を開けお部屋に入ろうとすると、

「ちょっと待ってください。私が先に入って電気を点けます!」
と施工会社の立会い者が先にお部屋に入ります。

中から、
バチン、バチン、バチン・・・・
と、分電盤のブレーカーを上げる音。

「では、お入りください!」


で、内覧会検査のスタートです。

バルコニーから検査を開始し、
リビング、キッチン、洗面室、トイレ、洋室、玄関へと進めます。

玄関横にあるシューズインクローゼットの扉を開けると、
分電盤のふたが開いたまま。。。

ダウンライトを隠して少しだけうす暗い。

ついでなので、
分電盤の各ブレーカーに部屋名が記載されているかどうかの確認をした後、
ふたを閉めます。

すると、分電盤のふたの中央部がツヤが出て
僅かですが溶け出しているではありませんか。

危ない!危ない!
ダウンライトは火事の元。

「この位置では分電盤のふたに干渉し火事の元ですよ!」
と施工会社の立会い者に指摘します。

ふたを眺めてから、
「確かに溶け出していますね。。。ふたを交換します!」

そういう問題か?

「何故ダウンライトをこんな位置にしたんですか?」

「・・・・・・」

「分電盤のふたを避けた位置でダウンライトは取り付いたでしょう!」

「設計図で木製扉のセンターになっていましたから。」

確かに、間取り図でもその位置になっています。
位置決めの根拠は木製扉、それだけなの?

「ダウンライトの下に分電盤のふたがくることは危ないと思いませんか?」

「だと思いまして、”ダウンライトに注意”の表示シールを貼りました。」

「いつのことですか?」

「最近のことです。」

ということは、社内検査や売主検査でも指摘が挙がったんだろうか?

「表示シールを貼れば良いんですかね?」

「分電盤のふたなんてそんなに開けるものではないですから。。。。」

その分電盤のふたが溶けているんですよ!

ふたを開けっぱなしにしたのはあなたですよ!

表示シールが役に立っていないんじゃないの?

ここでご依頼者が、
「大丈夫ですよ。気を付けますから。。。。」


本当に良いのだろうか?
建築業界もPL法が厳しいですが、
表示シールを貼れば良いってもんじゃないと思います。

もし、本当に火事になった場合、
使用者責任になってしまうんでしょうか?

以前、マンション1年点検時の検査を行ったとき、
廊下にあった物入れの扉の上が焦げているものを見たことがあります。
原因はやはりダウンライト。

この時は施工会社自ら、
「扉の交換とともにダウンライトの位置を移動します!」

そりゃー、火事の責任を施工会社が負わされないようにしますよね。

2010年02月04日

内覧会★同行日記 【モデルルームは見栄え良く!?】

【309時限目】                              author アーキスケット 出口

もし、このことがマンション内覧会で発覚したのなら・・・・

ということで、今回はマンションモデルルーム同行のお話です。

「やっぱりマンション購入契約前にプロに見てもらった方が良いよ!」

と、友人からアドバイスを受けた方からのご依頼です。

事前に送付していただいたパンフレットや間取り図で、
チェックポイントを絞ります。

景観 : お部屋の目の前7mに隣地マンションの2段式機械駐車場がある。
騒音 : 隣地はJR路線が走っている。
避難 : バルコニー隔板前に物干しがある。
遮音 : 水周りと居室間の遮音仕様が不明。
断熱 : 外壁周りの断熱仕様が不明。

などなど不安材料が出てきますが、
一番気になるのは、

”下り天井CH1900mm”

の間取り図表記。
3LDK全てのお部屋の各所に記載されているのです。

特に洋室(2)は、
高さ2100mmの木製扉を開けると目の前90cm程度のところで、
CH1900mmの下り天井が目に飛び込んでくることになるのです。
しかも、お部屋面積の約半分を下り天井CH1900mmが占めています。

きっと、圧迫感のあるお部屋なんだろうなぁー。。。。


モデルルーム同行当日です。

運良く(?)、購入検討タイプのお部屋がモデルルームになっています。
お部屋に入ると、
豪華な家具がちりばめられ、
間仕切りの変更や扉のグレードアップなどなどカスタマイズされ、

とにかく、
素晴らしく見栄えの良いお部屋なのです!

下り壁CH1900mmも、思ったよりは圧迫感が少ないなぁー!!!

でも、アルミサッシや木製建具高さとの相関関係が・・・???

念のため、スケールを取り出し、
下り天井CH1900mmを計測してみます。

すると、下り天井CH2000mm!!!

立会いをしてくれたマンション販売担当者に、

「この下り天井高さは2000mmですよ!間取り図表記と異なっていますよ!」
と、スケールを当てながら確認します。

「・・・・」

「実際のお部屋の下り天井は10cmも下がるんですね。
 この10cmの差は大きですよ。」

キツネにつままれた様子でパンフレットを確認していますが、
回答が見つかりません。

で、携帯を取り出し施工会社担当者にその理由を確認します。

「どうやら、このモデルルームは12階のお部屋を想定して造っており、
 施工図どおりだそうです。」 (※施工図ではCH1980mmらしい。)

ここで、
一般的には上の階に行くほど梁の高さが小さくなってくるので、
下り天井の高さが変わることはありえます。

しかし、
「施工図なんてマンション購入者には解りません。
 階によって下り天井高さが異なるのなら、
 パンフレットや間取り図に表記すべきじゃないでしょうか。
 ちなみに、一般部分の天井では階によって異なる表記がありますよ。」

「どうやら、間取り図では一番悪い条件の寸法を記載しているとのことです。
 そうすれば、実際のお部屋がそれより高くなる分には問題ないと考えているとのことです。」

「問題ない?。。。そうでしょうか?
 このマンションモデルルームをイメージして
 下の階の方を購入している方にとっては、
 実際に出来あがったお部屋の下り天井が10cmも低くなるんですよ。
 きっと、クレームを言われる方が出てくるんじゃないでしょうか。。。。」

「そうですよねぇー。。。」

「後々、問題にならないためにも、売主としてどう対応するのか検討してください。」

「検討します。」


1年後のマンション内覧会の時、
このモデルルームが解体されてしまっていたら、

「モデルルームの下り天井はこんなに低くなかったですよ!」

とクレームを付けても、

「”下り天井CH1900mm” 間取り図に記載のとおりです!」

なーんて事になっていた!・・・かも?


2010年02月01日

内覧会★同行日記 【是正報告写真でプレッシャー】

【308時限目】                              author アーキスケット 出口

一戸建て住宅の内覧会検査もいよいよ終盤。
玄関周りで図面とにらめっこしながら検査を進めます。

玄関には、
ご依頼者家族の靴が3足分、
売主と施工会社の立会い者の靴が2足分、
そして私の靴が1足分で、
玄関は靴でいっぱいになっています。

ちょっとこの玄関狭いかなぁー。。。。

と思いつつ図面を見ていると、
上り框の位置がズレていることが判明。

「上り框の位置が図面とは違いますね。」

「えっ!!! 私たちも一生懸命検査したつもりなんですが・・・・。
 ちょっと狭いなぁーとは思っていたんですが気付かないものですねぇー。。。」

「図面とは異なる位置なので手直ししてもらえますよね!」

すると施工会社の立会い者が、
「・・・・、この上り框の下は基礎があるので・・・・」

「でも、直してもらえるんですよね!」

「引き渡し日が・・・・」

「でも、直してくださいね!」

「ハイ。」


後日、内覧会同行ご依頼者からの電話相談です。

「引き渡しも近いし、ちゃんと手直しをしてもらえるものなんでしょうか?」

「手直し工事は、
 ・上り框、フローリング床の解体
 ・基礎の解体
 ・基礎の型枠、コンクリート打ち
 ・コンクリートが固まるまでの養生期間、型枠の解体
 ・床下地組、断熱材敷き込み
 ・上り框、フローリング貼り
 といった結構大変な作業になるはずです。」 

「そうなんですか。。。」

「見えなくなってしまう箇所なので、
 それぞれの手直し工程ごとに写真を撮っておいてもらう方が良いですよ!」

「解りました。頼んでおきます!」


1週間後の再内覧会、
いくつかの指摘項目の是正を確認したあと、
最後に問題の上り框の確認です。

見た目の出来栄えは、もう完璧!

その後、施工会社担当者が是正報告書を提出してくれます。

・基礎のコンクリート撤去後の写真・・・・丁寧に解体されている。
・基礎配筋はなし(無筋基礎)・・・・構造図で説明してくれます。
・コンクリートは早強コンクリート使用・・・・養生期間は1.5日を取ったとの説明。
・床組後の写真・・・・釘留め間隔も問題なし。

手直し工程写真付きの是正報告書も、もう完璧!

誠意ある対応に感謝です。
そして、内覧会同行のご依頼者も大満足!


「手直し工程ごとに是正写真を撮るとなると、
 プレッシャーがかかったんじゃないですか?」

と、若い施工会社の担当者に冗談半分尋ねてみると、

ちょっと苦笑いしながら、

「ハイ。」

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